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「書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~」楽屋落ちも、キャスト次第ですね。

売れない脚本家の生田斗真が、突然のTVのゴールデンタイムのドラマに抜擢され七転八倒する話である。脚本家というものが主役になることも珍しいので、それなりに面白い。テレビ業界のブラックさを全面に出す気なのだろうか?でも、影の声のような浜野健太演じるツルツルの男など、道具はあまり新しくはない。一回一回、ドラマのニュアンスが変わっていって、いろんなものを生田が書かされるということなのだろう。

しかし、この少しケチくさい発想の中で出来たような内容のドラマの主役が生田斗真というのも、時代が変わって来てますよね。そして、その妻が吉瀬美智子とは、こんな美形な役者に楽屋落やらせるんだから。そして、脚本を書くドラマの主役が岡田将生。特別出演扱いだが、これから、もっとそれなりの役者が出てくるのだろうか?その辺りは楽しみである。

それに対して、プロデューサー北村有起哉、監督小池徹平、アシスタント長井短という面々の適当さは、リアルな感じもする。それだけに、生田と吉瀬が文筆業にいることが不思議な感じのドラマである。

そして、初回はドラマ二本分を合わせたのだろうスペシャル。一本目の脚本はダーティーハリーみたいなやつということで、「刑事ウルフ」という企画。まあ、これを演じている岡田は楽しそうだが、その岡田に却下されるオチ。中身もほとんど考えていなかったから良いのだろうが、プロデューサーが役者に反論できないのもテレビ的か?ドラマの中にこういうの書いてしまうということは、視聴率など獲るような手法など水ものだということなのである。

そして、二本目の企画は、「学園もの」。財閥の御曹司がお忍びで教師をやっている話だと。昔からあるドラマの色々なイメージをくっつけるとできるような企画である。結局のところ、脚本家自ら企画を考えたものでない限り、オリジナル脚本で企画が通って視聴率取ることなど夢物語だと言っているようなものなのだ。つまり、マンガやベストセラー作家に頼った方が、早いし視聴率も取れるということなのである。それが現実である。最近のテレビはそういうルーティンを崩してく力が働きにくいのだろう。

そんな、曖昧で他人の言いなりのテレビドラマの脚本でも、必死についていく生田が、どうブラックにいじめられながら結果が出るのかどうかというところが見どころなのだろう。それは、単純で面白いといえば面白い。

吉瀬が生田のタイピングを手伝うシーンで、小説家がシナリオの書き方を興味深く思うシーンがあるが、こういうのは面白いなと思った。そう、このドラマ自体がシナリオ教室的になってくるとそれなりに新しいものになると思うのだが、初回を見る限りはそういう方向性は持っていませんよね。見るとためになる、カルチャーセンター的なドラマは面白いと思うのですけどね。浜野健太が影で解説するとかすればいいのにね。

吉瀬さんは相変わらず美しいのですが、眼鏡をかけて出ていることでマシマシでキュンとしちゃいますね。シナリオにも興味あるので次も観ますけどね、もっと、はっちゃけていいですよね!


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