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身体の変化について~産褥期編~

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出産から約1か月半、短いようで長かった。出産という一大イベントを終えた私の身体は、急激に元に戻ろうとしつつまるり専用食事提供マシーンへと進化した。授乳・搾乳についての記事は別に書いているので、それ以外でそれぞれの変化について書いていこうと思う。

※直截的な表現が多いので、大丈夫な方のみどうぞ。

1.会陰裂傷などの痛みについて

会陰切開、会陰裂傷、産道裂傷を起こした私の「おしも」は大変なことになっていた。生理とは比べ物にならない量の出血(私は生理が軽い方だ)、ぐちゃぐちゃになっている感覚、下半身の持続的な痛み。入院中から二種類の痛み止めを飲んでいたが、退院後も産後2週間程まで痛み止めが欠かせなかった。

この痛みを少なからず軽減できたのが円座クッション。入院中は空気を入れる円座クッションを貸してもらっていた。退院したら抱き枕(スナップを止めるとゆるく円座になる形)で代用できるだろうと思っていたが甘かった。柔らかいととにかく痛い、どこにも座れない。退院当日に夫が見かねてすぐ注文してくれた。

程よく硬くてカバーも外して洗える。最初の3週間はこのクッションと共に生きていた。1ヶ月になるくらいでようやくクッションなしで椅子に座れるようになり、本当に「出産は全治1ヶ月の怪我」なんだなぁと感動した。

2.悪露(出血)について

産後1週間はだばだば出血していて、少し動いたり歩いたりするだけで悪露が出てきている感覚があって気持ち悪かった。病院からもらったお産用Mサイズは一瞬で使い切り、生理用ナプキン(中)では受け止めきれないこともあった。産後3週目にもなると大分量も減ったので、こちらは1の痛みよりも辛さは少なかった。

3.おしりトラブルについて

あんなに大きな生物を下から出すので、非常に話題にしづらいがおしりの話は避けて通れない。

まず産後は腸の動きが鈍くなるので便秘になりやすいと聞いていた。私は母乳ミルク混合希望だったので、母乳をあげるなら一日1.5~2リットルの水分を取りなさい、麻酔で尿意を感じづらくなっているので3時間ごとにトイレに行きなさいと言われていた。とにかく母乳は出したいし便秘は嫌だったので頻繁に水やお茶を飲みまくった。結果的に入院中は母乳は一回当たり4gしか出なかったが、便秘は避けられた。

またいきみの影響で痔や脱肛することもしばしばあると聞いていた。結果的にならずに済んだが(いきみの影響なので自分の努力でどうこうできるものではない)、産後1週間は人生で初めて肛門が閉まりづらい感覚があった。会陰切開等の痛みであらゆる「下」に力を入れるのが怖かったのもある。

4.むくみについて

産後一週間して、右足の足首から甲にかけてとんでもなく浮腫んでしまい、足首の「首」が完全になくなってしまった。原因は退院の次の日、産後5日目にして一人で役所に行ってしまったからだ。出生届、出生受理証明書、住民票、課税額証明書(児童手当受給に必要)と手続きを終えるのに何と2時間以上もかかった。役所には円座の椅子など当然ないので、自分のマフラーを丸くしておしりの下に敷いていたが、左側が痛くて右側に体重をかけすぎ、右足の血流が止まっていたようだ。役所に行った二日後、気付くと足が象だった。

この頃は母や義母が日中来てくれていたが、その間も私の気が休まらずほとんど眠っていなかったので、睡眠不足はピークだった。数日後から夫が育休を取り夜を当番制にすると、2日に一度は夜寝られるようになったため驚くほど早くむくみは引き、産後3週目には本来の足の形を取り戻した。

結論。足を悪くしたおばあちゃん並の速度でしか歩けない時期に、一人で出かけない。普段片道10分で着く場所も、産後数日の身体では倍以上かかる。睡眠時間は大事。可能な限り日中は寝る努力をする。

5.ポッコリお腹ついて

驚いたのはお腹!まさかまるりがお腹からいなくなってもここまでポッコリだとは思わなかった。産後10日程で会った父に「産んでも意外とお腹出てるね〜」と言われ、デリカシーなしおかよと苛立ったが、人が見てもわかる位お腹が目立っていたということだ。

