紫のヴァイオリン
枝のような腕が
わたしの首をつかみ
すこし窒息する
呼吸が
三分の一くらいになって
下のほうが疼いてきたころ
あなたはわたしを
ただひたすらに
力のかぎり
わたしは天井をあおいで
舌は夜の海のように
水気をまして裏がえる
星が散るような愛に
わたしはさらに窒息する
紫色のヴァイオリン
/ルリニコクみみみ
枝のような腕が
わたしの首をつかみ
すこし窒息する
呼吸が
三分の一くらいになって
下のほうが疼いてきたころ
あなたはわたしを
ただひたすらに
力のかぎり
わたしは天井をあおいで
舌は夜の海のように
水気をまして裏がえる
星が散るような愛に
わたしはさらに窒息する
紫色のヴァイオリン
/ルリニコクみみみ