格闘技のジャンルと試合数について

格闘技のジャンルと試合数について書きます。

格闘技戦と言われているものとプロレスとでは年間の試合数が全く異なります。

年間試合数の違いというのは、
その格闘技を選んだ先にある実戦経験の差にも繋がります。

なぜ年間試合数が違うのか?
格闘技の性質を理解することで
【どのジャンルの格闘技を始めるか】のポイントにもなります。

1試合でも多くの試合をやりたいのか?
数少ない試合数でも全力で後世に残せる様な激戦を繰り広げたいのか?

目的によって選べるポイントも違いますね。

格闘技の試合

格闘技(キックボクシングや総合格闘技)の試合は、
年間2〜6試合程度です。
個人差やイベント試合などの参加でも異なりますが
一般的には年間10試合以下であまり多くありません。

連戦と言われるものでも3ヶ月に1試合です。

格闘技の試合の基本
強い選手との試合は危険性が非常に高いです。
いわゆる死闘と言われるほどの試合になりますと
1試合あたりのダメージ量が半端ではありません。

どんなに強い選手でも連続して最強の挑戦者と戦い続けてしまうと…
ダメージの蓄積で後遺症や死に繋がります。

もちろん、そうでない規格外の選手も中にはいます!

より強い選手と戦うために、選手は色々なものを犠牲にしてリングに上がります。
年間数試合しかできなくても、練習は毎日あります。

試合だけでなく練習も命がけで行います。
格闘技の試合では毎日1日100%の練習をしなければ、
徐々に弱くなっていきます。

全力の出し方を学び、手を抜かない方法を常に追求して戦います。
非常に厳しい世界です。


年間100試合以上プロレスの世界

一方プロレスの試合数は年間で100試合以上あります。
全日本女子プロレスの最盛期では年間300試合以上ありました。
1日2試合とか平気でやっていました。

現在はプロレスの人気が下火ですので、年間の試合数はそれほど多くありません。
毎週末に1〜2試合程度のところが多いです。

1日に2〜3試合しても連戦という言い方はあまりしません。

私もプロレス系アイドルユニットの
メンバーのデビュー戦の相手として1日2試合やりました。

年間の試合数の差を見ても
実戦経験を積むのならプロレスが圧倒的に有利です。
では1試合あたりのダメージの蓄積量はどうでしょう。

プロレスの試合の基本
プロレスの場合プロデビューする前に受け身の技術を徹底して学びます。
相手の技を安全に避けずに真正面から受け止めます。
どんな投げ技が来ても頭を打たない。
どんな角度から落とされても怪我をしない、首や体のトレーニングを積みます。

プロレスラーとしてデビューするには
絶対に怪我をしない技術と身体能力が求められます。

それと同時に連戦に耐えられる動けるスタミナが重要です。

つまりお互いが怪我をしない(事故に繋がらない)
ギリギリの攻防がプロレスの基本になります。

時々やり過ぎてしまいますが…

次の試合に疲れを残さない強靭な身体能力も必要になります。


格闘技とプロレスの攻撃の質の違い

プロレスも格闘技も基本的なテクニックは同じです。
パンチやキックなどの打撃。
グラップリングなどの寝技。

攻撃面での違いは、相手を怪我させない(事故を起こさない)
責任がプロレスにはあるということです。

格闘技戦の場合は相手がどうなろうが選手に責任がありません!
自身の身を守る為にも死ぬ気の練習が必要になります。


格闘技とプロレスどちらを選ぶか…
両方選ぶハイブリッドな選手もいます。

どちらも格闘技の奥の深さがありますので
両方の性質を知ることは格闘技を学ぶ上でとても有利になると私は思います。

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