脱ステ記録7

手首のあたりだけしぶとく残った痒み&赤みは、薬を塗ると少しマシになるような気はするものの、治るまでいかないまま、数年が経ちました。その間の記憶は曖昧ですが、手の他にもデリケートゾーンの痒みや、卒乳を終えた胸の周りの痒みなど、少し治ってはひどくなる、を繰り返していました。
お薬手帳で振り返ってみると、皮膚科通院を再開したはじめの1年くらいは1ヶ月に一回程度の頻度で通っています。一回の診察&薬代で¥4,000〜6,000程かかっていました。

この間一番覚えているのは、胸のトラブル。
一度、あまりにも胸周りが痒く爛れて液漏れ(?)しているので婦人科を受診したところ、癌の疑いレベル1〜5のうち3と診断され、精密検査をしてもらいました。結果は、癌ではなく、なんらかの原因によって滲出液が出ているだけということでした。お医者様も「ハテナ?」で、婦人科の診察は終了しました。
いつもの皮膚科に戻ってこの話をしたところ、別の婦人科でも診てもらった方がいいとアドバイスを受けセカンドオピニオンにも行きましたが、そちらでも同様の結果でした。胸周りはデリケートゾーンのため、強い薬も濡れず、とにかく刺激の少ない下着と母乳パットで痒くならない銘柄を選んで引き続き使用していました。

当初の私は、普段の生活についてはあまり問題視しておらず、薬を継続していればいつかふわっと楽になるのではと思っていました。(というより、それ以外の方法が頭によぎりませんでした。)薬の塗りすぎについて、たまに不安がよぎることはありましたが、塗らずにはいられない箇所が身体に数箇所あるので止めたくても止められません。

ある時は、一年に一度の婦人科検診の際、同じくアトピー体質という女医さんが私のデリケートゾーンが痒そうなことに気がつきました。(婦人科検診の内容よりその周辺皮膚に目が入った様子)その方はとにかく皮膚の薄いところだろうがなんだろうが、効き目を感じる程度に強めのステロイドをガツっと塗って一気に治すという方針だと仰っていました。そんな話をしながら、婦人科検診中なのに、その場で強いステロイド剤をデリケートゾーンに塗布してくれたことがあります。(あの、座って足を開くタイプの椅子の上でのやり取りです。)
当初の私からしたら力強くて嬉しかったです。
「そっか、デリケートゾーンだって、こんなに痒いなら強い薬塗っちゃう手
もあるか」なんてね。
薬から離れられない日々が続きます。

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