タカミンの日本酒蘊蓄動画No.90(テーマ:最近の暑い9月の中で「ひやおろし」を自宅で飲んで思ったこと)

皆さん、お元気ですか?

まだまだ暑さが残る今年の9月でしたが、その9月に飲む季節酒「ひやおろし」「秋あがり」というお酒が登場する季節ですよね?
従来のイメージの9月と言いますと、日中はまだ残暑が感じられる日があれど、朝晩は少し肌寒く感じられる時期であったはずなのですが、特に今年の9月に関しては、記録的な暑さに見舞われ、8月の流れをそのまま引き継いだ形になってしまいました。

そして、本日は日本酒の日であります10月1日で、早くも今年2023年もあと残すところ3ヶ月となりました。本当に早いですね。

「ひやおろし」は、一般的に日本酒マニアの方々が大好きなお酒に該当し、秋魚の代表格である脂の乗った秋刀魚などは、ひやおろしの最高のお供として持て囃されているわけですが、今年の9月に関して言えば、夕刻以降と雖も外で少し涼みながら、常温近いひやおろしを呑むといった気分にはなれず、まだまだキリッと冷えた夏酒を呑みたくなる陽気であります。
異常気象と言ってしまえばそれまでですが、何だか少し寂しい気がしてきて、季節感を堪能することが出来にくくなる日本の気候変動に残念で仕方ありません。勿論、10月以降もひやおろしは堪能できますが、9月ではもはや店頭に並べるのは早過ぎるような印象を個人的には持っています。

春と秋が短縮され、夏と冬が長期化していく変な予感を感じております。
日本独特の四季折々の季節と共に、日本酒の価値も上がってきたわけですが、30年後のことを考えますと、少し心配な要素ではあります。
何はともあれ、今日は日本酒の日という、日本酒好きには記念すべき1日になります。

どうか、皆様、今晩あたりは、自宅でゆったりと日本酒を呑まれて下さい。
乾杯、日本酒!

秘蔵の日本酒 高見酒店
店長:唎酒師タカミン(髙見 広行)