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自灯明法灯明 Podcast #31 Suzanne Franzwayさん - Part 3

このPodcastでは、私がスティーブン・バチェラーさんのセキュラーな仏教のプログラムで出会った欧米の方々にインタビューをしていています。オーストラリア・アデレード在住、Suzanne Franzwayさんの最終回です。

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Suzanne Franzwayさん
南オーストラリア大学名誉教授(社会学、ジェンダー研究)

今回、印象に残ったエピソードを取り上げます。ここ数年、ハートとマインドを開くという精神の可能性に関心が向いています。心理学者であり、精神分析家のジェイムズ・ヒルマンの系譜の方々から、魂、霊魂のようなもの、その想像や創造性についての可能性を試しているのです。創造性というのは、スティーブン・バチェラーさんが、プログラムで話されるだけではなく、ご自身も実践されているところだと思います。いまは(執筆中の著作で)ソクラテスの生きていた時代について様々な想像をめぐらされていますし、最新の著作であるThe Art of Solitude(一人でいるというアート)では、アメリカ人の現代芸術家であるアグネス・マーティンにも触れられていますね。

よいと思うところだけをつまみ食いするように学ぶことには問題があると思っているので、今年はもっと深く学びたいと思っています。また、以前通っていたチベット仏教の寺院に週一回、瞑想のセッションなどに行ってみようかと思っています。そういった場所というのか、施設のようなところに行くということはとても意味があると思っています。毎週1時間、オンラインで集まっているグループも、定期的に集まるということが、もはや儀式のようになっていて、そういったことは実践する上で本当に大切だと思います。

実践を続けていく上でのモチベーションになっていることの一つには、私のこれまでの経験を生かして、仏法の実践に関わっている方々に、女性、ジェンダーという視点、声を与えることに貢献できたらと思っています。Sakyadhita(直訳:お釈迦さまの娘たち)という世界中に支部のある団体があって、上座部仏教での女性の出家・得度や、一般の実践者を支援する活動や、カンファレンスにも取り組んでいます。

参考:スティーブン・バチェラー Stephen Bachelor
イギリスの仏教者、瞑想指導者。初期の経典(パーリ仏典)に遡り、仏法(Dharma)を現代に生かすための再解釈を行なってきた。チベット仏教僧、禅僧としての修行・指導を経て、ヨーロッパを拠点とした瞑想指導を行いながら、1980年代から、欧米におけるセキュラーな仏教(宗教性のない、世俗的な、時代にあった仏教)を牽
引している。邦訳に、ダルマの実践(四季社、2002年)、藤田一照訳(原著:1998年 Buddhism without Beliefs - a contemporary guide to awakening -)がある。

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