昔、空っぽの洞窟だったインターネット
自分にとってのインターネットってなんだろう。人と繋がる場?情報を集める場?あなたにとってはなんですか。blogを書く場?情報を発信して承認要求を満足させる道具?ほとんどの人にとって自明で、あらためて問うのもおかしい質問が、あなたにとってインターネットとは何?です。でも、どう自明なんだろう。
そう思ったきっかけはTwitterで、おはようとだけ言っているアカウントに注目したことです。そのおはようのツイートに500ほどのいいねが付き、同じだけのリプ、RTが付く。そのツイートにリプする人も大半は同じ。彼女達はこの拡散力を利用し情報発信に活用しているわけではありません。純粋に、いいねの数を競っている。興味本位でアカウントを作ってフォローを進めてみました。あっという間にフォロバで1000ぐらいが集まりました。いつからTwitterのフォローってこんなに安くなったんだろう。どうしても繋がりたいアカウントにフォロバしてほしくて頑張って頑張ったあの頃が懐かしい。1000の拡散力はその時欲しかったものの一つでした。もっとも、フォロバしてくれた、おはようボットのひとたちは万アカばかりですが。
そんな、フォロバ・アカウントに、サイドビジネス/ネットビジネスと称する活動をしている人が混ざっていました。何をしてるのかはっきりわからないツイートばかりなのです。「人生変わりました」とか「一歩踏み出す勇気」とか、意識高い系の精神論を語るツイートを毎日出してます。それに、リプする人たちも、「ありがとうございます」とか「感謝します」とかいうけど、具体的に何がありがたかったのか読み取れません。でもどうやら月収が50万にはすぐなるらしい。そして、みていくうちに、どうも、情報商材を取り扱ってる人たちらしいことがわかってきました。2万円とかで、情報商材を売っている、もっと高いのかもしれませんが、それで、その内容は多分、同じように情報商材を売る手順なんだと思います。その中には、例の、意識高い系精神論を書けとか書いてるんでしょうね。なので、判でついたように同じような感じになるんでしょうね。でも、これって、マルチまがいですよね。いずれ、飽和して売れなくなる。でも、こういう人たちも、万アカだったりします。
インターネットは昔、空っぽの洞窟と言われていました。そこに何かがあるわけじゃなく、インターネットを通じて何かを得るって意味でした。当時は面白い話や、綺麗な写真、イラスト、動画、音楽にたどり着く手段でした。しかし、この万アカ系の人たちの虚しさってなんなんだろう。双方ゲームっぽいのでゲームとして楽しんではいるんだろうけど。インターネットを楽しむモチベーションとしては私なんかとは違う感じがします。そもそも、どちらも人と繋がるという意味合いが違います。仲良くはなれない。ふと、頭とか顔とか才能とか何か得意なことがあるのわけでなく、普通の生活を営んでいる人には、情報発信を中心とするインターネット利用はきついのか、と感じました。Twitterは、自分に起きたことを発信するツールです。自分が絵が上手いのでみてくれというのではなく、渋谷なう、でツイートして良いのです。昔は、渋谷なうで繋がった人たちと仲良くなる、というノリだったけど、もうそんな邪魔くさいこといいじゃん、割り切ろう。みんなが使ってるからゲームとして楽しもうってなんてるのですね。ラットイヤーのこの世界。次はどうなっていくんでしょうねぇ。
今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。Twitterとかでも仲良くしていただけると嬉しいです。
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