階戸瑠李

俳優の階戸瑠李です。ここでは、普段SNSでは書けないことや、読んだ本や観た映画、取り留…

階戸瑠李

俳優の階戸瑠李です。ここでは、普段SNSでは書けないことや、読んだ本や観た映画、取り留めもない私の日常について書いたりしようと思ってます。そしてこの二年間書いてきた小説も、こちらで載せようと思っています。気が向いたからは、たまに覗きに来てくれたら嬉しいです。

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最近の記事

痛いということば

 最近苦手な言葉がある。 「痛い」って言葉。痛いといっても怪我して痛いとかそういうものじゃなくて他者に対して使う「痛い」だ。 「あの人って痛いよね」「今の発言痛いよ」  嫌な言葉は沢山ある。 「うざい」「粗雑だ」「むかつく」「だらしない」「めんどくさい」(個人的にめんどくさいと言われるの大嫌い)  でもそれらは誰かが他人に向かって感じる感情である(自分自身を客観的に捉えて、自分がむかつくとか思うことはあっても) “私”が他人に向かってそう思うのである。  では「痛い

    • 考える葦?

      とあるお仕事の話をいただいてから、ひたすら死について考えている毎日 頭がおかしくなりそうだし、かなり精神がやられる 考えることは消耗する しかもテーマが死 死 死。 それでも考える、死を考えることは生きることだから 31歳の未熟な自分の中の引き出しを全部開いて 何度も出てきた考えを叩いてかみ砕いて、反論してみる 考えないことは、楽なのだ 考えることは、しんどい 考えることもまた生きることだ 答えを出すことが目的ではなく、考えること自体が全てなのだと思って 今日も考える

      • 私と祖母

        お正月、祖母の髪を切った 祖母は最近目の手術をした 左目はもう手遅れらしく、白内障が軽度の右目だけを 祖母の左目はほとんど見えていないらしい 私の祖母は厳しい人だった 彼女との記憶といえば、小学生のころ 山形に住んでいた時の記憶が特に鮮明だ 冬に雪がひどく降ると、私たちの身長くらい積もった 集団下校の時以外は親が迎えに来るシステムだった うちは両親が共働きだったので、祖母が迎えに来てくれた しんしんと降る雪の中を、祖

        • 一年を振り返る。

          さて、今年もいよいよ残すところあと僅かになりました。 毎年年末になると、なんとなーく一年を振り返ったりするものですが 昨日お仕事を納めまして。 今年もなんとなくゆるりと振り返ろうかと思います。 一年をよく漢字で表しますが 今年の漢字はなんでしょう。。 皆さんはどうですか? 私は『受』 なぜかと言いますと、今年に入ってすぐ、もうこの仕事を続けられないような状態になりまして。 色んな目の前のこととか、周囲のこととか、取り巻くことに耐えられない気がしたのです。

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        • 日々のこと
          6本

        記事

          何度も味わうということ

          今日は撮影ということで、朝一でヨガに行って体を整えて準備をしていました。 余裕があったのでTwitterを開くと ”新しいものを沢山観たり聴いたりするよりも、同じものを何度も噛み締める方が蓄積されるのではないか” という呟きがを見つけました。 そういえば、つい昨日それに似たような実体験が。 先日白石一文さんの小説を読んだのですがこんな一節がありました。 生きるのがどうにも億劫になったり、辛い時は、自分がかつて元気だったり、なにかに夢中だったりした時によく聴いた音楽を聴

          何度も味わうということ

          舞台「熱海殺人事件」を終えて

          限られた文字数だと伝えきれないことがあるのでこちらに。 舞台「熱海殺人事件」無事終焉いたしました。全十二公演、ご観劇いただいた皆様本当にありがとうございました。 終わって振り返ってみると、辛いこともたくさんありましたし稽古場がピリピリとした空気に包まれることもありました。言い争いもあったし、お家でちょっぴりぐずったりもしました。笑 それでも、お客様に観ていただき様々なお声を聞いて「ああ、やってよかった」と心から思える舞台になりました。 昨今の日本の表現や芸術分野に対し

          舞台「熱海殺人事件」を終えて

          対話

          人は、自分をこんな人間だと、より誇張する それは自分がどんなに素晴らしいかということだけじゃない どんな悲しみを背負ってきたのか、苦しさを潜り抜けてきたのかということを大きく話す そして、そんな私ですがどうですかと、したり顔でこちらを伺ってくるのだ こちらの同調を求め、敬意を求める かわいそう、すごい、頑張ったね それが欲しいのだ 自分がやってきたことをそのまま100%そのまま話すことは難しい 脳内で改ざんするのである 人に聞かせるために、物語をでっちあげるのである でもそ

          ノート

          こんな世の中だから そんなに無防備でいたつもりはない 傷つけられないように 両手でしっかりとガードして 薄っぺらい笑みを浮かべながら 相手が背中を見せた時に睨みつけた でもね あなたは違ったでしょう 私だけは味方だよ かっこいいね 応援してる 簡単に心赦したわけじゃないんだよ でもね 嬉しかったんだ そんな風に言ってくれて  広げてくれた両手の中にすっぽり包まりたいと思ったんだ だから強烈だった フィルターの外から傷つけられるのとは全然違った すっかり私の内側にいるも

          鹿児島日記

          さて、noteを始めたものの、どうしてもpcで開けず。。 スマホで書いています。今のパソコンちゃんがもうだいぶ古いからかな。長年お疲れ様でした。 さてさて、8月の19~21日で鹿児島(屋久島)に旅行に行ってきました。 全国的に雨模様だったにも関わらず、なんと旅行中はちらりと雨が一瞬降る程度で… お天気に恵まれた旅行でした。 あぁ、pcだと楽なのに…スマホだともうお手手が疲れ気味。笑 ただつらつらと書くのもあれなので、屋久島のことは別でまとめるとして。 美味しいもの沢山

          鹿児島日記

          note 始めました。

          皆さんこんばんは。夜分にすみません。 note始めました。 自己紹介でも書いているように、広く、不特定多数に発信するというよりは、興味を持ってくださった方に、色んなことを不定期に発信出来たらと思って始めました。 私はこの二年間ほど、とある作品(小説と呼ぶにはあまりにも稚拙ではありますが)を書いていて、それは色々なことがあり、本として世に出ることは一旦なくなりました。 勿論私の力不足が、1番の原因です。 でも、それをこういった形で自主的に出すのもいいかなぁと思いまして。

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