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【マラソン×エンタメ 未来計画vol.0】テーマはファン&アスリートファースト

皆さんはマラソン観戦にお金を払ったことがありますか?

殆どの人が無いと思います。

というより、えっ、マラソンにお金を払わなくちゃいけないの?という感覚の方がきっと殆どでしょう。

仮に、払っても良いと思っていも、払う機会・システムがありません。

更に、今のマラソンにお金を払う価値があるのか?と疑問を持つ方もいるでしょう。


物議を醸したMGCギャラ問題

9月に開催されたMGCでは、五輪選考レースということで、大きな注目と歓喜が生まれました。一説によると沿道には52万もの人が観戦していたようです。

しかし、その後、大迫傑選手が「MGCでは選手への出場料や賞金がなかった。これは議論すべきことではないか」という主旨の発言をし、話題となりました。

もし52万人の10人に1人が1000円を払っていたら、それだけで約5000万円です。選手への出場料・賞金で分配するとしたら十分な金額といえるでしょう。

現在のマラソン界は、そのようなファンから徴収するような仕組みを作らず、運営費の殆どがスポンサー料によって賄われています。

僕はこのままではいけないと思います。

スポンサーに頼り続けると、いつまで経ってもマラソンというスポーツはファンの方を向かず、地味でマイナーなスポーツという位置づけのままです。

更に、今の国内メジャー大会の主催は新聞社です。これまで何十回と運営してきた実績はありますが、未来永劫これからも続けられるのかという疑問は正直あります。


もっとも懸念すべき、"祭りのあと"

更に、懸念すべき事項は、東京五輪が終わった後です。2017年頃からMGC選考レースや日本記録連発で注目を集めましたが、やはりこの盛り上がりは五輪ありき。終わった後は、また従来、下手したら潮が引いたようにそれ以下の盛り上がりになる可能性があります。

では、マラソンの革命をその時にしよう、と思ってももう遅い。今から五輪後の対策を打っておかないといけません。五輪の盛り上がりから間髪をいれず、次の新しい仕掛けを用意することが必要です。


必要なのはマラソンのエンタメ化

その仕掛けのポイント・テーマとして以下の6つを挙げます。

・ファンからお金が取れるほどのエンターテイメント性
・マラソンだけで稼ぐプロランナーが大勢生まれるシステム
・市民ランナーをも巻き込んで、プロと市民の垣根をなくす
・世界で戦える選手を産出する
・エコで持続性のある大会運営
・マラソンを通じた新しい地域活性


そう、今、マラソン界に足りないもの、それはエンターテイメントです。

30kmまでペースメーカーが引っ張る予定調和なレースは、僕ら市民ランナーからしたら面白いですが、一般市民はドキドキしません。

しかし歴史が示すように、知らない人でも、一生懸命走っている姿に心打たれた・・そういう感覚は誰しもが持っているもの。野球やサッカーと比べて確かに地味ではあるけど、潜在的なニーズ、競技としてのポテンシャルは間違いなくあるはずです。

その感覚に油を注ぐように、もっともっと競技自体をエンタメ化して、ファン&アスリートファーストの両立ができるような仕掛けを打っていかないといけません。


ということで、「マラソン×エンタメ 未来計画」と題し、今僕の頭の中にあるアイディアをこれから連載形式で紹介していきます。

賛否両論あると思いますが、これをきっかけにどうすべきか?の議論が生まれるといいなと思っています。SNSなどでご意見を頂けたら幸いです!

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