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奥田民生「ACO CHiLL CAMP 2023」現地ライブレポ(23.5.21)

先日の岩船山とは打って変わって天候にも恵まれ、カラッと晴れというわけではないが高すぎず低すぎずの絶妙な気温で、風もふんわり。観客も演者も過ごしやすい、フェスをやるにはうってつけの日だったと思う。

 
民生さんソロには何度も行っているが、実は股旅形式の民生さんを見るのは2度目。
バンド形式(MTR&Y)での出演は幾度となく見ているものの、完全な「ソロ」のライブはまだそれほど参加できていなかったので、今回のフェスも楽しみにしていた。


14時過ぎに会場に到着。民生さんの出番は15時だったためなかなかにギリギリ。
前の方の席を取るのは難しいかと思われたが、約1時間前ということもあって案外空いており、前から6列目あたりのセンター寄り下手を確保することができた。


かなりステージから近い上に目の前に高身長の方もおらず、民生さんの首に浮き出る筋や手の血管、サングラスの奥の目までよーく見える良席だった。



民生さん登場

時間になると、ブルームーンギャラクティカのSEに乗せ、ステージ後方の幕からカーキ色の作務衣に身を包んだ民生さんが登場。


手を振りながら上手側へ歩いていき一礼。
客席からは歓声が沸き上がる。
その後、ステージセンターのいつもの事務椅子に着席。サウンドチェックがてら少しの間ギターを爪弾く。

 
ブルームーンギャラクティカのメロディーが一段落するところで音を止めようと試みるも、止める手が少し遅かったらしく中途半端に次の1音が鳴ったところで切れてしまい、客席からは笑いが。


(´ё ` )「はじめましてどうもこんにちは奥田民生です!!」

(会場拍手)

(´ё ` )「えー、去年…去年はすみませんでしたぁ!!!」

(会場爆笑)

(´ё ` )「こう見えて身体は丈夫な方なので…自分の…自分の体調で、ライブを飛ばすということが初めてだったんです」

会場からは「えー!」という驚きの声と拍手が。

 
(´ё ` )「いやでも身体は元気だったんですよ?笑 その…もちろんコロナだったんですけど、体調はめっちゃ良かったんです!……すみませんでしたぁ!!!!」

(会場爆笑&拍手)

(´ё ` )「去年出れなくて、代わりにTOSHI-LOWやイチくんがやってくれて。本当ありがとうございました。…まぁ、そんなことは忘れて普通にやろうと思います。全然本当に…特別なことはしません笑 普通です笑」


1.野ばら

そうして一笑い取ったのち、歌い出した「野ばら」。


この曲を生で聴くのは今年の初めにあったそこから奏でまSHOWの弾き語り以来2度目だったが、その時より遥かに喉の調子がいい。お酒を控え気味のせいなのかギターの演奏もいつもよりリズムが安定していてミスも少ない。


何より、民生さんが緊張していない。
アットホームな雰囲気の会場、度々子どもの声も聞こえてくるような緩めの空気感、そしてノリが良く楽しげな観客。
いろんな意味で総合的に素敵すぎるアコチル。いつも弾き語りでガッチガチに緊張してなかなか本調子の姿になることはない民生さんも、今回はリラックスして楽しんでいる。そこが1番大きかったのではと思う。

 
「たまにサンダーが小雨を降らす」の歌詞で曇った空をチラリと見上げる民生さん。序盤から可愛さも炸裂です。

 
ゆったりとのびやかに、そして驚異の音程正確率で最後まで歌い上げると客席からは拍手と歓声。1曲目が終わった段階でかなりの盛り上がりを見せる客席に、

  
(´ё ` )「…なんか去年出てないぶん、今盛り上がってない?笑 こう…溜めて溜めて…的な?笑 そうなると来年また一旦お休みして、また次の年出るとかの方がいいんじゃない?笑」


