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よしなしごと

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色々と考えたり、思ったりしたこと。
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2024年6月の記事一覧

遠くまで行くために、辞書をふたたび手に取る日

雨の季節が始まりを迎え、「もう今年も半分が終わるなんて、はやいなぁ」と思いながら来月のスケジュールを確認すると、自分の誕生日が目に入りました。 ここ数年は自分自身へ誕生日プレゼントを贈るのが習慣になっていて(といっても、ほぼ毎年"本"だったりします)、今年は何にしようかと考えていると、"国語辞書"という案がうかびました。 学生の頃は、授業中に使うのはもちろんのこと、読書が趣味だったこともあり、日常生活のなかでもわからないことばがあれば、よく辞書をひいていました。 ところ

お父さんがいない父の日に思うこと

きのうは"父の日"でしたが、『お父さん、ありがとう』ということばを目にするたびに、心の表面にさざ波がたつような感じをおぼえました。 わたしが11歳のとき、両親が離婚しました。 まえぶれのようなものはなにも無く、ある日から父親が家に帰ってこなくなりました。 仕事からの帰宅時間がいつもおそくて、忙しいときには職場に泊まりこむこともあったので、最初の数日間はあまり気にかけていなかったのです。 "お父さん、ぜんぜん帰ってこないなぁ…?" そう思いはじめたころ、母親から離婚することに

書くとき、話すとき。ことばと思考のリズム

先日、職場で商材の納品にこられた業者さんに対して、 "ありがとうございます。おおきに"とあいさつをしました。 その場にいた上司の方から、「夏樹さんは、もう立派な関西人やな」と声をかけられて、京都暮らしも7年目に入り、すっかり京都弁にも馴染んできたなぁ、と思ったのです。 大分県で生まれ育ち、子どものころは学校でも自宅でも大分弁で話していました。 ですが、母親は大阪出身で、暮らす場所が変わっても大阪弁で話していたため、関西のイントネーションが身近にある環境。(大阪と京都では微妙