花里瑠璃子

「誰かの心を動かす、希望を与えられるような作家になりたい」の一心で、読んだ方が自分らし…

花里瑠璃子

「誰かの心を動かす、希望を与えられるような作家になりたい」の一心で、読んだ方が自分らしく、お仕事・恋愛・人生に奮闘できるようなコラムや物語を綴ります!  アメブロ→「言葉×妄想×コスメで、自分も世界もメイクアップ!」 https://ameblo.jp/inmylifedt

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小説:「一寸先は光りと望み」第1話-③

(前のお話→【第1話-②】「知らない世界は想像力でカバー」) 【登場人物】 三空 光 :バラエティショップのコスメコーナーで働く 三空 修吾:光の夫 三空 涼香:光と修吾の娘 石川 里子:光の職場の後輩 河合 真澄:光の職場のアルバイト   “てんやわんや”と“てんやわんや”をかけたら、なんという言葉になるのだろう。  今日発売の「Imagine」だけではなく、他商品たちの問い合わせが殺到した。理由は昨夜のうちに、2つできたようだ。  1つは、人気インフルエンサーのライブ

    • 小説:「一寸先は光りと望み」第1話-②

      (前のお話→【第1話-①】「知らない世界は想像力でカバー」)  無事に商品を並べ終え、最終確認も完了すると、私を含め戦闘モードだったスタッフ全員に安堵の笑顔が宿る。 「皆さん、お騒がせして申し訳ありませんでした。ありがとうございました」  石川さんが深くお辞儀をする。スタッフたちは、 「大丈夫、大丈夫!」 「怪我がなくて、良かったよ~」 「気にしないでください」  とそれぞれ応え、バックヤードや持ち場に散らばる。 「石川さん、張り切りすぎちゃったんじゃな~い?」  私はから

      • 小説:「一寸先は光りと望み」第1話-①

        【あらすじ】 バラエティショップのコスメコーナーで働く三空光は、仕事も家庭も順風満帆な一児の母。化粧品には、気持ちや日常までをも彩ることができると信じ、同僚やクレーマー、母親に連れられてきた男子学生、婚活中の女性たちの人生に花を添えていく。 ある日、「恋に効くもの、ありませんか?」とうつろな目で前田望美が声をかけてくる。彼女の様子が気になりながらも、丁寧に応対した光。 それから数週間後、電車に乗ろうとホームに向かう光の耳に、電車の急ブレーキ音と悲鳴が届く。視線をやるとそこには

      小説:「一寸先は光りと望み」第1話-③