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装画のお話しと絵が出来上がるまでの動画


4月5日発売予定!「クリームイエローの海と春キャベツのある家」

私目線の装画のお話を少し書いてみたいと思います。

とある日
装幀のミーティングがzoomにて行わました。

「初めまして」

とドキドキしながら挨拶をしミーティングが始まる。

どんな絵にするか…。
「キャベツ 料理 書店でも目立つ色合い」というキーワードと「基本自由に描いて欲しいが繊細なタッチ 人を入れない」とのこと
編集者kさんとデザイナーさんと話し合いました。(詳しくは編集者Kさんの日記を…)https://webtripper.jp/n/n754f76034c52


私にとって初めての装画のお仕事なのでミーティングでは緊張と少々戸惑っているのを見かねてか、
ベテランデザイナーの松さんから私のInstagramを見ながら

「この鳥の絵のような、見た人がそれぞれの想いをイメージできる絵も良いんじゃないか」

と色々提案してくださった中の一つにそういったアドバイスをくださいました。

あぁなるほど…!
それなら、私らしく描けるのかも…!

とその一言で緊張の糸が緩み、安心したのと同時になんとなくふんわりイメージが膨らんできました。

鳥の絵

抽象的すぎたら何の本なのかが分からない。
キャベツや料理は入れたい。

「クリームイエローの海と春キャベツのある家」はただの料理の話ではない。私はこの小説を読んで感動し、じんわり心が温かくなったし、ドラマがあった。繊細な言葉の表現で美しい情景も浮かんだ。

キャベツ、料理、美しい情景、繊細のキーワードが頭に浮かぶ。

よし、とにかく描こう。
手を動かそう。
まずは頭で考えるのではなく、
本を読み終えたばかりでじんわり心が暖かい。
何も考えずに思いのままに楽しく描いてみよう!

と、読み終えたあとの感動を胸にしまいながら
リラックス、いつものように「楽しく」を意識し描き進めました。

まずはいったんこのような方向で描いてますというメールを編集者Kさんに送り意見を聞きながら、色々描き加えたりしました。


海の上には…



出来上がった絵をデザイナーの松さんが素敵にデザインしてくださいました。

タイトルのデザインも何パターンかnoteやXで皆さんに意見を伺ったりしながら、最後は書店でも目立つような色合いに編集していただいたりして、そうしてようやく出来上がりました。

編集者さん、デザイナーさん凄い…大変だっただろうなと思いつつ、素敵な装幀を見てほっと嬉しい気持ちです。

昔から夢であった装画を描く事。
これは夢なのか?と何度思った事か…

(先日、小説の見本を編集者Kさんから送っていただきました。ほんのり涙が出そうになりながら家族に何度も自慢してしまった…)

たくさんのイラストレーターの中から私の絵を選んでいただいた著者のせやま南天さん、
色々親身になっていただき、いつも暖かいお言葉をくださった朝日新聞出版の編集者Kさん、
とても素敵にデザインしていただき、最後まで色味を調整してくださったbookwall松さん

そして暖かいコメントやDM、スキをくださったnoteの皆さん本当にありがとうございました。

小説『クリームイエローの海と春キャベツのある家』は4月5日発売予定です。
ぜひお手に取って見ていただき、読んでいただけると嬉しいです。

そして読み終わったあとまた絵を眺めてくださったらなお嬉しいなと思います。


先日あるnoterさんから描いている時の動画面白いですとコメントをいただき、クリキャベ装画の動画を作ってみました。

(XよりもInstagramの方が音楽が軽快で個人的には良いかなと思います。)


「クリームイエローの海と春キャベツのある家」
著者 せやま南天
出版 朝日新聞出版
デザイン bookwall
装画 ぷん




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