緊張してない民生さんはトークも絶好調です笑

 
2.何と言う

こちらはライブで聴くのは初めて。
前に民生さんFC記念生配信でちょろっとだけやったのを覚えていたので「こないだのやつだ!」と大喜び。

 
こちらものびのびと余裕で歌い上げ、ギターの演奏もバッチリ。
私は限りなくセンター寄りの若干下手だったので、ギターを弾く民生さんの右手がよーく見え、手の甲の筋や腕の血管をまじまじと眺めて目に焼き付けた。(変態か)

歌い終わると、

(´ё ` )「…初めて(奥田民生のステージを)見る人は…アレだと思うんですけど…あまりタイトル(曲名)言わないですからね笑」

(´ё ` )「今2曲やりましたけど、1曲目が…ロビンソンで…笑  えっと、2曲目が…涙がキラリ☆です笑」

いつもの曲名ジョーク。今回はなぜか2曲ともスピッツの曲として紹介し、笑いが起こる客席。

(´ё ` )「あとでサブスクで聴いて、買ってください!笑 ……あれこんな曲だったっけな?みたいな笑」

 
3.富士さん

(´ё ` )「今日、富士…見えないですよね。ここ最近富士山絡みの仕事が多いんですけど、いっつも見えない。去年富士山が見えるとこに行って、あのもうDVDとかになってると思いますけど(オートモビレの話)。車でトレーラー引っ張って色々全国回るYouTubeやってるんですけど、その流れで曲を作ったんで…その中から1曲やっていいすか。」

(会場拍手)

(´ё ` )「やるって言っても…その時以来やってないんでできるんかって話ですけど…笑」


そう言うと、数枚重ねてクリップで台に留められている譜面をガサゴソ。
ある程度風もある上に思いの外クリップが固かったらしく、片手で譜面を押さえつつもう片方の手でクリップを外し、焦ってニコニコしてる様が非常に可愛らしかった。


そして「富士さん」がスタート。
のんびりゆったり、力の抜けた1曲に観客は皆身体を揺らす。

 
とてもキャッチーで覚えやすいメロディーのサビでは、
(´ё ` )「はい!」
と観客に歌うことを促す。

 
2曲目にして、早くも「ふじーーさん♪ふじーーさーーん♪」と客席から合唱が起こる。

 
サビの最後、「ふじさーーんーー♪」の「んーー♪」部分で民生さんの可愛さが爆発。
顎を上げ、「ん」の形に結んだ口がへの字にカーブ。眉毛は八の字に下がって目はきゅっと閉じられた、あまりにも可愛すぎるお顔。
1回目のサビでそのお顔を見た瞬間に吐血し(してない)、そこからはもう2回目のサビのことばかり考えていた。
案の定、2度目のサビで再び吐血。(してない)

 
終始可愛すぎた民生さん、歌い終わると、

(´ё ` )「この曲、『富士さん』の『さん』は『山』じゃないからねっ?ひらがなの『さん』だから!…山口さんの『さん』と同じですよね」

と、ご自身のこだわりポイントを丁寧に説明してくださり笑、唐突な「山口さん」に観客も皆「誰の話!?」状態で笑いが起きる。
とにかく一連の民生さんがあまりにも可愛くて爆発するかと思った。

 
4.みなとのよこ

(´ё ` )「えー富士山行ったあと、焼津の方に向かいまして…焼津の漁港みたいなとこね。そこでも曲作ったんで…この流れでそれをやろうかなと」

そしてイントロを弾き出すと、思い出したように笑いながら

(´ё ` )「みなとのよこという曲です!!」

と紹介 笑
そして始まった「みなとのよこ」。

 
ゆったりしたリズムとメロディーに身体を揺らす観客と、歌いながら辺りを見回してクルクルと表情を変える民生さん(可愛い)。
本当に見ていて飽きない。弾き語りにしては珍しく緊張ゼロでリラックスしているせいなのか、この日の民生さんは一挙手一投足何もかも可愛い。

 
可愛い可愛いばかり言っているが、最初から好調ではあったものの、曲が進むにつれさらに調子が良くなっていく歌声はさすがとしか言いようがない。
レジェンドの風格も見せつつ、その可愛さでファンの心を掴んで離さない奥田民生。恐るべし。

