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るね
2019年2月21日 02:35
眩しい。横に目を遣ると、水面の反射した白日が容赦なく目の中を刺してくる。2008年、8月。その後10年余りに渡って、わたしが執着し続けた思い出がある。できごとはたった一回なのに、過剰に取り出しては眺めていた。そのせいで、いまとなっては年季の入ったぬいぐるみのように色褪せて、中の綿もしぼみ、もう元の形が分からなくなっている。あの日。四国の、とある有名な河川をカヌーで下ろうという企画に、親