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夏休みの過ごし方(保護者)どうしてる?

夏休みが始まり、昔も今も変わらず、「宿題」に頭を悩ます子どもや保護者も少なくないだろう。

昔は(昭和後半~平成のどこまでか)
「夏休みの友」1冊に、
学習、作文、読者感想文、絵日記、絵画、工作、習字(3年生以上)、家庭科(高学年)が入っていて、それをやれば良かった(高学年では、自学もあったかな?)。

でも、今では選択制になっている「作品関係」を、全てやらないといけなかったので、2学期の始業式には大荷物を抱えて登校していた。

現代は(平成のどこからか)
学習課題(最後に述べる)の他に

②学校ごと、学年ごとに、
1行日記、絵日記1~2枚、観察記録(学校で育てていたものを持ち帰り観察)、食事作りチャレンジ(1食を家族と作り、簡単なレポートにまとめる)、リコーダーチャレンジ(課題曲が出される)、歯みがきチェック(1日3回、磨いた日付けのところに色をぬっていく)
などから、いくつか決められたものが出される。
毎日記入するものは、保護者も把握しておき、習慣化する声かけが必要となる。

③複数ある作品募集(絵画、工作、作文、習字、短歌、俳句など)から、0~3つ選んで挑戦。数については、学校ごとに決められる。
何日かかけて作品を仕上げる経験ができるのは、長期休業しかない。
1日でやっつけてしまうのではなく、修正しながらじっくり作品に向かい合う経験は、後々の仕事に向かう姿勢や、大人になっても続けられる趣味を見つけることにも繋がる。
もし、好きなジャンルがなければ、担任と相談して、募集のないものでもOKにするなどの柔軟さは、あってもよいと思う。

④4年生以上では、自由研究が課されることもある。
1学期中にテーマを決めて、レポートの書き方を指導してくれる場合もある。
むしろ、そうしてくれないと、やる意味のない程度の出来になるか、保護者の研究になってしまう。
理科専科から出される場合は、レポート指導のこともあるので、理科に限定されるのは仕方ないが、そうでない場合は、
理科だけでなく、社会、国語、算数、家庭科、外国語、体育、音楽など、興味のある分野の「調べ学習」の方が、好きなこと=やる気が出る=取り組みやすいことも考えられる。

このように、昔はひとまとめにしてあったものが、バラバラになり、選択制になり、「子どもが管理できるもの」ではなくなっている。
しっかりした高学年以外は、保護者が把握していないとできるはずがない と思われる。

①の学習課題についても、
市販の問題集、学年の先生が作ったプリント集、自学などがある。

市販の問題集は、基礎問題がほとんどなので、学習の苦手な子や平均くらいをとる子には有効だろう。
一方、得意な子には簡単過ぎて、あまり意味がない。
やるなら、子どもの成績に合わせた問題集を選べるようにするのが望ましいと思う。

プリント集も、学年平均レベルに合わせて作成するから、得意な子には有効とは言えない。
この場合は、個人で市販の問題集を買う▪インターネットでレベルに合った問題を探すなどの対策が考えれる。
また、「問題選定、プリント両面印刷、答え作成、プリントとじ」といった行程をする時間が必要なので、教師の仕事がかなり増える。

自学は、自分のレベルや興味関心で学習できる点では有効である。
しかし、1学期に自学指導ができていないと、「ノートをうめるだけ」「できるものだけ繰り返す」「余白が多い」「文字が大きい」などの、意味ないものになってしまう。


いずれにせよ、「事前指導を学校でしっかり行い、取り組みの管理と見届けは保護者の責任」ということになる。
そして、「保護者の教育力=子どもの学力と中身の成長」になっていく。

「今、楽しく学校に通うこと」「楽しい範囲で学習すること」は、もちろん大切だが、
保護者が「やらせる大変さ」を引き受けて、将来を現実的に考えていかないと、高校や大学卒業後から何十年と、保護者の収入を要にして養い続ける日々が続くことなになる。
「大人になればできるようになる」は、無い❗

子どもは夏休みでも、保護者は仕事がある、家事は増える(子どもの昼食もいるので)から大変だ。
でも、せめて小学校の間は、「長期休みの関わり=将来の生活力」と考えて踏ん張ってほしい。

世の保護者の皆さん、ファイト✊

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