約2年半…過去に取り組んだSEOの練習。
SEOという存在を知ってから約2年半が経過しました。
Googleの「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」を読むことから始まり、分からないなりにも日々、情報収集を継続してきなたぁと思う。一方で、検索エンジンのアルゴリズムは物凄いスピードで変化していて、SEOを知った当時は後にこんなにも激しい変化が訪れるとは想像もしてなかっただろうなぁ〜と思います。
前置きが長くなりましたが、SEOを知ってから約2年半。
今回は、当時SEO未経験者だった私が仕事の関係でSEOに関わることになり、「SEOの練習をしたい」と考えて取り組んでいたことを振り返り、まとめてみました。
練習で大事なポイントは「アウトプットと仮説検証」
基本的な考え方として、「インプットよりもアウトプット」を意識していました。アウトプットの過程や結果に対して、疑問を持ち仮説を立てて実行・検証することで知見は広まり深まるのでは。当時はそう考え取り組んでいました。
具体的に取り組んだアウトプットは、「自分でサイトを作って実験してみること」でした。
自身でSEO実験をする一番のメリットは、なんと言っても自分一人で完結すること。つまり、PDCAを自由かつ高速化できることでしょう。
取り組んで得られるコトとしては、以下のようなものが挙げられます。
・検索意図を読み解く訓練ができる。
・SEO施策の結果を予測するための「物差し」が増える。
・サイト制作に必要な知識(レンタルサーバー、WordPress、ライティングなど)が身に付く。
・サイト運用や分析に必要なツールの導入や分析経験が得られる。
SEOの知識に加えて、サイト作成に必要な知識や準備も多いため、はじめの一歩は苦労する方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、その過程では調べる力も身に付き、分からないなりに何とかできたというプチ達成感や自信にも繋がるため、挫折しそうになっても踏ん張りましょう。
初めはのうちは、一つ一つのことに深入りするよりは、とりあえずざっくりと形にしてみる。という気持ちで取り組むと挫折することなく進められると思います。
実際に取り組んでいたSEO練習
それは「1ページに対して上位表示するまで、リライトを繰り返す」です。
施策キーワードについては、やみくもに設定するのではなく、以下の2点に焦点を絞っていました。
①施策キーワードのボリューム:500程
②YMYL領域ではないキーワード
あまりにも、難易度が高いキーワードだと、モチベーション低下を引き起こす原因になるので、努力次第で検索結果1ページ目以内で戦えそうなキーワードに着目することは、SEOに慣れる上で大切な要素だと考えています。
実際に上記の条件で1〜5位以内をキープした経験を5回程達成した頃には、多少なりとも自信が付いていたと思います。
■当時リライトの際に改善していた項目例
・タイトルタグ
・構成(導入文、目次の有無、トピックの順番)
・見出しの深度やコンテンツ
(クエリとの関連性が低い場合は、低評価になるのでは?という仮説のもと、クエリとの関連性が低そうな見出しを削ったり、他ページに移植したり)
・文字量、共起語
・内部リンク(関連記事を作成して、内部リンク)
その他では、同じ施策キーワードで2サイト作ってみて、どっちがより評価されるかを検証してみたり。
・中古ドメインの1記事
・新規ドメインで5記事程のミニサイトのトップページ
SEOで成果を上げるのは難しい
検索エンジン経由で流入を増やしたい。そのためには、Googleの検索エンジンやアルゴリズムへの理解、競合と比較して上回る必要があります。
昨今のSEOはとても複雑化していて、検索意図に答えることに加え、「誰が」サイトを運営しているのか、記事を執筆しているのか?といった所謂、EATが重要となっています。
また、複雑化することで、過去の成功施策が全く通用しなくなる。というのが往々にして起こります。
個人的には今後は、「SEOで成果を上げるのは難しくなっている」という謙虚さでSEOと向き合い、戦略を練ったり、期待値・費用対効果を考えられるようになりたいです。
また、webサイトの運用について、全体の最適化は難しくても、まずはページ単位で最適化できるようになること。
webサイトを「面」と捉えると、ランディングページが「点」となり、1セッションの回遊ページが「線」とも捉えられます。「点」を最適化し、「線」も含めてユーザーの体験価値を高める。最終的にはWebサイト自体に価値を感じてもらえることが理想です。
最後にSEOに取り組む意味について、自戒を込めて個人的な解釈を書いておこうと思います。
「SEOは検索市場にアプローチするために、検索ユーザーにコンテンツとして価値提供をして、Googleに評価してもらい、最終的に一部のユーザーに自社の商品・サービスを届けるための取り組み」
そして、コンテンツとは必ずしもwebサイト上だけで提供することが正解とは限らない。
動画、音声、テキスト、図解、ストーリーなど。
例えば最近、私は
”議事録の書き方をきちんと学びたい、練習したい”と思い「議事録 やり方」「議事録 練習」等で検索しました。
検索結果に並ぶタイトルを見て
”議事録の取り方やコツについて網羅的に学べそうだ”と思いました。
しかし、
”いや待てよ、youtubeで議事録を極めた人の話を聞いた方が、過去に取り組んだ過程や失敗例なども聞けて学びになるのでは?コンテンツとしても楽しんで視聴できそう!!”
”眠気があって文章を読みたい気分じゃない。長文がズラーッと並んでいて、頭に入ってこなそう。動画なら勝手に目と耳から情報が入ってくるから楽だ”
といった心理が働きyoutubeで検索し解決に至りました。
このようにwebサイト以外の手段で”情報を収集することに慣れている”、”過去にその手段で情報集して満足した経験がある” そんな方であれば、検索エンジン以外に流れる可能性は十分ありえます。
実際に、検索ユーザーがどれもクリックしないゼロクリック現象もあると言われています。別キーワードで検索する以外にも、検索結果内の機能や全く別サービスを活用することもあり、検索結果のwebコンテンツをクリックしないで、検索結果から離脱する人も存在します。
「Google検索の3分の2はクリックされない、いわゆる”ゼロクリック検索”」にGoogleが反論
スマートフォンで流行のファッション情報を調べる人のうち、情報源としてInstagramを利用する人が最も多く(29.4%)、次いでGoogle(28.3%)
レジャースポットを探す人のうち、Googleで調べる人は34.9%で、2016年5月度調査 (48.1%)から減少。一方、Instagramで調べる人は19.3%で、2016年5月度調査(5.7%)と 比較すると3倍以上増加
グルメスポットを探す人のうち、Googleで調べる人は43.0%で2016年5月度調査(50.6%)から減少しました。一方で、Instagramで調べる人は16.5%で2016年度5月度調査(5.8%)と比較すると3倍近く増加
ファッションの情報源として、「インスタ」が「Google」を抜く
基本的なことではありますが、検索ユーザーのモチベーションや状況、解決したい悩み、体験など。コンテキストに応じて提供するコンテンツを合わせていく意識も頭の片隅に入れて分析や施策を練ることを忘れずに、以下の意識の下で取り組んでいかねばです。
「SEOは検索市場にアプローチするために、検索ユーザーにコンテンツとして価値提供をして、Googleから評価してもらい、最終的に一部のユーザーに自社の商品・サービスを届けるための取り組み」
以上!最後までお読み下さりありがとうございました!
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