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【日記】真夏の徒歩20分×3した日の話。

8時間経つと目が覚める。

腰に恋人の体の一部を感じながらクッションを抱き寄せる。スマホで時間を確認したらSNSを1周。起き上がり恋人の寝顔を確認してからトイレにいく。さて、今日はどんな1日にしようか。

恋人が寝ているからカーテンは開けない。

物音もできるだけ立てない。
夜型の恋人が目覚めるのはきっと夕方の6時頃。あと8時間ある。
うーん…今日は体力がある予感。買いたい本もある。外に出ることにした。
眉毛を足して天パを解除、着替えてリップを塗ったら出発。
社会人になり驚くほどの運動不足になったのは実績解除案件かしら、と思いながら節約もかねて歩いてデパートへ。
真夏の徒歩20分をなめて滝汗をかいた。でもなんでか、真夏の汗ってそんなに不快じゃない。

デパートの2階にあるくまざわ書店。

新書と文庫コーナーを2~3周するのがいつものコース。ふと左を見るとちいかわコーナーがあり思わず凝視。
4歳くらいの子がいたので怖がらせないようそそっとちいかわに歩み寄る。
本を見るとビニールで覆ってあり試し読みを諦めた。買いたい本は在庫がなかった。
気が済むor頭痛がきたら他のお店を周る。雑貨屋は何度行っても飽きないアイデアの宝庫だと思う。カップルが新生活に向けて生活用品を吟味している会話が聞こえてそそっとお店を去る。
次はお手頃価格のアクセサリーショップ。キラキラネックレスが欲しいけどネックレスが映える首を持っていないので踏みとどまる。
最後はハンドメイドショップ。期間限定で出店しているらしい。鍵編みリボンのバレッタに見とれていたら出展者らしい方がこちらの様子を伺い始めて戸惑いショップカードをもらって退店。
隣のハンドメイドショップはゴールド系のピアスやバレッタを販売している。私は透明、半透明、細かいキラキラに弱いので無意識に透明の花のピアスを手に取る。とても欲しいがゴールド<シルバーのため諦めて退店。

さて、もう少し雑貨屋を巡りたいが

もうこのデパートに雑貨屋はない。
徒歩20分の駅前デパートへ向かった。着いたころには真夏の昼過ぎの暑さと喉の渇きで雑貨屋巡りどころではなかった。
えいやっと近くのカフェに入り食欲の低下を自覚しつつスペシャル定食を注文。最後に残ったお米を気合で平らげた。ご飯は1粒も残さない主義。
シメに抹茶オレをいただきパンパンになったお腹が落ち着くのを待つ。
周りのお客さんが退店していくタイミングで自分もお店を出るのはなぜだろうと思いながらお会計を済ませる。paypayのポイント運用は順調だ。

最後の徒歩20分。

時刻はお昼の3時。真夏の外へ出るには最悪な時間だった。帰宅すると彼が寝ぼけ眼で「おかえり」と言った。私はこの「おかえり」が世界で一番好きかもしれない。愛しい人の愛しさが溢れた声。ただいま。

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