「杖や車いすを使う人はかわいそう?ー当事者と社会のギャップー」

目次

・杖や車いすを使ってる人達を見た健常者の言葉

・杖や車いすを使ってる当事者の意見

・まとめ

今回は私のツィッターのフォロワーさんのある投稿をきっかけで、
その投稿内容は
「若いのに杖使ってかわいそう、と言われた」と言った内容でしたので、私個人も杖や車いすを使うので、当事者が思うことを書きます。


・杖や車いすを使ってる人達を見た健常者の言葉

杖や車いす、装具(歩行補助の為のオーダーメイドの靴)、義手・義足・補聴器・白杖。

これらを持っていると障害を持っている事が、全く障害を知らない健常者に伝わりやすい、もちろんそれにはメリットもデメリットもありますが、デメリットの方が大きい時もあります。

それは、かわいそう、大変ね、頑張りなさい、と言った言葉。

正直めちゃくちゃ他人事、白い目で見られてしまいますし、障害がコンプレックスになってしまったり、あるいは外に出かける事が嫌になる言葉なので

かわいそう、大変ね、頑張りなさい、この特に3つは障害当事者に言ってしまうのは推奨できません。
なんらかの理由でネガティブになります。

私自身は先天性の障害があるので、この言葉を何回言われたか正直分かりません。


・杖や車いすを使ってる当事者の意見

杖や車いすを使ってる人達は、杖や車いすが身体の1部なんです。
物心着いた時から、なんらかの補助具を大人になっても使っていたりする人も大勢います、もちろん事故や病気で補助具を使わないと生活できないと言う方もいるので、自分がそう言った身体なのだと受け止めながら過ごしている時にネガティブな言葉をかけられるのは、辛いです。

これは身体の1部と考えている人には、それらの補助具を理由にネガティブな言葉をかけられると、全く知らない他人に、自分自身も否定されてるような気分になります、良かれと思って言った言葉かもしれません、私達がネガティブに捉えてしまうその言葉は。

けれど、言葉は取り消す事は出来ないですから、それらを使っている人達を見たら、何か困っている事はないか、と考えて欲しいんです。

例えば、バスや電車の中で座席がいっぱいでそう言った方を見かけたら、席をゆずるような、少し勇気は必要かもしれませんが、その少しで救われる人達は必ずいます。

それを踏まえて、少しだけ考えて欲しいことがあります、よくよく考えるとメガネやコンタクトレンズ、サングラスなどを付けている人がいて、その人をかわいそう、なんて思った事はありますか?

多分ないですよね。

でもメガネやコンタクトレンズは視力を補うために必要な補助具、
サングラスは日光から目を守る物。


大きな枠組みで考えると杖や車いす、その他もろもろの補助具はメガネやコンタクトレンズと同じ感覚で私は杖や車いすを使います。

なのにそれらが、少しだけ目立ってしまうそれだけでネガティブな言葉をかけられてしまうのは、障害当事者として、やっぱり差別だと思います。


・まとめ
・杖や車いすを使ってると、ネガティブな言葉をかけられやすい


・杖や車いすなどの補助具はその人にとって、身体の1部であり、生活から切り離す事は出来ない


・補助具がつい目立ってしまっても、見守っていて欲しい


今回はSNSをきっかけに記事を書きましたが、私が書いてみたいテーマでもありました。
そしてその投稿を見て、自分だけが、補助具、ひいては障害を悪いこと、と思ってしまいがちになると、当事者の社会進出は難しくなりがちです。

一方で補聴器など見えづらい障害をあえて目立たせる事で障害に気づいて欲しい、障害を知るきっかけに、と思う障害当事者もいます。

障害を目立つこと、目立たないことにすること、どちらも正しいことですが、それに共通するのは、やはり社会が障害をどれだけ受け入れるか、それに限るのではないでしょうか。


それでは。


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