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宇都宮動物園の新星!双子のホワイトタイガー「アイカ」と「イオリ」に会いにゆこう。

宇都宮動物園へ行ってきました。
お目当ては、昨年末に生まれたホワイトタイガーの双子。

今は、中型犬くらいの大きさ。ずいぶん大きくなりました。

仔トラの名前はアイカとイオリ。
一般公募で選ばれました。
アイカは、栃木県の名産イチゴの「とちあいか」
イオリは奥日光にある「庵滝」から名付けられました。
お母さんの「シラナミ」と一緒にじゃれあう姿はとても可愛らしく、見ていて飽きないです。


水を覗き込んで「シャー」していました。
こんな仕草は、ほほ、猫。
でも、ぶっとい足は大きくなる証拠。


双子の見分け方は顔の模様の濃さ。
濃い方が「アイカ」
薄い方が「イオリ」


眺めていると性格も違っています。
やんちゃ、わんぱく、ほぼ猫…

見ている人の目の前までやってきます。
こんなに間近に見ることができます。

さて、宇都宮動物園は、栃木県宇都宮市の北部にある「自然と動物と子どもたちが交流できる場」として設立された動物園。
動物との距離が近く、触れ合うことができるのが魅力です。
園には90種約400頭の動物たちが暮らしています。

入り口はこんな感じ。

ローカルで、昭和感たっぷり。
のんびりした雰囲気が漂っています。

入り口を入るとイベントのタイムスケジュールが……。
手作り感満載ですが、盛りだくさんです。


こちらが園内マップ。
遊園地ゾーンと動物園ゾーンに別れています。
行った時には、マップ上部のでっかいプールが釣り堀になっていて、魚たちが悠々と泳いでいました。(夏場はプール)

そして、こちらの魅力の一つは、先ほども述べたように動物との距離が近いこと。そのうちの一つが、キリン。
販売しているおやつをあげることができます。
小さな紙袋にキャベツやにんじんなどが入って一つ100円でした。(2024.4月時点)

キリンたちはおやつ袋を持っているのを見つけると、こんな風に寄ってきて、みんなからおやつをもらいます。
このおやつの袋はあげてもいいよというマークのついている動物たちならどの動物でもあげることができます。

さて、ここで宇都宮動物園の「きりんクイズ」。

キリンのツノは何本でしょうか?
首を伸ばして近寄ってきてくれるので、確認できます。
答え:全部で5本です。
「見るからにツノ」な2本の手前に小さな盛り上がりが2つ。そして後ろに一つツノがついています。

こんな風に間近に動物を観察していろいろ学べる動物園はなかなかないのではないかと思います。

このツノ、メスを争ってオス同士で戦う時に活躍するそうです。
キリンのオスは戦う時に首を振りこにして頭で相手を攻撃すると以前上野動物園の飼育員さんに聞いたことがあります。
きりんの頭は高いところにあるから大きさがわかりにくいですが、間近に迫ってくるとかなり大きいです。あんなものでゴツんとされたら人間などは飛んでいってしまいそう……

さて、お次は、お城の前の会場で行われたフライトパフォーマンス。
「空飛ぶ犬」と呼ばれているハリスホークが足元スレスレを飛んでくれます。
お姉さんの解説によると、もともとハリスホークは地面にいる小さな獲物を獲るため、このような低空飛行が得意なのだとか。

そして、目の前でよく見えるようにお姉さんが見物客の前をまわってくれます。ツバサと足の部分が茶色っぽいのがよくわかります。(和名はモモアカノスリ)
見知らぬお客さんが大勢見つめている中、このように近づいてもおとなしくしているのは、お姉さんを信頼しきっているのだと思いました。

そしてこちらは今年の4月6日にできたばかりのライオン舎。
正面は柵がなくガラス越しにライオンを見ることができるので撮影しやすいです。
ここにはホワイトライオンがいます。

ホワイトタイガー、ホワイトライオン、どちらも「白変種」といって
アルビノとは違います。
アルビノは色素が作れないので目の色が赤。これは血管の色が透けて見えるためです。ですが、白変種は色素が薄くなって白くなっただけなので瞳に色があります。
ホワイトタイガーはベンガルトラの白変種。とても綺麗なアイスブルーの眼をしています。

さて、ここで第2問。
ホワイトタイガーのオヤツタイムに飼育員さんが出したクイズです。
ホワイトタイガーにも1日限定5組でオヤツをあげることができます。(有料)
これはもう、やらないわけにはいかない!と参加しました。
その時の解説で出た質問です。
「宇都宮動物園には「白変種」が3種います。1つは、ホワイトタイガー、2つ目はホワイトライオン、さて、3つ目はなんでしょうか?」

