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「バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~(第3話)」コンプライアンスを壊すことでエンタメは盛り上がる

3話目は、なぜか8チャンネルで放送しているという「ドクターZ・5」の現場から。導入のいかれた病院の話の数々。こういうドラマが観たいという人は多いはず。1970年代には、映画館ではもっと凄まじい世界が描かれていたが、本当に日本のエンタメは大人しくなってしまった。それがコンプライアンスのタメかどうかは知らないが、万人に迷惑をかけないのがコンプアイランスなのか?今回も面白すぎるお話だった。

昨今のテレビドラマがいろんなものに忖度して、書きたいものを書き切れていないと思うことはよくある。脚本の中に、差別用語を入れてはいけないのはもはや当たり前。でも、ドラマの事件や時代を描く上で必要ならそれが完全にダメでもないだろうと私は思っている。歴史はきちんと残すべきだ。そうしないと、それが歴史修正につながるからだ。

ここで描かれているような、パワハラやセクハラと呼ばれているものも、どんどん領域が広がり、そんなに純粋な人間の生活の場が必要なのかと思うことがよくある。それも現代の姿だ。そして、それの皮肉を描いたのがこの回なのだろうが、最後はなんか丸く収まりすぎという気がしないでもない。

しかし、この口論を観月ありさと寺島しのぶにやらせるというのは、あまりにも贅沢な感じである。大体、二人ともバイプレイヤーではないだろうに、こういう遊びの演技に付き合える懐の深さは拍手である!ありさの名前の由来は初めて聞いたが、確かにwikipediaに書いてあった。

観月ありさはデビュー時からそれなりに好きな女優さんである。若い時から物おじしない感じは頼もしい。今の熟した観月ありさで主演ドラマや主演映画を観たい感じがとてもするのだが、やりませんかね。「ナースのお仕事」のお局編でも面白いのではないですかね?大人のラブコメ見たいのもいいですよね。日本人離れした体格と容姿を、日本のエンタメ界は今まで無駄使いし続けてきた感じがして仕方がない。

パワハラの主軸になった滝堂賢一は、いつもの演技なのだが、この二人の女優と見事に絡んでいるのは、さすがというところ。

遠藤憲一のフィリピンの話も今回も中途半端に終わっているが、何を意味するのかは、まあ謎のまま映画に続くのか?

そして、次週は、これもまたバイプレイヤーというには、豪華すぎる気もする、長谷川京子とりょうの登場。女優さんの組み合わせだけ見ていても楽しいですな。なんか、このドラマを見ていると、まだまだいろんな俳優さんの組み合わせで日本のエンタメは面白くなるなと思うところが多々ありますね。

そう、それは、できるプロデューサーがいないっていうことですよね。



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