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#28. ミュージカル SINGIN' IN THE RAINの感想

名作・ミュージカル SINGIN' IN THE RAINの感想ブログです。

因みにチケットまだ買えると思います。リセールもあります。映画は配信でいつでも見れると思います。是非見てください。

本当は最近インスタで観劇・ライブ記録付けてるんだけど、長すぎて入らなかった、、 インスタの記録は @ruri.gekijou でやっています。

現33投稿中、14お笑い、6四季、5ジャニ舞台、3劇場・映画館、残りがその他ミュージカル・舞台・オペラ等、といった感じです。

はい、それでは、以下本編となります。
 
筆舌に尽くし難い。けど、少しずつ書いていく。何から書き始めようか、、本当に。

学生時代から見たかった

意図せずして、2日連続平日エンタメとなってしまいました。元々1月31日に行くはずだったこの公演。
まん防で中止になり、諦めきれず、ただチケットは高いので、25歳も僅か、リセールのU25チケットをなんとか手に入れて行ってきました。

観に行くこと自体は初めてだったのだけど、このミュージカルとの出会いは、学生時代でした。

恐らくちょうどBroadwayミュージカルにハマり始めたあの頃。雨の降るステージ上での傘を持って踊る映像を見て、見たい。見たい。見たい。と。

当時は余裕のカケラもなかったから、自分が見に行くことは考えられず。

そして時は流れ昨年。ありがたいことに会社の最寄り駅には、大きなミュージカルの広告が出ていることがある。
(Shockの広告が出てた時もあった。帝劇近いからかな。

それで見つけたSINGIN' IN THE RAINのポスター。瞬時に脳内で響き渡るあの頃の私の声「見たいな〜」

そのまま前を通り過ぎて、ハッとする。「あの頃と違って見たいな。を見たいな。で終わらせなくてもいいんだ!」と。

残り僅かのU25チケットを入手して迎えた念願の1月は先述の通り、中止に。
その前日はオペラを見に行っていて、結局その日は前日にムビチケを譲ってもらって嵐の映画へ。

結論から言うと、嵐の映画を見てから、この公演を迎えられてよかった。

公演、演者、見る順番、チケット、ナマモノのエンタメは、全て縁であり、運命だとつくづく思う。

ここまでがずっと見たかったミュージカルが念願叶って見られたよ、と言うお話。本当に本当に嬉しかった。

あの衝撃を受けた水浸しで踊るたったの2分弱は一生かのように思えた。撮影okだったのが嬉しい。宝物にする。

映画について

次に「SINGIN' IN THE RAIN 」という映画作品について。
お恥ずかしながらこの公演を見たい!と衝撃を受けた学生時代には映画は見たことがなくて。
社会人になってから、パリアメを見に行ったことをきっかけに見たんだっけな?

名曲中の名曲、SINGIN' IN THE RAIN は勿論のこと、誰もが一度は聞いたことがあるGood Morningがこの映画の音楽だったことを知った喜び。

そしてBroadway Balletと出会えた喜び!(プログラム見る今日の今日まで曲名、Gotta DanceかBroadway Melodyかと思ってた()

Gotta Dance! Gotta Dance!!!、という切迫感さえある"Dance"への衝動、カラフルな洋服を見に纏った踊り狂う人々、画面を埋めるBroadwayのネオン
いきなり現れるエキゾチックなダンサー、シーン切り替わってロマンチックなバレエ。

もうニッチもさっちも行かないてんやわんやの、だけどしっかりしたダンスナンバーがあるこの映画と映画のパリアメ、本当に好き!

今日見たミュージカルについて

ここに来てやっと今日見た感想。
全体的にと言うかほぼ映画のままで、本当に幸せだった。

ただ、やっぱりGene Kellyって天才なんだな、というかあんなに破茶滅茶に踊れるのはカットが入る映画だからこそだな、と。

"生"のエネルギーが兎に角大好きな私ですが、ミュージカル映画だけは、その"生"のエネルギーが拡張されて無限になってるので、
中には私的好きが"生"を凌駕するミュージカル映画もございます。

とは言え、もう〜ほんと〜にアダムクーパーの美声が、本当に本当に。Gene Kellyそのもので。

映画についてのとこでも書いたけど、兎に角この作品は音楽が素晴らしくて何度も会場が音楽に酔いしれていた...