出産直後にお腹が出ている原因は、子宮がまだ収縮していないこと、お腹の皮が余っていることの2つだ。子宮は産後一か月程で元の大きさに戻るらしく、母乳育児は良いと聞いていたので、最初の2週間は色々な痛みに耐えながら頑張った。また、臨月から飲んでいたラズベリーリーフティー、妊娠中避けていたハーブティを飲んで子宮の収縮を促した。詳細は「妊娠中の食べ物・飲み物」の記事を読んでほしい。https://note.com/runa_vn/n/n03a18ccdde27

お腹の皮については、まず骨盤を元の位置に戻してからガードルで締めるとよいと聞いていた。産後一か月は骨盤ベルト、一か月を過ぎてからはガードルを付けている。どちらともワコールのもので、しっかりと効いている気がする。

産前&産後と書いてあるが、私は産後からのみ使用した。ベルトをギュッと締めると歩くのがかなり楽になる感覚がある。ただ、産後色々な所が痛む中で、お手洗いなどで付け外しするのは少し大変だった。

一か月後から現在もこちらの肌リフトを使用している。付け外しもないしちょうどよいフィット感で圧倒的に楽だ。元々ガードルを付ける習慣がなかったので、あまり強いものだと続かないだろうと思って、ワコールのラインナップの中でも一番楽なものにした。スパッツのような形でインナーの上から直接穿いて、おしりからお腹まで一体でカバーできる。こちらは産後6か月ほどまで使用するとよいらしいので、これからも使っていく予定。

6.睡眠と精神状態について

人間寝ないと精神状態が一気に悪くなる。自分も難しかったが、可能な限り家事をせず、産後手伝いをしてくれる人に気を遣わず、授乳のことだけ考えて、後は朝でも昼でも夜でもとにかく寝られる時に寝た方がいい。

入院中はよかった。触ったら壊れてしまいそうな小さい生き物と一緒でも、助産師さんたちが24時間いてくれたのですぐ相談できた。朝食時やシャワー、お手洗いの時は預かってもらえるし、自分の身体のことも手厚くフォローしてくれた。

退院してからはそうはいかない。私の場合は夫が一週間後から育休を取る予定だったので、1週間位余裕だろうと思っていたが甘かった。家に帰ると全てのことが気になるのだ。

2月、一年で一番寒い時期。エアコンは一日中つけっぱなしで、部屋の中は加湿器をかけていても乾燥している。室温、湿度、まるりに空調が当たっていないか、部屋の照度、まるりの服の枚数、タオルケットの厚さと枚数、まるりが顔を引っ掻かないか、布団から出している手が冷えていないか等に常に気を配りつつ、自分の身体のこと(会陰とおっぱいと骨盤の痛み、悪露、おしりトラブル、痛み止めと貧血の薬の時間、授乳の時間、骨盤ベルトの位置)を気にしていた。

夜間は3時間ごとの授乳(おむつ替え・ミルク作り・授乳で1時間、その後もぐずる)で2時間も連続で眠れない上、朝10時頃母や義母が来てくれるまでに洗濯と食器洗いを済ませ、日中は気を遣ってほとんど起きている。一日中気が休まらない状態で、夜はいつも非常に疲れていた。夫がいつも通り夕食後に携帯を見ていたり長めにトイレに入っていたりすると、イライラしてしまっていた。

ちょうど退院から3日ほど経った夜、転換期が来た。まるりをお風呂に入れた後すぐ寝るために、全ての動線を考えて準備してあとは自分の用意をするだけだというところで、夫が「今からまるりをお風呂に入れようか」と言った。お風呂は二人で入れていたので、まだ私の寝る準備ができていないのに、また今日も寝られないと思うとボロボロ泣けてきた。ああ、これはダメだ、寝ないと鬱になると思った。今考えれば夫に悪意はなかったし、自分の準備なんて5分もあればできるとわかるが、当時は身体も痛いし疲れているし気が張り詰めっぱなしでそれだけ追い詰められていたということだ。

夫が休めない人はこれをずっと一人でやると思うと相当マシな方だと思うが、自分にとってはとにかく退院後の一週間は辛かった。数日後夫が育休に入り夜が当番制になると、二日に一度寝られるようになり、身体も徐々に回復し、精神状態は驚くほど一気に回復した。

まるりは客観的に見てもとても大人しい方だし、育てられないとか可愛く思えないなんてことは微塵もなかった。それでもかなり自分に対しネガティブになってしまったのは、やはり睡眠不足が原因だと思う。退院後2週間位は、自分のやりたいこと・やらなければならないと思うことは我慢して、「授乳以外は横になる」位の気持ちでいた方がいい。かなり長々と書いてしまったが、これから出産に臨む人は、なるべく周りを頼れるようにと願う。

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