炎炎ノ消防隊26巻 考察

週刊少年マガジンに連載されている炎炎ノ消防隊 26巻のネタバレを含みます。

気になったキーワード

『野良犬』 『カグツチ』 『イメージ』

まず、新門紅丸VS新門火鉢 戦

紅丸さんの出生が明らかになって孤児(=野良犬)だったわけだけども、そのあと紺炉さんが紅丸さんを『カグツチ』に例えてる。

以下カグツチのWikipediaからの引用

カグツチとは、記紀神話における火の神。『古事記』では、火之夜藝速男神(ひのやぎはやをのかみ)・火之炫毘古神(ひのかがびこのかみ)・火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ;加具土命)と表記される。また、『日本書紀』では、軻遇突智(かぐつち)、火産霊(ほむすび)と表記される。
神産みにおいてイザナギとイザナミとの間に生まれた神である。火の神であったために、出産時にイザナミの陰部に火傷ができ、これがもとでイザナミは死んでしまう。その後、怒ったイザナギに十拳剣「天之尾羽張(アメノオハバリ)」で殺された。

単純に例えてるだけともとれるけど、今まで新門紅丸は破壊王から破壊『神』に呼び名がいつのまにか変わっていた ものの、例えられる神は『不動明王』だったのに、今回だけ『カグツチ』。

しかも孤児であった過去を読者が知ったタイミングで。

⚠️ここから先は考察というより妄想が入ります⚠️

紅丸さんが能力に目覚めたのっていつ?
炎炎ノ消防隊の世界観の整理をしてみると

前提1 子供紅丸は少なくとも孤児でありながら先代が任せられると睨む程の力はもってる。

前提2 紅丸には周りに既に力を認められる能力がある。

前提3 環や森羅は能力の目覚めるタイミングに開きがある→能力の開花に何歳から何歳までという制限がない。

前提4 自身の発火能力で森羅は親を焼き殺したと思われていた。→焔ビト同様、能力者の炎も人を傷つける。

カグツチの例えから、紅丸さんは生まれた時から能力を持っていて、母親を失う原因になってしまったのでは??

⚠️やや本誌ネタバレ含みます⚠️

炎炎ノ消防隊の世界は大災害後、イメージに引っ張られる世界として再構築されている。

天使の母、救世主の母としての『役割』のために、森羅と象の母親は処女受胎していることが明らかになった。

つまり、『炎に愛されたカグツチ』の母親もまた、生まれた子に焼き殺される『役割』にあったのでは??

今回、新門紅丸は名実ともに『神』に近い存在、あるいは『神』になったんじゃないかな。

波が変わった他に、途中から紅丸さんが乗っていた纏の炎の描写も変わってて、

この炎の描写は 日輪 と同じもの。
今回幼少期の紅丸さんが言っていたように、日輪を背負うのは神の真似事。
破壊神として有名なシヴァ神もまた、日輪と同じような炎を持っていたり、不動明王も背負っていたりと「神」としてのアイテムといってよいかと思うんだけど、

神として炎をまとい、操る。

浅草の人が言っていたように、二人は『原国の神』。
その二人が東京皇国上空で想像を絶する戦い
段違いの能力を見せることで東京皇国の人々に神として印象付けられる。

余談だけど今回紅丸さんは太陽としての日輪を背負いつつ、選んだのは月で

そして話の最後に変化したのも月。

こっち、もしくはアドラの新門紅丸が東京の人々のイメージする『神』に引っ張られたことのメタファーなのでは?

今回浅草編のオマージュのコマがたくさんあった中、空から紅丸さんが落ちてくるシーン(発火限界を迎えて森羅に抱えられるシーン)のオマージュとして同じようなカットがあって実際紺炉も思い出したのか「紅!」と焦る様子を見せる。

でも、激しい戦いをしたのにも関わらず、涼しい顔で降りてくる。

もちろん普段の鍛練の成果もあるだろうし、原作の中で浅草編から何日経ったのかわからないけども能力の上がりかたが尋常じゃないのもまた、人々の「最強」のイメージに引っ張られたのでは??
(大災害が近くなって紅丸さん以外の能力の高い人ほど強くなりつつあるのも「この人は強い」っていうイメージに引っ張られている可能性。これに紅丸さんは「最強」のバフがさらに加わるイメージ)

紅丸さん等身大の人間として生きて…

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