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「バイバイ」

少しだけ悲しい出来事があったので
語調が荒く大変悲観的です。
申し訳ありません。


ヒトの言語発達はとても興味深い。
まずは身体的な共振によって相手と情緒的なつながりを感じる。そしてその後「他者の主観」を発見し、次第に相手の意図を汲み取ったり自分の意見を表明するために言語を習得しようとする。


あなたが生まれて初めて話した言葉はなんですか。


私は「バイバイ」でした。


私には、つきっきりでお世話をしてくれる人が
いませんでした。淡々と別れを繰り返して
流れるような人間関係を続けてきました。

生まれてきて最初に言ったのが
別れの言葉なんて、ちょっと寂しいですよね。

大切な人の名前だったり、
素敵な景色とかだったらよかったな。

今でもそうだけど、世界は私から
ずっと離れていくような気がします。


その度に、「バイバイ」。
すっかり言い慣れてしまいました。


可愛がってもらうなんておかしいって
思うようになりました。
愛をもらうのが怖いんです。
いつもすぐに離れていくものだから。


大切な人は作らないようになりました。
自分のことすら大切だと思えないのに
どうやって人のことを愛せるのでしょうか。


どうせ離れ離れになるなら出会わない方が
いいと思うようになりました。
これは傷つくのが嫌なだけ。わがままです。


大切にしてあげられなくてごめんね
可哀想だと思っていたよ
寂しかったね


今更言われても無理なんです。
過去形ではないんです。

私は、私が泣いてるその瞬間にそばにいて
欲しかったんです。
寂しい気持ちを一人で抱え込むことを
強さだと思って生きてきたんです。

今更寂しさを共有してるフリをされても
もう手遅れなんです。

私がどん底で恐怖や不安に苦しんで
もう早く「バイバイ」しちゃいたいって
思った時のあの冷たい目は
脳裏にこびりついて離れないんです。

だから逃げたんです。
もうバイバイしようと思ったんです。


強い自分でいさせて欲しいんです。
真っ暗な世界で何もかも離れていっても
私は生きていけるという確証が欲しいんです。
二度と怖い思いはしたくないんです。
もう十分すぎるほど、私の目の前から
色んな人が消えていったんです。


自分のことなんていつまでも大嫌いなのに
これ以上私から何も奪わないでほしいんです。
本当に、ただそれだけなんです。




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