(´ё ` )「こうやって(曲)やってるとね、よく…子どもの叫び声、泣き声?叫び声が聞こえてくるんですよ」

その瞬間、丁度タイミング良く子どもの叫ぶ声が。

(´ё ` )(声のした方向をなんとも言えない絶妙な表情で数秒間凝視)

(´ё ` )「……あーゆーやつが将来TOSHI-LOWみたいになるんだ」

 
凝視中の絶妙な表情の可愛さと、急なTOSHI-LOWさんへの軽ディスに爆笑の会場。

(´ё ` )「あいつが(声の方向を親指で指しながら)今5歳だとして…15年後くらいに。『あのときのお前か!』って笑」

 
5.キャンプのヤツ

(´ё ` )「これもその(オートモビレ)流れで作ったやつですが…皆さん、キャンプしたんでしょ?キャンプする人に…する人の…歌ですね」

(´ё ` )「キャンプのヤツ!!」

 
そして歌い出した「キャンプのヤツ」。
このフェスのメインイベントのひとつであるキャンプを「俺はしない!!!」とまさかの断固拒否宣言する曲。

 
あまりにも民生さんらしすぎる選曲に笑ったし、多くのキャンパーたちの前でこの曲を歌う民生さんの少しSっ気ある遊び心が面白かった。

  
それにしてもこの男は「キャンプをしない」と繰り返し言ってるだけなのになぜこうもかっこいいのか。
スタイリッシュでエネルギー溢れる曲調と、絶好調でノリノリな民生さんの力強い歌声が響き渡り、観客も大盛り上がり。

民生さんご自身もどんどんテンションが上がっていき、合間には気迫MAXのシャウトも度々炸裂。演奏しながら仰け反ったり前屈みになったりとにかくノリノリ。

 
曲が終わると、

(´ё ` )「俺はキャンプはしませんが皆さんはしてくだい笑」

と一応軽くフォローを入れる気遣いの男。

 

(´ё ` )「これ何分までだっけ?(袖に確認)…50分?(スタンドに置いてある時計をチラ見)…まだ全然あるじゃん。」

(´ё ` )「俺としてはもうやることやったんですけどね…」
 
早くもネタ切れの民生さんに会場からは笑いが。

その時、またもや会場から子ども、今度は赤ちゃんの泣き声が聞こえてきて、思わずにっこり笑う民生さん。
ふっと声も漏らし、その様を見た観客も皆笑う。赤ちゃんの泣き声から会場全体に笑顔が広がる、なんだか素敵な瞬間だった。

6.The STANDARD

(´ё ` )「こういう場所で静かな曲をやると『うーわー!』とか言われて(おそらく子どもの叫び声のこと)なんか変な空気になるので笑……静かな曲やろうと思います笑」

「変な空気になる→やらない」ではなく「変な空気になる→あえてやる」な民生さんのまさかの思考パターンに意表を突かれ、笑いに包まれる会場。

 
そして始まった「The STANDARD」。
こちらの曲も生で聴くのは初めて。いつか聴いてみたいとは思っていたが、こんなにいいコンディションの時に聴けるとは思っていなかったので本当にラッキーだった。

 
スローテンポでありながらも力強く熱のこもったギターの演奏と、のびやかに響き渡る民生さんの歌声。
いつもより心なしか丁寧に、最初から最後まで1音たりとも外すことなく、ひとつひとつの言葉を優しく言い聞かせるように歌う民生さん。

 
「本当に本当に歌が上手い人だなぁ」と今更ながら改めて感じたし、これほど丁寧に自曲を歌う民生さん(しかもコンディションも抜群)をこんなに近くで見ることはなかなかできないので、今日来て本当によかったと心から思った。


~曲終わり、TOSHI-LOWさん登場~

曲が終わると、軽いトークに。
するとステージ後方の幕から真っ赤な顔のTOSHI-LOWさんが登場。

 
右手に酒瓶、左手にウイスキーの水割りが入ったグラスを持った状態で民生さんの傍らにあるスタンドまでズカズカ歩いてくると、瓶をドンと置き民生さんのステージドリンク(おそらくジンジャーエール)を持ってきたウイスキーのグラスと交換→もともと民生さんが飲んでいた方のドリンクを1口ゴクリ。
そして何事もなかったかのようにさっさと帰っていく。

