フォントの使い分けで表現の幅が広がる!YouTubeで使える5つのフォントをご紹介
こんにちは。普段はフリーでYouTuberさんやアーティストさんの映像編集をしているるんぴっぴです。初めましての人は初めまして。お久しぶりの方はお久しぶりです。
このnoteでは、これから映像編集を始めようと考えている個人や企業の方、もう既に映像編集をやっているけどちょっと工夫をしたいな...といった方向けに、YouTubeの裏方編集マンを5年間続けてきたるんぴっぴが蓄えた知識をお渡しするnoteになります。
さて、早速ですが今回は「フォント」について書いていきたいなと思います。参考になると思うので、ぜひ最後までご覧になっていただけると嬉しいです。
フォントがいかに重要かっていう話
そもそもフォントを使い分ける必要ってある?って考えている方、ちょっと下の画像を見比べてみて下さい。
(左:ヒラギノ角ゴ ProN 右:RoぶらっしゅStd)
明らかに右のフォントの方が勢いがあって、カワウソの「こっちにくるな!」という気持ちの強さが伝わってきませんか?
次はこちらの画像を見比べてみて下さい。
(左:GN-キルゴU 右:怨霊)
いや風邪でも引いて喉ガラガラです?って心配になる右に対し、左は心の底からはっきりと「面白い」と思っていることが伝わってくると思います。
1枚目と2枚目を見ていただければわかる通り、書いてある文字は一緒でも、フォントを変えるだけで視聴者が受け取る印象は変化します。例えばホラージャンル10分間の映像で、上記の「GN-キルゴU」のフォントが一貫して使われていたらどうなると思いますか?映像全体の雰囲気がハキハキとしすぎてしまい、おそらく全く怖くない作品になってしまうと思います。
これがフォントの凄いところであり、映像においてフォントが重要な理由です。
おすすめのフォント5選
フォントの重要性がわかったところで、これだけ入れておけばとりあえずOK!だと思うフォント(フリーを含む)を5つご紹介したいと思います。
1.ヒラギノ角ゴシック
ヒラギノ角ゴシックは、MacOSとiOSに標準搭載されている超絶万能フォントです。Windowsの方はネットで検索してDLしてください。
悪いところを見つけることが難しいくらい読みやすくて美しいフォントなので、勢いをつけたい時や悲しさなどを表現したい時以外は全部ヒラギノ角ゴシックでいけちゃいます。
ちなみに私が使用する際は太めで使うことが多いです。
2.凸版文久見出し明朝
凸版文久見出し明朝は、明朝体の中でも人気の高い凸版文久体の一種になります。こちらもMacOSでは標準搭載されているため、Macユーザーは無料で使うことができます。Windowsユーザーの方は、Adobe Creative Cloudに契約している方であれば、AdobeFontから無料で使用可能です。
こちらも非常に読みやすい文体で、YouTubeではチリーンという効果音と共にツッコミの際に使用されている場面をよくみかけます。
私も白ベースの黒アウトラインブラーをかけて少し縦長にした「パオパオスタイル(勝手にそう呼んでる)」で使うことが多いです。
3.ラノベPOP ←クリックでDLページに飛びます
ラノベPOPは、あまり堅苦しくなく映像に親近感を与えてくれると勝手に思っているフォントです。こちらはネットからDLする必要のあるフリーフォントになるので、必要な方は見出し部分をクリックしてDLしてください。
こちらのフォントは勢いをつけたい時に使えるだけでなく、ヒカルさんの動画のように全体を通して使用することもできる万能なフォントになります。また、サムネイル等に使用すると視聴者の目を引くことができる場合が多いので、入れておいて損は無いフォントになります。
4.チカラヅヨク-かなA ←クリックでDLページに飛びます
チカラヅヨク-かなAは、ツッコミや映像内の人物が強い言葉を言った際に使えるフォントです。あまり長時間表示しておくと違和感のあるフォントですが、瞬間的にインパクトを与えたい場面などに有効です。こちらもフリーフォントになるので、必要な方は上記のリンクからDLしてください。
余談ですが、先日福岡旅行に行った際にうどん屋の看板にチカラヅヨクが使われていました。完全にフォント選びを間違えています。
チカラヨワクは、上のチカラヅヨクの派生フォントです。名前の通り、弱音を吐いた時や自信なさそうな言葉を言ったシーンの時に使うと、より効果的に弱さを表現することができます。チカラヅヨク同様にフリーフォントになるので、必要な方は上記リンクからDLしてください。
