多様化するInstagram、鍵を握るのはローカル目線
前回は「プライベート化するInstagramと今後の行方」というタイトルでInstagramにスポットライトを当て、Instagramが全盛期のmixiやFacebookのようにクローズドで濃いコミュニティを構築しているのでは?という見解を示しました。
今回は前回の記事中にも挙げた「多様化とローカル」という観点からInstagramにスポットライトを当てていきます。
ユーザーとコンテンツの多様化
Instagramの広すぎず狭すぎないクローズド感や気軽に投稿できるストーリーズは日本人にピッタリと言えます。
特にストーリーズの24時間で消える特性から、ユーザーは「非日常でフォトジェニックな1枚を投稿する形」から「日々のあらゆるシーンを気軽にシェアする形」へとシフトしました。
それによりユーザー層は年齢・性別を問わず、幅広いユーザーが今日もInstagramを活用しています。
コンテンツに関しては、単なるフォトジェニックな写真や動画だけでなく、イラストやテキスト、マガジン風やHowto系など趣向の凝らしたコンテンツが増え、多様化が進んでいます。
こうした多様化はジャンルの裾野を広げ、これまでInstagramで注目されなかったジャンルをも明るく照らすようになりました。
Instagramの「発見」で表示されるメニュー(検索の下のタブ)のジャンルを見ても分かるように、かつては「ファッション」「食べ物」「旅行」といったジャンルがメインでしたが、現在では「スポーツ」や「テレビ・映画」「ゲーム」といったジャンルまでをカバーしていることからもInstagramのユーザー層の広さを垣間見ることができます。
鍵を握るのはローカル目線での切り口
コンテンツには変化があるものの、Instagramというプラットフォームを使う以上、発信者も読者も「世界観」を大切にしています。
Instagramの多様化はユーザーに自由度をもたらし、以前よりもクリエイティブな投稿を目にする機会が増えました。
ジャンルも多様化したことにより、ニッチなジャンルはますます露出が増え、発信者の熱量・知識・斬新な切り口には驚きや共感を覚えます。
人一倍好きだからこそ見えるローカルな視点と切り口が鍵を握ります。
■「保存」したくなる投稿が重要
具体的に投稿で考えると「保存」(コレクション)数が分かりやすいです。
ユーザーの共感やニーズを満たすことで保存されます。
共感を得る方法はグラフィックに限らず、テキストなどアイデア次第。
保存=「その人の役に立った」意味を表すのでウェイトが大きく、価値あることを示します。
さいごに
「いいね」数の非表示によって今までよりもフラットな視点でフィードを見ることができるようになりました。
一方、ストーリーズ中心になったことでフィードを見なくなったユーザーも少なくはありません。そういった層に投稿を見てもらうためにも発信者はストーリーズとフィード、それぞれの特徴を理解した上でバランスよく発信する必要があります。
ジャンルを問わず、自分の好きなコンテンツを自分らしい世界観で表現していくことがこれからのInstagramの醍醐味と言えるでしょう。
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