色んな演者さんが、本当にあの何十年も前の映画の声そっくりでそれはそれは本当に好きが止まらなかったのだけど

私的特別賞はリナ役のお方。うわっリナだぁああとなったし、本当にこの作品の"楽しさ"、"分かりやすさ"は、ひとえにリナの存在あってのことだな、と嬉しくなった。

唯一のミュージカルオリジナルナンバーでリナの心情を歌った曲があったんだけど
それもとっても軽妙に進んでいくストーリーの中で、人間らしさという良いスパイスになっていてとてもよかった...

あと前半は特に音楽が良すぎるな??生オケで聞いたらどうなるんだろ?と思ってたら、2幕目はなんと幕が開いて、後ろに生オケが控えていたということが発覚。若干メドレーみたいな形で演奏タイムがあって最高だった...

オケもスタッフも皆さん現地キャストで本当大変だったんだろうなと...

演出面で好きだったのは2シーン。
1つ目は試写会前のスタジオのシーン。初のトーキー制作の試みで、試行錯誤してもリナがうまく適応できない様が、テンポ良く表現されていてとても好きだった。

演者がギュッとなって、状況説明のコーラスを入れるの、私的ミュージカルのとっても好きなところでもあるんだ。

2つ目はラストのシーン。キャシーの吹き替えのもと映画は無事成功を収め、その後視点が緞帳内と客席と交互に切り替わるシーンが、ステージ後方の幕を使ってうまく表現されていたところが妙だった。
オペラ座の怪人でも同じような描き方あるし、一般的な手法ではあるんだろうけど。

シーンの切り替えを一般的と言えど短期間の中でスピーディーに表現していたのに加え、最終的に視点が客席に移ることで

声優を務めてたことがバレて逃げ出すキャシーの行く先が、実際の我々の客席になること。そして映画の中でも最終的にキャシーは拍手をもらって終わるんだけど、その拍手をするのが我々自身となること。そしてそのままストーリーとしてはオチること。

最初は英語セリフ・歌詞に字幕、という中々客席が世界観に入り込めてなかった感もあった中、コミカルで分かりやすいストーリー、演技、構成を経てどんどん客席があったまっていく中
最後に作品の一部として拍手を贈れるのはとても素晴らしい経験だった。

ダンスについては前半は結構セーブしてたり、ステージの限界を感じた部分もあったんだけど、そのパワーがSINGIN' IN THE RAINや、 Good Morning、Broadway Balletと言ったダンスナンバーにギュッと集約されていて、とても見応えがあって素晴らしかった、、、
2幕本当に最高だった、、

1幕というか、この作品には劇中劇ならぬ劇中ショーがあって、本当はもっと見たかった気持ちはあったけど、All I DoとBeautiful Girlsはやっぱ実際に目にして耳にして、ふわぁって声が漏れそうになる、素敵な音楽のショーだった、、、あと単純に現地キャストさんのスタイルが良すぎる、、、

愛される名作

ん〜なんだろな、なんかこの公演って最強にネタバレしてるんですよ。というか今思えば、劇団四季の作品だとどれもそうなんだけど。

でもそれを更に上回るんですよ、この作品。めちゃくちゃ有名なナンバーと演出があって、でもそれ以外知らないじゃないですか、ディズニーやオペラ座の怪人とは違って。

でも笑える楽しめる、そんな作品なんです。とっっってもわかりやすい。わかりやすさって本当に大事だな、と思ったし

言葉がわからなくても音や話し方で笑える、伝わる。少しマイフェアレディに似てるな、と思いました。あれの方が難しいけど(あれはあれでオードリーが詰まってて勿論好き。

あと見た感想が幸福感ってのもマイフェアと通ずるところあるな、と思いました。幸福感の種類が違うけど。

そして最強のネタバレしてる部分。SINGIN' IN THE RAIN。ポンチョ被って座る席があるんですよ(笑) スプラッシュマウンテンじゃん、そんなのディズニーじゃん。

アダムクーパーも最後のカーテンコールでも皆折角濡れにきたんだからって一生懸命飛ばすんですよ(笑)
なんか本当に尊かった。いじらしくて可愛くて仕方ない作品だった。なんてったって、休憩が入るタイミングはSINGIN' IN THE RAINナンバーの後。だって床濡れてるから。(笑)
休憩中は現地スタッフがモップがけ。

