【続編】歴史をたどるー小国の宿命(24)
室町幕府が事実上の滅亡となっても、足利義昭は、1597年まで長生きしていたし、将軍職も1588年までは返上しなかった。
それはなぜかというと、信長に京都から追放されても、まだ全国各地の有力守護からは支持されていたからである。
つまり、将軍としての権威は落ちてはいなかった。だからこそ、各地の戦国大名に要請して上洛してもらえれば、まだまだ勝機はあると考えていたのである。
頼みの武田信玄には病死されてしまったが、まだ上杉謙信は生きていた。また、西日本には、若き20才の武将であ