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教育現場の現状②

新卒、新規採用のつぶやき

先日、職場の忘年会があり、私は新卒新採の隣に座りました。

そこで、私生活のこと、仕事のことを色々話していて、「やっぱりか~💦」と思ったのが、新採の
「怒られたことが少ないから、どう怒っていいかわからない。」
という、つぶやきでした。

私が小学生だった25年ほど前は、お利口さんでも、「話を聞いていなかった」「忘れ物をした」などで、怒鳴られたり罰をもらったり(もみ上げを引っ張られる、木製の1m定規で太ももをペシッとやられるなど)したものでした(これが正しいと言っている訳ではありません。みんなが怒られる経験をしたということです)。

また、3年生から学級委員制度があり、
「大人の価値観に近い子がクラスを引っ張る」ことで、正しいリーダー性を身につけることができました。周りも、正しいリーダー性が何なのかを理解していました。

今、私の地域では学級委員制度はなく、力や発言力のある子がリーダーになっています。そして、ほとんどの場合、それらの子は、公平さや正義感が不十分なのです。

結果、お利口さんだけどリーダー性を身につけてない若い先生が、自分勝手なリーダーになっている子どもを指導できない状況になっているのです。

少し前に、この新採のクラス近くを通りかかったら「先生が何故怒っているかわかる?」と、淡々と話していました。
怒鳴ればいい訳ではないですが、残念ながら、子ども達には怒られている感覚がなく、「はぁい😊」と軽い返事が聞こえていました。

こうした先生達が、今後増えていくとどうなるのでしょう?
親からも怒られず、しつけられていない子が増え、怒れない(指導できない)先生が増え▪▪▪。

学校が、地域が、日本が危機的状況だと、私は危惧しています。
若い先生方が悪い訳ではなく、教育制度が問題だと思います。

手を出さず、怒鳴らずに、語りかけだけで理解させるのは、ある程度の常識や理性が育ってからではないでしょうか?
まずは、「親の指示には従う」ようにしないと、集団の中で経験の少ない先生の指示はきけません。
ただ、ここで難しいのが、親に
「子どもが従うべき指示」と「親の身勝手な指示」
の区別がつくかどうかです。この区別ができないと虐待になりかねません。

一朝一夕に解決する問題ではありませんが、早期解決の道を模索しないと、学校崩壊しかねない現状だと思います。先生を目指す若者には「怒りかた(指導の仕方)」、親になる方には「親のあるべき姿、子どもに対する責任」を理解▪体得する制度を望みます。

●地域差があると思いますが、私の地域では、中規模▪大規模校の担任の半数が、「経験年数5年以下」という状況なので、かなり切実です。

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