舞台バサラオを観たら中村倫也さんに沼った話


私は舞台が好きだ。
特にミュージカルの歌って踊るあのキラキラした華やかな感じがとても好きだ。

舞台バサラオを観にいこうと思ったのは生田斗真さんを生で観たことがないなという軽い気持ちからだった。
中村倫也さん、古田新太さん、りょうさん、西野七瀬さん、粟根まことさんも生で観たことがなかったが、当初の私の1番の目的は生田斗真さんを観ることだった。

そんな気持ちで迎えた観劇日。
ほとんど前情報を入れずに博多座に来た私はとてもワクワクしていた。
しかし、チケットを発券した時点では席が少し後ろの方だなとそこは若干ガッカリする気持ちもあった。
1階後方下手側の通路から2席目だった。
後に私はこの席が大優勝だということを知る。

※ここからはバサラオのストーリーには触れませんが、客席降りなど少しネタバレがあるかもしれないので、これから観劇予定の方は薄目で見てください。


客席降りが少しあるらしいということは聞いていた。
けれど、少しというのは1回2回あるくらいだろうと思っていた。

初めの方で中村倫也さんが後ろから登場した時は予想外すぎて「ひっっっっ」と悲鳴をあげそうになった。
が、なんとか両手で口を押さえて声と共に息まで押し殺した。
えっ?こんなに近くを通るんですか?
聞いてないんですが?
この時私はこの席がやばい席だということに気づく。
そして中村倫也さんを間近で観たその瞬間、
「お美しい……」
身体中に衝撃が雷のように駆け抜ける感覚を味わった。
その佇まい、凛とした表情に一瞬で惹き込まれた。
そして歌い始めた瞬間、再び衝撃が私の中を駆け巡る。
「歌うっっっまっっ!!」
中村倫也さんは前から好きな俳優さんだった。
アラジンをされていたので歌が上手なことも知っていた。
けれど、生歌がここまで心に響くなんて!
伸びがよくて芯の通った歌声、艶のある声と、ころころと変わる繊細な表情。
殺陣もとても綺麗で、舞っているような軽やかな動きに夢中になった。

というか劇団☆新感線の舞台ってこんなやばいの!?
歌は少しかなぁと思ってたけど……めっちゃ歌う!めっちゃ踊る!もうライブじゃん!しかも客席降りめっちゃある!
私の隣を!次々と俳優さんが通り抜ける!
前から後ろから通り抜けられる度に悲鳴を全力でこらえてました。
めちゃくちゃ私好みの舞台です。
今まで観劇しなかったことを激しく後悔した。

そうして1幕が終わり、幕間で私は葛藤していた。
中村倫也さんに沼りそうだけど、まだ大丈夫。まだ理性が残ってるからどハマりはしないはず。
両足首が沼に浸かってる気がするけど、まだ慌てる時じゃない。

心を落ち着けて第2幕。
出てきた瞬間、
「好きーーーーーっっっ」
詳しくは言わないが、衣装が1っ番好きな感じの衣装でした。
もうこの時点で気がついた。
あっこれは両足首が沼に浸かってるんじゃない。
頭からどっぷり沼にハマってるんだ。
もう後戻りできるレベルじゃない。
それからは血眼でずっと中村倫也さんを眼に刻みつけてた。
難しい役どころなのに演技がめちゃくちゃ上手で、繊細な表情、力強い歌、舞うような殺陣に夢中になった。
客席降りで何回も近くを通られる度にその真剣な表情や仕草に視線がずっと追っていた。
本当に素晴らしかった。
ブルーベリー飲んでしっかり観れるようにしててよかった。


そして舞台が終わり、私は博多座を出て地下鉄に乗るため駅に向かっていた。
ふと、パンフレットを買っていないことに気がついた。
普段観劇してもパンフレットはあまり買わないのでそのまま帰ろうと思った私の足が止まった。
こんなに素敵な舞台だったのにお前はパンフレットを買わんのか?
後悔せんか?
中村倫也さんのビジュをもっと見たくないか?

気がつけば博多座へ舞い戻っていた。
雪崩のように出てくるたくさん人の中を1人舞い戻る私。
さすがに怪しく思われたのか博多座のスタッフの人がそっと近寄ってきた。
「すいません、あの、舞台が良すぎてパンフレットを買いに戻ってもいいですか……?」
汗だくで震えながら私はスタッフさんに懇願した。
すごく怪しかっただろうにスタッフさんはチケットを拝見しただけで快く再び入れてくれた。

出ていく人をかき分けながら中へと入っていく。
鯉の滝登りってこんな感じなのかなとふと思った。
いや鯉はこんな邪な気持ちで滝を登ったりしないよ。

無事売り場に到着しパンフレットを買おうとした瞬間、
アクスタがある!!!
流れる早さでパンフレットとアクスタを買った。
だが動揺していた私はアクスタを1個しか買わなかった。
保存用と鑑賞用と連れ歩き用がいるやろがい。
今私は1個しか買わなかったことを激しく後悔している。


生田斗真さんの艶やかで美しい演技、古田新太さんの面白くて迫力のある演技、りょうさんの魅惑的で麗しい演技、西野七瀬さんの健気で気丈な演技、粟根まことさんの計算高くずる賢そうな演技、どなたもみんな本当に素敵で魅了されました。

そんな中でも特に魅了されたのが中村倫也さんでした。
本当に本当に素晴らしい出会いをありがとうございます。
私はこの舞台に出会えて心の底から幸せでした。

帰ってからは中村倫也さんの映像作品を片端からチェックしているところです。
嬉しいことにいっぱいある……!
もしおすすめがあれは有識者の方々教えてください!

雷に打たれたように沼にハマるのが久しぶりなので、自分の備忘録としてもここに書き留めときます。

これを読んで気になった方、ぜひバサラオ観てください!!

最後まで拙い文章にお付き合いくださりありがとうございました。

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