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フィルターの甘い「アベノマスク」で防げない、嘘と欺瞞の蠢く、不実な日本社会

毎日、デジャヴな日々が続いている。春、桜の咲く前から世界が混乱に陥り、その対応で今は落ち着いている国もあれば、増殖し続ける国もある。もちろん、新型ウィルスのお話である。日本は、明らかに後者である。毎日、都市部を中心に新規感染者は増えている。そして、経済を回せと掛け声をかけるが、無理に回している人は、そんなウィルスのことはお構いなしのようで、「死ななきゃいいよね」というレベルにあるようである。

以前、麻生財務大臣が「日本人は民度が違う」と言っていたが、本当に、民度がいいかげんすぎるのだ。そして、マスクをしていないで歩いている人や、マスクしてても鼻が出てる人も多くなってきている。まさに、麻生スタイル。そして、男子トイレで手を洗わぬ人もまた増えてきている。所詮、身体に心に身についていないものは続かない。そして、恐怖も途切れ、今は日本のウィルス感染は多分収束する状況にはない感じがする。

そんな中、政府はさらに8000万枚の「アベノマスク」を配ると、よくわからない発表をした。世の中で安倍首相以外、身につけている人を見ないと多くの人が言っている、あのマスクをまた配るというのだ。そして菅官房長官も「それは有意義」という発言をする。猿芝居は続き、役者たちは私腹を肥やす。国民は、払った税金の無駄使いに文句を言わない。いや、怒りが形になってこない。

このデジャヴな光景の繰り返しである。「持続化給付金」や「GoToトラベル」に関しても、扱うトンネル会社に落ちる金があることはバレているし、「アベノマスク」などは、同じような構造の上に、「誰もいらない」と言っているのだ。それをまた配るという。呆れる他はない。

このマスクについて語るのもおぞましいが、このガーゼのマスクは昔ながらのガーゼのマスクで有り、今回の新型ウィルスの予防にはならないと最初から言われていたもの。そして、小さい。基本、量産体制になかったものを無理に大量発注したものらしい。そして、中に虫やゴミの混入問題で、それを検査し直すという意味のない金も発生した代物である。

それをいまだ「有意義だ」と言って配るのは、利権者に「お金が回ってこない」と文句を言われたということなのだろうか?

このマスクに関して、「母親にしてもらった昔を思い出して、その心を贈ってくれた」と言っていた作家もいれば。「国がしてくれたこととを悪くいうんじゃない。ありがたくいただこう」と言った有名人もいた。彼らの声もわかる気はするが、わからない。だいたい、役に立たないし、街で誰もしていない。それを作って配った原資はもちろん税金だ。そして、我々は給食当番ではないのだ。

とにかく、この有事での日本政府の金の使い方には疑問が多くのこる。病院の経済状況が悪化にあるのは最も問題だし、それ以前に検査にお金をかけなかったせいで、いまだ検査をすぐにしてもらえない状況らしい。その上で急激な感染者の増加は、かなり大きなSOSのはずなのだが、街の状況は「緊急事態宣言」の時に戻る状況ではない。「死者や重傷者が少ないからいい」という声もあるが、油断したらすぐにそれも元に戻ると思う。国民の心の中がニューノーマルという生活様式にはなっていないのだと思う。

とにかく、日本そのものが「アベノマスク」のようにフィルターレスな状態なのだ。今何が起こっているか知っているが、頭の中のフィルターで危険なことを避ける処理ができていない。見てくれはマスクだがマスクの役に立たない「アベノマスク」の状態にある人が多すぎるのだ。まあ、政府がそのマスクをまた配るという、能無しなのだから、同じような脳味噌が動く国民がいるのも仕方ない。

とにかく、嘘と欺瞞を正当化し続ける国家には、今回のウィルスは刃を向け続けるだろう。そこに免疫力がないことをウィルスは知っているような気もする。本当に、先を焦りバランスを崩しているのが今の日本である。大事なのは、日常にウィルスから身を守るニューノーマルを意識して身に付けること。商売してる方も、ただし書きをしていても、心はそこにない人が多い。そういう文言を書いただけで終わりの人が多すぎるのだ。だいたい、元々雑な生活をしていたり、雑な考えの人にはなかなか難しい生活週間なのだろうと思う。

とにかく、ダメなものにはNOと言える世の中にならないといけないのだろうと思う。政府の猿芝居を毎日見ていると、その日はまだまだ遠いのか?でも、感染者増え続けたら、バカでも気が付きますよね。どの段階で気づくかという問題なのでしょうけどね…。

少なくとも心のフィルターをきめ細かく持って生きようと思います。しかし、この闘い、かなり長期戦になることは決定的ですね。

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