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ドラゴンフライとエアズームビクトリーの違い

前回ドラゴンフライのレビューを簡単に書きましたが、今回はエアズームビクトリーとの比較を交えつつ書きたいと思います。

※エアズームビクトリーはebayという海外のオークションサイト(日本でいうヤフオクみたいなもの)で購入しました。最低限の英語かわかりクレジットカードが使える方であれば購入可能と思いますが、トラブルなどへの対応は難しいため、リスクを承知して使っています。

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重さについてはエアズームビクトリーはピンなしで119gでした。手持ちのドラゴンフライがピンなしで118gだったのでほぼ同等でした。事前情報でもエアズームビクトリーのほうが数g重いとのことでしたので、情報通りです。

次にサイズ感ですが、ドラゴンフライと比較し、やはりエアポッドの影響からか(これはアルファフライでも同じ)、やや前足部が広く、同じサイズでいいが、若干作りが大きいのかなと思いました。ちなみに私はヴェイパーフライネクスト25.0、アルファフライ24.5、ドラゴンフライ25.0、エアズームビクトリー25.0を所有しています。アルファフライは当初25.0を購入、使っていましたが、前足部の広さがどうしても気になり、縦が少し詰まることも納得した上で現在24.5cmでジャストの状態で履いています。ただし、20km走など長時間の使用をすると親指の爪には少々のダメージがありますが。

前回ドラゴンフライで3000m(9'10)+1000mを行った3日後にエアズームビクトリーを履いて3000m+(R5分)400m×5を行いました。(ドラゴンフライのレビューは以前のnote参照)

今回も3000mの後に400mが待っているため3000mの出力としては95%程度で実施。 

結果は3000m9分28秒(3'01-3'09-3'16)と激タレという結果になりました。
そもそもエアズームビクトリーを履いた週間の感想として、「硬い。」それにつきます。前足部にはドラゴンフライと違い、ZOOM Xではなくアルファフライを参考にしたといわれるエアポッドが組み込まれています。ただし手で押してみてもアルファフライのようにエアポッドが収縮する感じはほとんどなく、やはり硬い。またエアポッドの上にあるプレートもPebaxではなくフルレングスのカーボンプレートであるためか、こちらも硬い。結局履いてみても前足部が非常に硬くなるわけです。リアにはZoom Xがしっかり使われていてやわらかいのですが、スパイクの構造上、アルファフライでも言われていたように、前足部での接地を要求されるため、ZOOM Xにしっかり乗り込んでいくことで出てくるヴェイパーフライ、アルファフライで感じることのできた後半に足が残る感じがでず、前足部の接地で、足を消耗しました。今のところかなりのスピード、持久力も含めて、かなりの基礎的な能力がないと5000mでは使いこなせない印象です。

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今年は春先にアルファフライがトラックでも走れる感触が得られたため、その後7月までアルファフライをトラックでもメインシューズとして使用し、ヴェイパーフライネクスト時と比べて1000mのインターバルなどでも2、3秒のタイム短縮を感じられていました。6月には練習の5000mで15'39と練習でのベストも出しており今年は満を持して5000m14分台にチャレンジを考えていたところでの今回の厚さ25mmまでという新規定が発表となり、瞬間は非常に残念な気持ちになりました。まあ、悩んだところでルールの中で行うのがスポーツです。すぐに頭に浮かんだのは、エアズームビクトリーで5000mを走れないだろうかということでした。ヴェイパーフライネクストとドラゴンフライは構造が非常に似ており、フラット気味の接地から転がしていくように走ることが可能です。その関係性でいくとアルファフライとエアズームビクトリーはエアポッド、カーボンプレート、ZOOM Xと構造に類似点が多く、いずれも前足部を中心としたピストン運動で走るランナーに合っていると考えています。ヴェイパーフライ、アルファフライどちらがいいかはランナーによって違うのと同じで、ドラゴンフライとエアズームビクトリーも走り方によって、それぞれを選択するのがいいかと思いますが、アルファフライでタイムが伸びる感覚が得られたランナーは接地のタイプからもエアズームビクトリーが合う可能性があると思っています。ただし、僕の走力?走り方?ではエアズームビクトリーを使いこなせておらず、800m(PB1'55)、1500m(PB4'04)ならまだしも、5000mレースでは現状使えません。黙ってドラゴンフライを使い込めという意見も聞こえてきそうですね。

しかし私自身アルファフライも当初、トラックで履けると確信するまでに1か月程度の使用期間があったため、今回もくじけずに今後のポイント練でガンガン使っていこうと思っています。

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