汐留チャレンジ inside
この記事はオリエンテーリングAdvent Calendar2022の12月1日の記事です。他の人の記事はこちら。
Guild4oの笠原です。今回は、私がGuild4oとして提供している「汐留チャレンジ」などのコロナ禍でのスプリントオリエンテーリング練習機会提供について書こうと思います。
Guild4oって何だ?
先ずGuild4oって何だ?という方のために少しだけ説明します。私はソニーOLCとか板橋OLCとか東京都協会の立場で、地図作成やイベント運営を行ってきたのですが、3年前に会社に兼業申請して地図作成やイベント運営の個人事業主になりました。その屋号がGuild4oです。詳しくは、こちらのサイトをご覧ください。
スプリントOの練習機会提供
2020年に結城さんたちがどこスプを始められ、個人マッパーの地図を流通させることで、スプリントOの練習機会を増やそうという取り組みを始められました。私も賛同してISSprOM化してあった天王洲アイルの地図で過去イベントのコースを再現する準備を進めたのですが、その後どこスプが一時休止になったので、Guild4o/ソニーOLCコラボ企画としてJOY経由で天王洲アイルリターンズ2020として提供しました。
コロナ禍で大会が続々と中止・延期されていく中で、少しでもオリエンテーリングをする機会を提供するという多少の貢献は出来たのかと思います。
汐留の地図作成へ
天王洲アイルリターンズの後、夢さん橋の地図での大崎チャレンジ2021をやって、いよいよ汐留の地図作成です。実は汐留は、オリエンティアAdvent Calendar2018の「品川スプリント inside」で、「誰か汐留スプリントやりませんか?」と書いたところで、汐留は地下鉄のコンコースが周辺ビルと繋がっていて、フロアマップ方式でないと難しいなと当時は思っていました。
その後ISSprOM2019で二層構造の下層の通行可がより明確に表現できるようになり、一枚の地図でもいけるかと思い、Guild4oとして版権を持つ初めての地図として制作することにしました。一通り作図してみて、もう少し見易くならないかな~と思っていたら、WOC2021のスプリントが答えをくれました!
これで多層構造の表現が上から二層は制限なく出来るようになり大分スッキリしたのですが、実際には三層通行可の場所も一部にあり、表現できていない最下層を通るルートがベストルートにならないようにコース設定で気を付けています。浜松町駅近くから回る2コースを設定して汐留チャレンジ2021としてリリースし、お蔭様で58名の方に購入いただきました。
地図PDF販売環境の充実
その後、恵比寿チャレンジ2021、天王洲チャレンジ2022と練習用コース提供を続けましたが、2022年1月にはNaviTabiが、2022年3月にはJapan-O-entrYが地図PDFのダウンロード販売に対応して、地図PDF販売環境が一気に充実しました。
Guild4oでは両サービスとも応援していますが、それぞれ使い勝手が違うので利用者に選ばれるように競い合って発展していけば良いのだと思います。
ISSprOM2019の改訂
ISSprOMが2019-2に改訂され、ほぼ全ての上層面に対して下層面の通行可が表現できるようになりました。
ISSprOM2019-2では橋の記号が改訂されたり、表現のガイドラインも公開されたので、汐留の地図表現も大幅に見直して、新橋駅近くから回る2コースを追加して汐留チャレンジ2022として再リリースしました。
練習用常設コースの注意点
練習用のコースをある程度長期間提供する事について、注意している点を書いておきます。
フラッグを置かないので、基本的に渉外はしていないのですが、地元に迷惑が掛からない為の配慮は、地図表現やコース設定で当然しています。渉外的に通って欲しくないエリアは地図上立入禁止にしておくとか、民有地に不用意に立ち入らないようなコース設定などです。
次に利用者側への安全配慮です。ビルの地下駐車場への出入り口が出来るだけ判るような地図表現にするとか、危ない場所には近付かないようなコース設定などです。
何時でも利用できるのが理想ですが、決まった時間帯しか立入できないエリアを通過する場合や人が多過ぎて避けて欲しい時間帯は要項等に明記して、利用者が何時走るか判断できるようにしています。
地図作成申請について
都道府県協会への地図作成申請についても、書いておきます。大会で使用する(あるいは外部に販売する)オリエンテーリング地図を作成する際は、事前に該当地の都道府県協会へ地図作成申請して許可を得る必要があります。言い換えれば、内輪で使う分には許可は不要ですので、自宅付近の地図を自分の練習用に作ってみると良いでしょう。ただし、許可を取っていないので、別の人/団体が許可を取って同じ場所の地図を作っても、文句は言えません。
許可をする判断基準は、各都道府県協会のテレイン管理方針次第なので、差があります。加盟団体からしか申請を受付けない県もありますが、私も審議する側の理事会メンバーである東京都の場合は、どの団体からも申請は受けて、審議には掛けます。作成時は内輪で使う為だったが、外部にも販売することにしたいので、作成後に申請するようなケースでも受付ますし、実際に許可された例もあります。勿論なんでも許可する訳ではありません。
東京都の申請書には地元の許可という欄があるのですが、汐留の申請をした際の同欄は「先ずは渉外の要らないNaviTabi等を使った練習会利用を想定している。将来的には汐留地区街づくり連合協議会を窓口に、地域イベント等への展開を模索していく。」でした。
これからのこと
Japan-O-entrYでの汐留チャレンジ2022は終了しましたが、NaviTabiアプリ上での販売は今後も継続します。
先日お台場チャレンジ2022をリリースしましたが、次は恵比寿ガーデンプレイスの商業施設リニューアルを反映したISSprOM2019-2化とLongコース追加しての提供再開の予定です。
それが終わったら、新エリアの地図調査に入ります。今までとはちょっと違ったタイプのエリアなので、ご期待ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。