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逆子が直った日

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妊娠32週。「逆子ですね、引き継ぎ先に紹介状書いておきます」と言われ、一気に焦った。妊娠25週の時も言われていたが、まだくるくる回っていたので何とか直るだろうと思っていた。しかし今回は32週、まるりはもう1800gまで大きくなり、お腹のスペースも狭くなっている。不安はおさまらない。というのも、私自身が逆子だったからだ。

現在は逆子だと胎児への影響を考えて帝王切開にすることが多いそうだが、当時は逆子でも普通分娩で産むことが多かったらしい。私は産まれる時に首の筋を痛め軽い筋性斜頚になったらしく、1歳の時に全身麻酔で首の手術をした。

自分自身にその記憶はないし、通常斜頚は2回首の筋を切るが私は普通の人と同じ位首が回せるということでその1回で済んだので、幸い記憶には残っていないが、それでもまるりへのリスクはなるべく減らしたい。そもそも帝王切開が怖いし、無痛分娩といえど普通分娩を希望している。そこで、何かできないか色々調べ始めた。

1. 逆子体操

医学的根拠はないとされていないので、推奨したりしなかったり産院ごとに異なるそうだが、何もしないのは心配だったので2回の逆子期間中にやっていた。いつもと違う方向から重力をかけることで、胎児の動きを促すというものらしい。逆子体操には大きく分けてうつ伏せ型と仰向け型の二つがある。通常だと28週頃からやり始め、36週の臨月前には胎児と母体の影響によりやめるらしい。

胸膝位はうつ伏せになっておしりを高く上げる方法。これを10~15分キープする。結構つらい。

骨盤高位は仰向けになって腰を高く上げる方法。これも10~15分キープするが、腰の下にタオルなどを入れるとそんなに辛くなかった。この形の変形型として、骨盤高位のまま足を壁伝いに上げていき腰まで倒立のような形にするものもある。結構腹筋に力がかかるので、これはやりすぎると危険だと思う。私は骨盤高位が一番よかった。

32週で逆子と言われたときは、次の検診が34週だったので2週間毎日骨盤高位の体操を2,3回やった。骨盤を上に持ち上げると子宮のスペースが広がるのか、まるりが本当にぐにぐにとよく動いた。

2. 寝るときの姿勢(シムス位)

妊娠中によいと言われる姿勢だ。産院で勧められた。お腹が大きくなると仰向けで寝づらくなり、それでも無理やり寝ていると血管を圧迫し低血圧を引き起こす「仰臥位低血圧症候群」を発症するリスクが高くなるらしい。そのため、寝るときは左側を下にして左足を伸ばし、抱き枕を抱いて右足を乗せる体位「シムス位」がよいらしい。逆子の場合は、胎児の背中側が上になる側で横になってくださいと言われたので、2回の検診時でどちらともまるりは右側に背中があったので、シムス位で寝るとちょうどよかった。

抱き枕はネットでそこまで高くないものを購入した。個人的には、胸からひざ下位までないとシムス位が辛かったので、長めのものがよいと思う。

3. 冷え取り、お灸

逆子と言われたとき、産院にはとにかく下半身を温めてと言われた。靴下はもちろんのこと、ホットカーペットの上で生活した。根菜類や温めたしょうがなど身体を温める食事を心がけ、カフェインを控えた。個人的に一番よかったのは、湯たんぽを太腿の下に入れることだ。温まるツボにカイロを貼るという方法もあるそうだが、カイロは低温やけどが心配だったので、元祖お湯を入れるタイプの湯たんぽを愛用していた。

また、私は妊娠前から整体に通っており、そこの先生に相談したところ、「温めれば確実に治るというものではないんですが、最近使っていないのでよかったらどうぞ」とお灸ができる機械を貸していただいた。多分これと同じだと思う。

逆子や安産によいとされているツボは「至陰」と「三陰交」。至陰は足の小指外側の爪の付け根、三陰交は内くるぶしから指4本分上の足の骨と肉の間だ。温めることが難しい場合は、指圧するだけでもよいらしい。

ここに通っていたわけではないが、ちょうど二つとも説明されていたので参考に載せておく。結果的に、お灸はとてもよかったと思う。産休に入ってからは毎日朝と寝る前に一回ずつしていたが、どちらともこのツボに機会を押し当てるだけでまるりが温まっているかのようにもにょもにょ動き出す。胎児は温かい方に頭を向けるらしい。私は冷え性なので、下半身が寒く逆子になっていたのだと思う。二か月近く続けていたが、段々自分の身体自体も冷えが少なくなってきた。

4. 頭は下だよと話しかける

私は24時間無痛分娩ができる施設での分娩を希望している関係で、臨月前までと臨月以降で違う産科に通っているが、そのどちらともに「赤ちゃんは聴覚は発達しているから、頭は下だよと話しかけてください。結構効くよ」と言われた。本当なのかと最初は疑っていたが、ネットでも調べると出てくる出てくる。とりあえず毎日何回も話しかけていた。

32週で逆子が判明してからは、特に夫が頑張ってくれた。正しい方向に向いていれば、私の声は足側から聞こえるはず。お腹の下から話しかけた方が聴いてくれるかもしれないと、毎日お腹の下から何度もこっちだよと話しかけてくれた。不思議なもので、ぐにぐに動いている時に話しかけてもらうと、外の音を聞いているのか警戒しているのか、少し静かになる。話しかけるのをやめるとまた動き出す。確かに耳が聞こえている感じがした。夫がいない時間は、お腹の下からyoutubeやituneで音楽を流したりもした。

5. 逆子が直った日

34週の検診時、「直ってますね!」と言われて本当にほっとした。実際いつ直ったかは実感はなかったが、この4つの方法を試している途中や、寝ている時に直ってくれたんだと思う。

直った正確な日はわからなかったが、唯一挙げるとすると、まるりのしゃっくりの位置が逆子の時はおへそより上だったが、正しい位置にもどってからはおへそより下になっていた気がする。臨月の現在でもおへそよりかなり下の位置でしゃっくりしているので、私の場合は「しゃっくりの位置」で判断できるなと思った。ちなみに、しゃっくりは横隔膜の揺れが強い場合と口元の揺れが強い場合があるらしく、お医者さんや看護師さんでもそれだけでは判断できないらしい。

逆子期間中に何が一番効果があったかというと、正直4つめの「下からの音」が一番効いた気がする。逆子が直ってからは逆子体操はせず、お灸は2、3週間続け今は時々、シムス位と語りかけは38週の現在も続けている。34週の後は逆子になることなく、現在3000g近くまで成長した。無事に出産できればいいなと思っている。

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