 
その一連の流れを、先ほど子どもの声がしたときと全く同じ絶妙な表情で凝視し、最後に吹き出す民生さん笑
最初から最後まで一言も喋らず捌けていったTOSHI-LOWさんに客席も爆笑。

 
(´ё ` )「…あいつ、昨日もいっぱい飲んだらしくて。…見た?顔腫れてましたよね?笑 …大丈夫かなぁ…心配です、あいつ…泥酔しないといいなぁ(ニヤニヤ)…心配だなぁ…笑」

 
もはやお家芸と化した例の件のネタ笑
1年も経ちゃすっかり笑い話です笑

 

7.コーヒー

(´ё ` )「天気もいいんだか悪いんだかわからんね、だからピッタリだと思います」

 
今日の天気に触れて次の曲の前振りをするも、曲の譜面がなかなか出てこず、眉間に皺を寄せたり「あっ!」と小さく声を漏らしたり、あくせくしながら口半開きのままタブレットと格闘する民生さん(可愛い)

 
1分ほどその時間が続くと、おもむろに観客から「コーヒーやって!」と声が上がる。
それを皮切りに「息子お願いします!」「CUSTOM!!」と次々声が上がる。

 
(´ё ` )「リクエスト?……リクエスト応えるよ。」

 
さらっと承った民生さんに客席からは歓声と拍手が。

 
(´ё ` )「……コーヒー?…コーヒーね、ちょっと待って。」

 
そう言うとまたもやタブレットと死闘を始める民生さん。(可愛い)

 
(´ё ` )「これだからさ、音声だけで出るようにしといてよぉ、Siriと連動させてさ…」

小さな声で袖のスタッフさんに訴える民生さんにまたもや客席からは笑いが。
やっと譜面が見つかり、イントロを弾き始める。

 
ずっとずっといつかは聴いてみたいと思っていた「コーヒー」。
母に紹介されて初めて聴いたときから大好きな曲。
STANDARDに引き続き、こんなにコンディションのいい日に聴けるとは思ってもいなかったので本当に嬉しかった。

 
高音が多い曲たが、絶好調な民生さんはそんなことをものともせず完璧に歌い上げる。
突き抜けるような大迫力の高音と、深みのある安定感の低音。のびやかで、それなのにカラッと晴れやかで。
私の乏しい語彙では、あの素晴らしさを十分に伝えることなど到底できない。
永遠に曲が終わらないでほしいと思うほどに、何もかもが素晴らしい演奏だった。

 
8.イージュー☆ライダー

(´ё ` )「…有名な曲もやらないとね笑」

いたずら混じりに言って笑う民生さんに客席からも笑いが。
そのタイミングで客席後方から「エンジンやってー!」と男の子の声。

声の方向を見やり、「!?」なリアクションのあとふっと笑う民生さんに会場もほのぼの笑

(´ё ` )「ではヒット曲を…ヒット曲そんなにないんだけどね笑 やろうと思います!!」

 
来ました「イージュー☆ライダー」!!
民生さんがいつも間違えがちなイントロのギターもこの日は成功。
ニコニコしながらギターを弾く民生さん。

 
サビでは
(´ё ` )「はいアコチルー!!」
のかけ声で大合唱に。ステージと客席の距離が近く、尚且つ演奏もアコギ1本なので客席の声がよく響く。
野外フェスでの大合唱は楽しげな緩さもありつつ特別感マシマシで、何度参加しても素敵だなぁと思った。

