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海外出身デザイナーがコミュニケーションする時に心がけていること

はじめに

みなさま、你好(ニーハオ)!
マネーフォワードビジネスカンパニーでデザイナーをやってます。台湾出身の陳(チン)です。
2020年9月入社して以来あっという間に一年半くらいたちました。この一年半で自分が模索してきたコミュニケーションの仕方について話していきたいと思います。
まずは簡単な自己紹介。

チン ルオウェイ(陳 若薇)
台湾・台北出身。大学のメディアデザイン学科卒業後台湾で2年ほどウェブデザイナーとして働き、その後来日。日本でベンチャー企業2社を経験し、マネーフォワードにジョイン。クラウド確定申告のデザインを担当しています。詳しくはこちらの記事↓

海外で働くデザイナーの挑戦

海外で働くことの一大挑戦はやはりコミュニケーション能力。
「あれ、言語能力ではなく、コミュニケーション能力ですか?」と聞くかもしれません。言語能力はもちろん大事です。ある程度の言語能力がないとコミュニケーションできないですし、生活に支障が出るかもしれないです。言語能力があった上でのコミュニケーション能力です。そもそもデザインというものはコミュニケーション手段の一つとして存在しており、実体のある印刷物から目の見えないブランドコンセプトなど、我々デザイナーはコミュニケーション手段を設計する人間として、あらゆるものの情報を如何に他の人に確実に伝えて、理解してもらうか、と日々考えています。

言語能力の不足は、コミュニケーション能力でカバーできる?

そして、自分の心の中でこういった質問が生まれました。

言語能力の不足は、コミュニケーション能力でカバーできる?

はい、ある程度できると思います。
自分はバイリンガルの環境で育った人間ではないですし、留学などしっかりした日本語教育も受けたことのない、母国語が中国語の台湾人です。一つの言語を上達させるまでにはすごい時間がかかりますし、その国や地域の文化と生活習慣などを理解しないと中々活用できません。そこから思ったのが、「いくら勉強してもネイティブまでたどり着けないのなら、言語だけを勉強するのはやめよう。コミュニケーションの仕方に心がけるのだ!」
我流なんですが、実際にやってみたらまわりから「日本語良くなった?」とか、打ち合わせなどもよりスムーズになったので、コミュニケーションする時に心がけをしていることをいくつかご紹介します。

コミュニケーションする時に心がけていること

①話す時にスピードを落とす。ゆっくりしゃべる
「スピード落とす」は簡単そうにみえますが、実践してみると意外と難しいです。なぜなら、第二言語や第三言語でしゃべる時によくあるのが脳内の情報がまだ整理できていないのに急いで口に出しがち、しかも言語能力が悪く思われないようにスピード上げて喋りたがるのです。ゆっくり話すことによって、発音がキレイになりますし、情報整理に少し余裕を与えることによってより伝えやすいです。

②結論を言ってから背景と理由を言う
なぜこの結論まで至ったのが、その経緯の説明はもちろん大事ですが、単語の量が足りないときちんと背景や理由を伝えられず、聞く人から「つまり、どういうことですか?」と聞かれ、また最初のところから説明して時間が足りなくなったり、大事なことを伝え忘れたりします。最初から結論を言うことによって、聞き手があなたから与えられた情報の断片から結論を憶測することがなくなり、情報吸収コストも減ります。

③箇条書き式で伝える
ネイティブの方みたいに、一つのストーリーなどで事件や状態を説明することはかなり難しいです。話の中で世界観など作れないかもしれませんが、箇条書き的な感じで話してみましょう。もちろん世界観などあったほうが聞き手があなたの話に入りやすいですが、どうしてもできない時に要点だけまとめて相手に伝えるのも一つの方法です。

最後に

海外出身でも日本の会計ソフトのデザイン担当できる?と疑うかもしれませんが、自分は今まさにマネーフォワードでクラウド確定申告のプロダクトデザイナーとして働いています。国籍、性別など一切関係なく、いろんな方と一緒に物作りを楽しめる環境です。そんな組織で働きたい!という方はぜひ募集職種や募集要項をご確認ください。

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