客席も、お、来るぞ、お、雨降ってきたな、水量こんなもんか?アダムクーパー寒くない?風邪ひかない?大丈夫そ?って言う空気感だった(笑)
この作品の笑いどころは先程の声だけじゃなくて、特にコズモが"嫌んになっちゃった!" って倒れ込むことが多くて、

ミュージカル版 Mr.ビーン的な笑い (笑) コズモだけじゃなくて、Good Morningなんかは3人で踊りまくった後倒れ込んで、なかなか起き上がらないの。(笑)
それに対して、客席から"がんばれ!"の意味の強い長い拍手👏(笑) 人間の人間らしい可愛さが詰まった作品だな、と。

割に合わないけどやるの

すっかり楽しくなって休憩を迎え、思ったよりペラペラだったから買うか迷ってたパンフレットを購入。

客席に戻って開くと想像以上の大きさ、海外サイズ?中を見ると、大きな写真の数々とアダムクーパーのインタビュー。
パンフレット通じて難しいことは書いてなくて、兎に角アダムクーパーのパッション溢れるインタビューが印象的で。


2幕の始まりに気づかぬくらい隅々まで休憩でパンフレット読んだのなんて初めて。

そこにはコロナ禍で現地キャスト・スタッフで公演を行うことに対する熱い想いが書いてありました。
それを読んで、どう考えても割に合わないよ、の気持ちと、本当にありがとうの気持ちで胸がいっぱいになりました。

正直幕が開いた瞬間やはり目が潤んでしまって、現地キャストでのミュージカルがまさかこのご時世見られるとは思ってなかったから。

それこそ国際フォーラムでサタデーナイトフィーバーを見て以来3年ぶり。Broadwayでキンキーブーツを見たことを思い出しました。

このご時世だからこそ、文化が国を結ぶ、本当にいいことがたくさん書いてありました。重い、言葉の一つ一つが。

いつ見られなくてもおかしいし、見に行く人がいなければショーは続けられないし、見に行くことが1番の応援、と思って日々ひっそり一人で観劇を続けていますが

オペラを見に行った際にもお話しされていた、このご時世だからこそのエンタメ、と言うことを強く思いました。

なくても困らないエンタメが、1番救うのが難しい人の心を救うんです。そのエンタメを作ってるのは、熱い熱い想いたちでしかないんです。

東急シアターOrb

Orbでの観劇は2度目。パリアメ以来。久々のOrb、ここ最近色んなとこのお笑いやらオペラやら四季やら見に行ったり、今までも沢山バレエやダンスなど見てきましたが、

客層が1番絶妙に"大学生"でした。多分ダンスとか演劇とかやってる大学生が勉強のために観に来てる感があって、とっても嬉しかった。

こう言う客層を増やしたい、広げたい、と心の底から思った。多分要因としては開催時間とU25の存在。もっとあってもいいと思うんだよね、U25。
客席はこんな狭かったっけ?と言う感想。

場所が限られてるからか、どちらかというと客席が縦に長い劇場やホールが多い中で、それこそブロードウェイを思い出した平べったい客席。通路が広くて、考えられて作られてるな、という感じ。

日々大小様々なハコに足を運びますが、Orbは見たいBroadway作品をやってるイメージで、(ハコのサイズ的にちょうどいいのかな?)いつになってもキラキラして見える。

最近のことと今後の夢

3月のメリポピも楽しみだし、アナ雪もバケモノの子もノートルダムも取ったし、コーラスラインも見に行けたらな、と思ってる。

一杯観て、一杯感じて、勉強して、言葉にしよう。コロナが終わったらBroadwayで時間を作る、帰国して準備をして現地でショービジネスを勉強する。
それまでは、観て考えて、スタッフとして関われる機会を窺う。出来れば演者としても偶には舞台に立つ。資産を作って資金を用意する。

日本のショービジネスにお金を回す。沢山の人の心を震わすショーに裏方として関わる。

全然関係ない背伸び一部上場企業で日々背伸びしてやらせてもらってるからこそ身につけられる挑戦する姿勢とプロマネ能力で

他所者として変える、関わる。意味のある遠回りにする。ヨシ、今日もとっても良い25歳

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