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水を知ることが道づくりの大原則 林業1000日チャレンジ
木材生産技術の原理原則シリーズ。
引き続き道づくりについてです。
近年頻発する豪雨災害では、どんなに丁寧に作られた道もひとたまりもありません。
それはまず、豪雨災害時の流水のエネルギー量が、通常の10万倍以上になること。
設計段階での誤りは工法では防ぎようがないので、作る前に水の集まるところはさける、直下に住宅街や鉄道があるところは道をつけないようにするといった細心の注意が必要になるという
作業道づくりは地面の中を知ろう
木材生産技術の原理原則シリーズ。
難しくて、最近ほったらかしになってしまっていました💦
道づくりをするためには、地面の中を知るのが大切ということで、土壌や地層の話が出てきます。
学生のときに学んだ地学がここに来て役立ちそうです。
道を作るには、そこの土の性質や地層の傾き、断層の有無について知ることが大切!ということでした。
伐倒計画 その2 林業1000日チャレンジ
木材生産技術の原理原則シリーズ。
今日も伐倒についてです。
今日学んだポイントは3点。
1 伐倒計画を作るときは、必ずどこに逃げるかも考えること。逃げることは大切な仕事。
2 切った木が残した木を傷つけないよう計画する。傷がつくとそこからカミキリムシが入って木がだめになる。
3 受け口を作るときは、実は斜めに切ってから、水平に何度か分けて切ったほうが上手く行きやすい。
受け口については普
後工程を考えて倒す 林業1000日チャレンジ
木材生産技術の原理原則シリーズ。
今日は、伐倒方向について。
行き当たりばったりに倒していたらなんとなくあのへんに倒れる伐倒スタイルから抜け出すことができないので、伐倒方向の決定に必要な確認項目をチェックするようにしましょうということ。
とくに、倒したあとにどんなふうに集材するか、残った木に傷がつかないかを確認するのが大切とのこと。
そのときに、チェーンソーのガンマークを活用して伐倒方向を効
立木の重心の見極め重要 林業1000日チャレンジ
木材生産技術の原理原則シリーズ。
今日は立木の重心の見極めについて。
針葉樹でいうと、葉っぱも枝もが全然ないような木の場合(全幹)、どんなに高くなっても地表から1/4のところに重心があります。
葉っぱや枝がついている(全木)場合は、樹高の半分か、そのちょっと下ぐらいになるそうです。
うらごけやら、全木やら、全幹やら、専門用語がバンバン出てきて、スタートから勉強になります。読み切ったら、現場
シリーズ変わります 林業1000日チャレンジ
今までお昼休みに読んでいた森づくりの原理原則シリーズですが、3ヶ月かかってやっと終わりました!!
そこで、新シリーズはこちらにしました。
木材生産技術の原理・原則: 技術の本質を学び現場に活かす https://g.co/kgs/UogGcX
木材生産技術の原理原則シリーズスタートです。
今日は、伐倒計画その1。
適当に切り倒せばよいのではなく、失敗の原因を次にいかしていくため、一つ一つの
ただの皆伐はササ源化するだけ 林業1000日チャレンジ
森づくりの原理原則シリーズ。
今日は天然更新の可能性について。
結論からいうと、広葉樹で皆伐したあとに天然更新を願うのは大変困難。
すでにある広葉樹の稚樹に光を与えるために、こまめに択伐していくなら可能性ありということでした。
皆伐後は放っておくと、ササが群生します。そこで、地面まで光が来ないから、稚樹が育たない。たとえ稚樹があったとしても、下草刈りが必要で、下草刈りのときに、稚樹も間違えて刈
スギヒノキと広葉樹の混交林は難しい林業1000日チャレンジ
森づくりの原理原則シリーズ。
今日は自然に近い森づくりの方法としてのスギヒノキの人工林に広葉樹を混交させるとこについて。
結論としては、とても難しいということです。
まず、現在の日本の人工林の大部分は50年生ぐらいの若齢段階の後半にあり、まだ森の中が暗くて、広葉樹が芽吹くことができません。
そこで、間伐すればいいかというと、切りすぎると森の中が明るくなりすぎで、草ばっかり育って、広葉樹が育ち
自然を模した皆伐法 林業1000日チャレンジ
森づくりの原理原則シリーズ。
今日は自然に優しい?皆伐方法です。
皆伐は環境に与える負荷が非常に大きいため、それを減らす方法として2つ提案されています。
一つは、全部切り倒すのではなく、数本残して置く方法。欧米で広がりつつある手法だそうです。
何本残せばいいのか、どんなふうに残せばいいのか、今後の研究が必要とのこと。
もう一つは、広い面積を切るのではなく、小さいパッチ状に切って、またそこに同
植物を叩くとき、育てるとき 林業1000日チャレンジ
森づくりの原理原則シリーズ。
今日は下草刈りの適期についてです。
下草刈りは6−7月にやります。
その時期が一番根っこに蓄えた養分がするなくなるからです。
でも、養分に比較的ためてる植物は、下草刈りをしてもなかなか枯れません。
あっという間にまた生えてきます。
逆に、植物を育てたいときはその逆、植物が寝ている秋から冬にかけて行います。
枝打ちとか、植林はこの時期がよいそうです。
下草刈りはな
皆伐と地力低下の関係 林業1000日チャレンジ
森づくりの原理原則シリーズ。
今日は皆伐と地力低下の関係です。
皆伐を繰り返すと地力が低下することが経験的に知られています。
最近は全幹集材だけでなく、全木集材も増えてきているので、さらに地力の低下が進みやすくなるそうです。
地力が低下したからといって、農業のように堆肥をいれることができるか、というと経済的に無理で、効果も確認されていないということです。
地力が低下しないように、持続可能性を考え
皆伐は自然撹乱のリズムで 林業1000日チャレンジ
森づくりの原理原則シリーズ。
今日は皆伐の面積の決め方について。
自然撹乱が起こったと仮定して、自然のリズムを参考にすると、50年周期だと1ha、120周期だと2ha以内におさめると良いそうです。
あくまでも合自然的に皆伐しようとするとこの程度ですよということでした。
適地適木について 林業1000日チャレンジ
森づくりの原理原則シリーズ。
今日は適地適木について。
まず針葉樹だと、すぎ、ヒノキは水の多いところを好みます。アカマツは鈍感なので、水がなくても、ある程度やり過ごせるとのこと。
水に敏感なのは広葉樹。乾燥したら速攻成長に影響がでます。
針葉樹はそこまでではないそうです。
だから広葉樹の植林は難しいそうです。
たしかに、皆伐されたうちの山に、広葉樹を森林組合が植えていきましたが、一年でほぼ枯