筋トレにはまだ早い(1:あんよが上手編)

 準備編も終わったので、いよいよマクロバランスを利用したダイエットの話か…?と期待された方。申し訳ありません。それはもう少し先の話になります。
 ぶっちゃけ、超重量級がいきなりマクロバランスを利用したダイエットを始めても早々に挫折して、良くてリバウンド、下手をすれば糖尿病まっしぐらです。健康になるためなら命も惜しくない!みたいなダイエットは、本末転倒ですよね。
 というわけで、ここからしばらくは、マクロバランスを利用したダイエットを成功させるための、準備体操編です。第一回目は前回の予告通り、歩き方についてです。
 何で歩き方から?それはね。運動は、食事管理と共にダイエットという車を動かす両輪だからですよ。但し、動くことは痩せること、ではありません。○○を△△分したからカロリーこのくらい減っただろう!とか、期待しないほうがいいです。誤差の範囲。運動の本質はそこじゃない。
 これを理解しないまま筋トレを始めたはいいものの、翌日みごとに悶絶。筋トレにはまだ早かったか、とストレッチをやってみたら、いきなり肉離れを起こして一週間離脱。超重量級が筋トレなんて早すぎたんだよ!そこで、何故超重量級に筋トレがつらいのか、その原因を探して蓮月は amazon の奥地へと飛んだ!但しネット本屋のほう。
 しかし、amazonの奥地をさすらっているうちに、蓮月はふと気がついた。これ、もしかしてWebで記事とか書いている人がいたりしない…?
 そして、蓮月は見つけた。青い鳥は、近くにいたんだよ(ダブルミーニング)。

(1) ぼーんあげいん(ダブルミーニング)
 超重量級は、50Kg以上のウェイトをつけながら日々を過ごしているようなものです。すぐに疲れて当たり前。歩けなくて当たり前。そう思っていた時期が、私にもありました。このツイート、じゃない、ポストを偶然、タイムラインで見るまでは。
 ポストされたのは、薬学博士の学位をお持ちの整体師さんです。

 うおあああ!と叫びましたね。確かに、靴も小指側に向かって全体に減りが酷い。ふくらはぎもパンパン。しかし、脛…?腓?何て読むの?
 調べましたとも。脛骨(けいこつ)あんど腓骨(ひこつ)。いや、解剖学の本を読むのは門外漢には荷が重いな…と思っていたら、親切なページを見つけました。後遺障害認定等級のサポート業務をされている弁護士事務所さんのページです。なるほど、そりゃお詳しい。

 理解を深めるためにも上記Webページは全部読んで頂きたいのですが、「時間ないねん!」というイラチな人のために大事なところだけ、引用させて頂きますね。
 「腓骨に体重を乗せると、かかとに体重がうまく乗らないので、小指側に負荷がかかり、バランスを外側に崩しやすくなります。すると、膝痛や足首の痛みが出たり、ふくらはぎが疲れやすくなったりして、O脚になりやすくなります。」
 なるほど、本来はサポート役であるはずの腓骨をメインのように使ってしまう事が諸悪の根源、と。ひろきんぐ氏のツイートと併せて読むと、互いの説明を補い合って、いい感じに理解が進みます。こういう事こそ、小学校の体育の時間で教えて欲しかったです。
 で、理屈はわかったけれど、じゃあ、どうやって立つのが理想なのか。どこに力を入れてどうやって立てばいいのか。
 再び、調べましたとも。

 生まれて30分のバンビちゃんよりも立ち方がわかっていない、還暦過ぎの蓮月。いや、還暦過ぎてるからこそ恥も外聞もかなぐり捨てて、生まれ変わったつもりでいちから学べるのかも。
 このWebページ執筆者である姿勢治療家の仲野氏のページでは、「正しい立ち方」を教えて貰えます。そんなに長いエントリーではないので、是非ご自身で目を通して頂き、実践して下さい。

(2) あんよが上手
 前節では、骨の使い方が悪いから疲れやすくなる、という事がわかりました。そして、正しい立ち方を学びました。
 では、どうやって歩くのが正しいのでしょうか。とても良い動画がありましたので、ご紹介します。