9.さすらい

(´ё ` )「ありがとうございました!!」

勝手にイージューとさすらいはどちらかだけしかやらないと思っていたので、まさかのどっちも、しかも2曲連続の演奏でとても驚いたし嬉しかった。

 
会場が手拍子に包まれ、それに合わせて気持ちよさそうに歌う民生さん。観客も皆ノリノリの笑顔で歌声に耳を傾ける。

 
もちろんこの曲も大合唱。
会場を見回しながらオフマイクで歌う民生さんと、観客の合唱が束となって辺りに響き渡る。
何も言われずとも「どーなったー♪」のコーラスまで歌う観客。
最初から最後まで、皆がニコニコの幸せな空間だった。

 
もう一度「ありがとうございました!」と言うと、立ち上がり一礼する民生さん。
その後、上手側に移動して両手を上げてお手振りしつつペコリ。
大歓声の中、民生さんは袖に捌けていった。

 
 


民生さんのステージは終わったものの、トリのOAUも見るつもりだったので、ステージが始まる45分前くらいから場所を確保。
まだ人がそれほど集まっておらず、前から4列目ドセンターを取ることができた。

 
わずかに「OAU主催のフェスで民生さんとTOSHI-LOWさんが同じステージに出るってことは絶対一緒に曲やるはず。民ソロのときTOSHI-LOWさん出てきたけど一緒に曲はやらなかったし、OAU終わりあたりに民生さん出てくるんじゃね?」と期待もしていた。
…その予想は的中する。

 
~アンコール、民生さん登場~

OAUのステージが終了。
最初は前から4列目の場所を取っていたが、途中で人が抜けたり移動したり色々あって、最終的に3列目のセンターほんの僅かに上手寄りの場所にいた。

 
OAUの全員が捌けると、アンコールを求める手拍子が始まる。
すると後ろの幕から、見覚えのある「RCM&R」のロゴのタブレットを持ったスタッフさんが登場。
ステージセンターにそれを設置。

 
この時点で「やっぱり民生さんきたー!!」と大興奮。しかも私は前から3列目のセンターにいたのでほとんど目の前。
民ソロ本編のときよりも近い席。

 
OAUが再び登場し、会場は拍手に包まれる。

TOSHI-LOW「天気がいいってことは、奥田民生は帰ったってことだ。」

 
唐突な雨男イジりに会場爆笑。

T「あの人いるといっつも雨が降る。今降ってないってことは帰ったってことだと思ったんだけど…どうやら残ってるらしいんでね。はい、奥田民生ー!!」

 
拍手の中、股旅スタイルの格好のままの民生さん登場。

(´ё ` )「今、裏にいると何もわからんのよ(ステージの様子が)。始まったらわかる?」

T「あのさぁ、去年(民生さんがアコチル)キャンセルしたじゃん?さっき裏で聞いてたらなんか今回出たからOK的な感じで終わったよね!?やめてよ!!いや、貸しあるからね?

 
早速民生さんイジリを始めるTOSHI-LOWさんとニコニコ笑う民生さん笑

 
T「しかもなんかキャンプしねぇとかいう曲やりやがって!!営業妨害やめろ!!」

(会場爆笑)

(´ё ` )「え、ここキャンプがあれなの?キャンプがメイン的な感じなの?」

T「いや違うけど、キャンプも楽しめるよみたいなコンセプトだから」

(´ё ` )「いや、キャンプ(するのは)はいいよ?ただ俺はやらないってだけの話で笑」

(会場爆笑)

T「わかった、じゃあ来年やろ。」

(´ё ` )「…キャンプを!?」

 
一連の流れに笑いが止まらない観客。

 
(´ё ` )「俺が巨人を応援するぐらいあり得ないことだよね(キャンプするのは)」

T「…来シーズンだけ!!」

(´ё ` )「来シーズン笑笑  いやいや、わかった、家建てよう笑」

T「そっか、家建てれば来てくれるんでしょ?笑」

(´ё ` )「行くよ笑 テントは嫌!笑」

(会場爆笑)

