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嫌いなものが好きになる

小学校
中学校
高校

ずーーーっと
成績に偏りがあって

成績◎→数学、理科、体育
成績×→音楽、家庭、美術、国語
っていうのがいつもの結果。

成績だけで、得意不得意を判断するのは少し違うとは思うけど
少なからずこの成績に影響を受けている自分がいた。
これが資質なような気もする。

音楽の授業で歌をうたうのが嫌でしかない。ほんとうにストレスだった。合唱コンクールに真面目に参加したいとは思いつつも、どうしても歌をうたいたくなかった。そこで見つけた回避策が、指揮者をすることだった。自分で手を挙げ立候補した。するとまさか2年連続指揮者賞を受賞し、先生に頼み込まれ卒業式も指揮をする結果に。

家庭の授業で裁縫をやってもいつもいつも居残り。先生の話を大人しく聞いてられない上に、手先が信じられないほど不器用だった。ゆっくり時間をかけて作業をするということができなかった。誰よりも早く終わらせて余った時間に何をして遊ぼうかということしか頭になかった。家に帰ると、完成したものをおばあちゃんに見せた。即座に回収され、手直しがはいる。

美術の授業で絵を描くと幼稚園レベルに仕上がる。創造性もセンスもなにもない。授業は面白くないが、友達と話せるという面で最高の授業としか考えていなかった。

国語の授業で現代文を読んでも理解ができない。言葉が頭に入ってこない。読んでも読んでも作者が何を伝えたいのか、どういう感情なのかがさっぱりわからなかった。作文なんて論外だった。識字能力が異常に低いんだなと思っていた。自分の脳は、みんなより何年も遅れて成長していると。これに気づいたのは確か中学時代。

この4教科は嫌い。
そう思って生きてきた。
できるだけ避けてきた。

ところが最近不思議なことに気がついた。
今自分が興味があるもの、それはすべてこの4教科に含まれているということ。かなり驚いた。ネガティブ思考の自分をおもうとこの結果はわからなくもない。この4教科ができないことにかなり劣等感をいだいていて、そしてそれをできる人たちに必要以上に憧れと嫉妬があった。この感情を抱いたがゆえに興味を持ち始めたんだろうなと。

本の内容が理解できる!!!って感動して、
言葉の奥深さに面白みを感じて、
美術館に行くのが好きになって、
デッサンをうまく描けるようになりたくなって、
ピアノとギターに熱中して。


人生って面白い。

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