 5分ほどの動画です。大変に大事な事を教えて下さっているので、倍速ではなく標準速度で、何度も繰り返し見て頂きたいと思います。
 ただし、この動画では超重量級がウォーキングするための注意点だけが抜けていますので、その点について今から補足したいと思います。

a. 最初は短い時間・短い距離から
 はじめのうちは、1分も歩けばぜぇはぁ息があがると思います。それでいいです。正しい姿勢で正しく歩くことに全集中して下さい。
 スピードは、遅くて構いません。道を歩いていると、多くの標準体型の人があなたを抜かして歩いていくことでしょう。でも、気にしないで下さい。あなたは生まれ変わる途上にいるのです。生まれたての赤ちゃんが足をプルプルさせてよたよた歩いていても、当たり前の事です。正しい姿勢で正しく歩くために歩いているんだ、と自分に言い聞かせましょう。
 距離も、短くていいです。健康のためには1日1万歩あるこう、という目標が世間にあるようですが、そんなに歩いたら超重量級はしんでしまいます。無理は厳禁です。歩けるようになってから、少しずつ距離や歩数を延ばせばいいのです。

a. 背中を意識する
 前の節でご紹介した動画の中で語られる「頭の上に伸びる糸」「お腹から伸びる糸」ですが、これを超重量級が使いこなすには、腸腰筋(ちょうようきん)を意識する事が重要です。腸腰筋、それはフィレとかテンダーロインとかの部位。

 背中から骨盤の中を通って太腿の付け根へと至る筋肉が、腸腰筋です。これが足を上げたり下げたりします。これが理解できれば、背中を傾斜させれば自然に足が前に出る仕組みにも納得です。
 そして、超重量級はここの筋肉がバリバリに固まっています。ですから、歩く時にはイメージの力を利用しましょう。「人間は"こころ"が原動力だから、こころはどこまでも強くなれる!」と某鬼狩りの少年も言ってますしね。
 この腸腰筋は、みぞおちの裏、背中側のあたりから伸びています。丁度、そこから骨盤あたりまでの背中の両側を、誰かがそっと手を支えてくれているイメージをして下さい。推しがいるなら、その推しが背中を通して腸腰筋に力を送ってくれているところをイメージして下さっても構いませんが、推しが生きている人間の場合はNGです。こころの世界にも禁忌って奴がありましてね。
 推しが特段いないんですが、という方は弘法大師でも想像して下さい。ほら、「同行二人」って言葉があるでしょう。あなたがひとり孤独に修行している時、目には見えずとも必ずお大師様がお傍にいて下さるっていう意味です。弘法大師のお顔とか知らなくても、大丈夫です。知らないオッサン、というざっくりしたイメージで充分です。私は、とても美しい天使が支えてくれているところをイメージしていました。
 このイメージの力を利用して、その日設定したウォーキングのゴールまで正しい歩き方のまま、たどり着いて下さい。くれぐれも、はじめのうちは近場で!

c. 体の中心を意識する
 体の中心、それは仙骨。骨盤の背中側のちょい上。ここがメンタルの問題を引き起こしている事もあるとはびっくりですよね。今迄書いてきた事を活かすためにも、体の中心をほぐしておきましょう。

 ここを、自分で優しくメンテナンスできる方法があります。ここで、最初にご紹介したぺけったーユーザー、ひろきんぐ氏のおでましです。ポイントは「フェザータッチで優しく」!

 ひろきんぐ氏は、X 上で他にも非常に効果的な体のメンテナンス方法を、動画つきでわかりやすくポストされておられます。X を利用していらっしゃらない方は、ひろきんぐ氏のポストを読むためにだけ登録しても後悔しないと思います。

 今回もまた、想定以上の文字数になってしまいました。最後まで読んで下さった貴方に、良い事が沢山起きますように。
 次回は、ストレッチについて話したいと思います。ではまた、次回のエントリーで。

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