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「ガールガンレディ」白石聖の存在感をアクションの中でどれだけ出せるかが勝負!

学園ゲームアクションドラマとでも呼べばいいのか。プラモデルのガンを武器に女子高生が学園でバトルするドラマである。ちょうど1年前はこのMBSドラマイズムの枠では「映像研には手を出すな」のドラマ版が放送されていた。ある意味、テイストの架空性は似た感じであり、こちらはアニメの実写化というよりはゲームの実写化なのだろう。

主演は、その眼と唇で、私が一目惚れした白石聖。「恐怖新聞」の熱演は記憶に新しいが、今回も日常はだめなプラモデル好きの女子高生が、学園ガンバトルに引き込まれるという役をなかなか印象的に演じている。ただ、初回はガンの引き金は弾いていないから、これから覚醒した時にどんなアクション演技をするかである。だが、銃を構えるシーンだけで期待はできた。

脇も、生徒会長役の石井杏奈、「時をかけるバンド」でも白石と共演してた大原優乃。井頭愛海、大原梓など、なかなかビジュアル的にも楽しめそうな感じである。担任がこの間まで高校生役をやっていた朝比奈彩だというのは、時の経つのが早いことを実感する。

話の発端となるプラモデル好きを保健室の先生の和田雅成との会話から引き出すのとか、プラモデル屋の濱田岳に、勧められるままに、レア商品と言われてガンのプラモデルを購入するとかは、どこかで見た光景であるが、そこから妄想かリアルか境界線がわからない世界に落ちていくまでは、なかなか勢いがあった。しかし、女子校の保健室の先生が男ということはあるのだろうか?

とにかく、初回は白石がその鈍臭い女子高生の演技をしっかりできていた。これから彼女がどのくらい成長していくのだろうか?というところなのであろう。あとは、CGとの融合がどれだけスタイリッシュにできるか?アニメがやるそれとは違った方法論が出てくれば面白い。先日「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を観た事もあり、実写のこういう作品も、その新しい使い方がファンの目を奪うものだということがよくわかった。とにかく、もはや映像デジタル新時代の作品としては、面白い企画である。

しかし、白石聖は、その顔立ちで正統派の女優として覚醒していく人なのだと思うのだが、まだまだこういう漫画チックなものに組み込まれる年齢なのですよね。プラモデルを作るときに出てきたアイドル風の衣装を着るとやはり年相応ですしね。まあ、かなり多くの顔の表情を見せるので、演出している方はかなり楽しいでしょうな。

とにかくも、本格的にバトル開始の次週からが楽しみ。もう、最後に全部夢だったと言われても、観ていて楽しい女子アクションドラマに昇華してくれれば、良いと思いますな。

しかし、タイアップのプラモデルも大量導入されるのですね。ビジネスとして成立させるためにも、格好良く作らないとね。

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