T「よーしわかった、家建てよう。お願いします市の皆さん、家建ててください。」

(´ё ` )「市の皆さん笑笑 プレハブでもいいよ!笑」

絶対にテントは嫌な民生さん笑
その後もトークは続く。

 T「酒どうだった?ウイスキー。」

(´ё ` )「あぁ、あの3本セットのやつね、『富士』って書かれたやつ。まだ飲んでない。あれ山崎(まさよし)が持ってきたんだろ笑」

 
民生さんは何やらお酒をもらったらしく、それについてのお話。

(´ё ` )「てゆーか昨日すげー飲んだんだろ笑」

T「いやー昨日はね、やった笑  山崎まさよしよりやらかした笑」

 
OAUのMCでも「昨日は途中から記憶がない、気付いたらテントで寝てた」と話していたTOSHI-LOWさん、かなり飲まれたようで笑
そこから例の件の流れに。

 
(´ё ` )「俺はもう大丈夫。色々経てるから(キッパリ)。」

(会場爆笑)

T「いやでも、酒乱の主砲は永久にあなたです笑 変わらないから笑」

(´ё ` )「それは俺が先に…色々やらかしたからでしょ?笑」

(会場爆笑)

(´ё ` )「だからもう…今は落ち着きましたよ。」

T「…確かに、なんか最近…こう、(顔が)シュッとしていらっしゃるよね笑」

(´ё ` )「笑笑 あなたなんか…ぷくぷくですけど笑」

 
民生さんに代わって顔が真っ赤なTOSHI-LOWさんに会場は爆笑。

 
T「いやほんとね笑、腫れてるよね笑笑 恥ずかしいわ、早く帰りたい笑」

 
enc.1 ツイストで目を覚せ

T「1回も合わせてないんですよ。なので多少始まったときは…アレかもしれないけど笑 まあ始まっちゃえばね。」

ぶっつけ本番だというアンコール。
イントロの時点でツイストだ!!とわかったが、OAUと一緒なのでアレンジも効いており、当の本人である民生さんがワタワタ笑

 
TOSHI-LOWさんに目配せしたり、ヴァイオリンを演奏しているマーティンさんに近づいて耳打ちで確認するなど、違う意味で堂々たる風格の民生さんに会場からは笑いが。

 
そうしてOAUアレンジで始まった「ツイストで目を覚せ」。
民生さんのYouTubeで、ユニコーン全員のお面を被ってセルフカバーしている動画は見たことがあったが、まさか生で聴ける機会が訪れるとは思ってもいなかったのでTOSHI-LOWさんに大感謝。

 
YouTubeのセルフカバーより遥かに喉の調子も良く、最初は「なにこの曲?」状態だったOAUファンも、ハリのある歌声とリズミカルな演奏に次第にノリノリに。

 
間奏ではTOSHI-LOWさんがスライドホイッスルを取り出し演奏。
が、あまりにも酷すぎる音程に観客のみならず演者まで爆笑。
民生さんも最初こそ口笛で音程を取っていらしたが、スライドホイッスルの破壊力に大敗北。思わず吹き出し、口笛の形のままよくわからない声を出して歌っていらした笑

  

(´ё ` )「だからなんでこの曲…この曲、ユニコーンの中でも…かなり地味な方ですよ?」

T「いやでもここにわざわざ来る人たちは皆知ってるって。見てよこの民生ファンの人たち。結構マニアックなの嬉しいんじゃないの?」

私を含め、ユニコーンファンの皆さんは頷きながら大拍手。

 
(´ё ` )「えーそうですかぁ?いやでも結構みんな…口開いてた(ポカーンとしてた)よ笑」

T「笑笑 『なんだこれスピッツか?』みたいな?笑」

(´ё ` )「そう笑」

T「…『ジュンスカのやつかな?』みたいなね笑」

(´ё ` )「ふっ笑笑 お前、ジュンスカ好きよね笑」

 
ことあるごとにジュンスカの名前を出すTOSHI-LOWさんに、即座に笑ってツッコむ民生さん笑

 
T「いやそうなのよ、でも宮田和弥が本気で怒ってくる笑」

(民生さん&会場爆笑)

 
enc.2 帰り道

トークの流れのまま、ナチュラルにTOSHI-LOWさんが前振りの語りに入る。
ナチュラルすぎて前振りだとわかってない民生さん、ニヤニヤしながらマイクに近づき、今にもTOSHI-LOWさんにツッコみそうな勢い笑