6.しねきゃぷしょん ←クリックでDLページに飛びます
まさかの6個目。
しねきゃぷしょんは、映画の字幕風のフリーフォントになります。最近流行りのVLog映像や、寸劇などのちょっとした所にこのフォントを入れるだけでなぜかおしゃな映像に仕上がる魔法のフォントです。1つ懸念点を上げるとすれば、小文字の前後の文字間隔が等間隔ではないことくらい。ただ編集ソフトで文字間隔を詰めればいいだけの話なので、あまり気にはしていません。
何かと表現の幅が広がるフォントなので、ぜひDLしてみてください。
おすすめの無料フォントサイト
もっと色んなフォントが欲しい!と思った方は、ネットで「フリーフォント」と検索するか、以下でご紹介するサイトなどで探してみて下さい。きっと好みのフォントが見つかるはずです。
1点、いざ映像を作って公開したら使用していたフォントが商用利用不可で削除申請されてしまった...とならないように、「商用利用可能」のフォントを探してください。
1.フォントダス ←クリックでページに飛びます
最初はフォントダスのサイトにあるフリーフォントを活用すれば問題なし。フォントのジャンル毎に分かれていて、用途に合わせて探しやすいのでおすすめのサイトです。また全てのフォントが商用利用可能なので安心です。
2.のらもじ発見プロジェクト ←クリックでページに飛びます
「古い町並みには、洗練されていないけれど個性的で味のある文字がたくさんあります。」←この文章から出るノスタルジックでエモい雰囲気が好きなので紹介させてください。
のらもじ発見プロジェクトでは、町にある文字からフォントを作成し、それを配布してくれているありがたいサイトです。漢字が少ないですが、個性的なサムネイルなどで使用できるフォントが多いので非常におすすめです。
基本的に商用利用可能ですが、こちらのサイトで配布されているフォントを使用して作成したロゴタイプを社名や店名として意匠登録することはできませんのでご注意ください。
3.1001 Free Fonts ←クリックで海外サイトに飛びます
4万種類を超えるフォントを掲載している英語フリーフォントサイトです。ジャンル毎にフォントを探せるので、欲しいフォントがすぐに見つかります。
4.What The Font! ←クリックで海外サイトに飛びます
英語のフォントであれば、スクリーンショットをアップロードするだけで似ているフォントを検索してくれる超便利なサイトです。検索で表示されるフォントはフリー有料問わずになっています。
おすすめの有料フォントサービス
1.Adobe Fonts
Adobe Fontsは、PhotoshopやPremiereProなどのクリエイター向けのツールを販売しているAdobe社の有料サービスです。Adobe Creative Cloudに登録していれば使用することができるため、最安のフォトプラン月額980円で使える優秀なサービスになります。(ほんとお世話になってます)
テレビや書籍などで見かけることの多いモリサワのフォントやスタイリッシュな雰囲気を出せる「漢字タイポス415」、上記のカワウソ画像で使用した「RoぶらっしゅStd」など、日本語だけでも100種類以上のフォントが揃っているので超絶オススメです。
2.mojimo ←クリックでページに飛びます
mojimoは、フォントワークス社の「LETS」というフォントサービスが提供するフォントの中から厳選されたフォントを低価格で使用することができるサービスです。LETSに関しては年額5万円以上かかるのですが、mojimoは年額1万円以下で使用することができます。
様々なmojimoサービスの中でも「mojimo-live」はYouTuber向けに作られた定額プランで、テレビのバラエティ番組で使用されることの多い「くろかね」「コミックレゲエ」などの計40種類のフォントを年額9,800円で商用利用可能です。ちなみに他のmojimoサービスでは商用利用不可の場合があるので、利用規約をしっかりと読んでから契約して下さい。
まとめ:フォントの表現は無限大
ここまで色んなフォントやフォントサービスをご紹介してきましたが、結局は使う皆さんの好みです。制作する映像に合わせてフォントを選ぶ楽しさやフォントの表現の奥深さを皆さんに知っていただければ嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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