 
しかしそこは空気の読める男、奥田民生。
いつものトークと少し違うTOSHI-LOWさんの雰囲気と語り口調を察知し、前振りだと察すと、その後は即座にマイクから離れ、慣れない感動的な前振りに恥ずかしそうに笑いながらも決して余計な口出しはせず見守る。

 
曲が始まると、Aメロから民生さんが歌う。民生さん独特の節回しで歌い上げ、民生さんに慣れていないOAUファンの皆様が見守るように手拍子。(我々民生ファンはいつものことなので動じない)

 
そして演奏に入ると、ここでも民生さんの気遣いが。
民生さんもギターを提げてはいるものの、OAUサウンドを邪魔しないよう、コードに乗っ取って少し爪弾くだけ。時には演奏の手を止めて、OAUの奏でる音楽に余計な音を加えてしまわないように十分気を付けている。

 
あくまでも「メインはOAU、自分はお邪魔させていただいてる立場」という姿勢を崩さない民生さん。
仮に好きなように演奏に参加したとしても誰も文句は言わないだろうに、律儀に1歩下がって後輩を立てる姿。本当に素晴らしい人だと心から思う。

 
落ちサビで民生さんが歌うと、そのまま続く最後のサビはTOSHI-LOWさんが主旋律を引き継ぐ。
その際、落ちサビを歌った流れで瞬時に下ハモに切り替え、完璧にTOSHI-LOWさんとハモる民生さん。

 
以前対談で、本家のTOSHI-LOWさんが「俺(下ハモ)歌えないもん笑」というほど難しいこの曲の下ハモを、合わせなしのぶっつけ本番、しかも0.5秒前まで主旋律を歌っていた人が、寸分の狂いもなく見事にハモってみせることの凄さ。
そんな難しいことを何事もなかったかのようにさらっとやってのける民生さんが本当にかっこよかったし、その実力の高さをひしひしと感じて「やっぱりレジェンドなんだな」と改めて思った。

 
余談だが、この時のマーティンさん(OAU)も素晴らしかった。いつもこの曲の下ハモを担当しているのはこのマーティンさんで、この日も当然下を歌っていたのだが、民生さんが下でハモり始めたのを確認するとマイクから少し離れて声量を落とし、民生さんの邪魔にならないよう押さえめに歌っていらした。
その気遣いと、音のバランスを考えた上で1歩引く姿勢がとても素敵だったし、「本当に音楽を知っている人というのはこういう人たちのことなんだな」と感じた。

 
曲が終わると、
(´ё ` )「OAU!」
と控えめに紹介する民生さん。

TOSHI-LOWさんに「奥田民生!!」と紹介し返されると、さらに声量を上げて「OAU!!!」と叫ぶ笑

 
拍手と歓声にに包まれる会場。
ステージ上の皆さんは手を振ったりお辞儀をしたり。
民生さんも色んな人に絡みながら笑、ステージ上を歩き回った後、TOSHI-LOWさんと少し何か話して最後は手を振りつつ袖に捌けていった。
こうしてアコチルは終了。




アコチルは本当に素敵なフェスだった。
優しい風、ちょうどいい気温。
後ろでのんびり座りながらステージを眺める人、前の方で楽しく盛り上がる人、時には子どもの声も聞こえ、ゆったりのんびり皆が思い思いにそれぞれの時間を過ごしている。

 
その緩さと穏やかさ、アットホームな雰囲気はこのくらいの規模のフェスならではのものだと思うし、そんな会場だったからこそ、今回の民生さんのパフォーマンスが見られたのだと思う。
過ごしやすさや程よい観客数も込みで個人的に中津川と同じくらい大好きなフェスだった。主催のOAUには大感謝。来年も必ず行くと誓う。


 
さーてやっぱりめっちゃ長いレポになったぞ?毎度長くなって本当にすみませんねぇ…
ここまでお付き合いくださった皆様ありがとうございました!
めげずにどんどん長いレポ書こうと思います!!(熱量マシマシ)


 

 


 

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