フクロウ?(白梟はいますがあれはもともと白い種族)
ウサギ?(白ウサギは目が赤いです)
いやいや。わからん。
園内を何周かしているのに、全くスルーしていてわかりませんでした。

答えは、鹿。
ファロー鹿です。

ファロー鹿

キリンの後ろにいたので、キリンに気を取られて見落としていました。
もう一度見に行って見ました。

あっ!書いてあった。
シカだよ。

そうですね……。
お隣にラマとかヤギがいて、白い色に違和感がなかったのですが、よく見れば、やっぱり、シカ。
白いシカといえば神様のお使いでしたよね。


話は戻って、ホワイトタイガーのオヤツタイム。

こちらは双子のお兄さん。グーナくん。
立派な大人になりました。
名前の由来は、飼育員さんがサッカーチーム「アーセナル」の大ファンだったから。そういうネーミングってありなのか…と思いますよね。でも意外とあり、なのではないか……。
私はかつて、まだジャガーが上野動物園にいた時代に「ポテト」と「チップ」という名前がついていたのを知っています。もしかしたら名前が公表されていない動物たちも、名前とその由来を聞いてみたら楽しいコがいるかもしれません。

グーナくんは生まれた時に授乳がうまくできなかったため、人工哺育で育ちました。そこで大きく成長した今でも見た目はちょっと怖い立派な大人のトラなのに、係のお兄さんが「グーナ」と呼ぶと「呼んだ?」というような感じで近寄ってきます。
やっぱりほぼ、猫……。


園内には他にも可愛い動物がたくさん。

葉っぱの陰でメンフクロウが休憩していました。

こちらはカバガイド。カバの解説の時間です。
ハナちゃん。
それまで水の中から目だけ出してお客さんを眺めていたのに、係の人の姿を見た途端に嬉しそうに寄ってきました。係の人のことが大好きなのが、ものすごく、わかりやすいです。解説によると、カバの歯は、40本。人間より多いですね。そして噛む力は800キロくらいなのだそうです。
さて、ここで問題です。
カバは草食動物なのになぜ大きな牙を持っているのでしょうか?
カバのキバは、植物を根っこからぐわーっと掘り起こすために使うのだそうです。すごい馬力の耕運機ですね。
そしてカバの口は150度も開くのだとか。

ハナちゃんが「あーん」してもらっている菜の花みたいな黄色いお花は農家さんからもらった小松菜だそうです。
ここでも、カバとの近さがわかるでしょうか?とにかく、檻の目の前、というか人間が檻の目の前まで行けるというか……。
しかも顎のところを触らせてもらえます。
カバに触れることができる動物園。
他にはないのではないかなぁ……。

さて、こちらは先ほど少し触れた新しいライオン舎。

このホワイトライオンは見事なタテガミ。でも優しい顔をしています。
新しいライオン舎は、ガラス張り。ガラス越しだと写真も撮りやすいし、見やすいです。しばらく眺めていたら、柵越しに雄と雌がそれぞれ近寄ってきて、仲良しなシーンを見ることができました。

こちら、メスの方から見たところ。
ラブラブですね。

この分だと、今度はライオンの赤ちゃんが見られる日も近いのではないでしょうか?
楽しみですね。

このようにイベントたっぷりな園内でパフォーマンスの時間を気にしながら大道芸を見物したり、いろいろな解説を聞いてまわったり楽しく過ごしていたらお昼ごはんの写真を撮るのを忘れました。次のイベント時間が気になって慌てて食べたためです。

園内ではうどんやそば、カレーなどの食事や、軽食を食べることができます。
お店は動物園ゾーンと遊園地ゾーンにそれぞれありますが、少しずつ品揃えが違うので、好みのものをチェックしてみるといいかもしれません。

ちなみに、先ほどハリスホークが飛んでいたお城前の芝生の広場の名前は
「おべんとう広場」
お天気の良い日はお弁当を持ってきてピクニック気分で楽しむのも良いと思います。

この動物園の印象は、ノスタルジーあふれる中でも従業員の方が頑張っている様子が伝わってくること。動物園の経営は大変だと聞きます。電気代を筆頭とする物価の高騰。でも電気代と同じペースで入園料を上げるわけにもいかないですよね……。そんな中でも動物たちが安心して甘えん坊な姿を見せてくれるのは、とても大切にされていることをわかっているからではないでしょうか?
入り口のところにいるブチハイエナのブブゼラ君はすぐに「ころん」してお腹を見せてくれます。「ヘソ天王子」と書いてありました。こんな手作り感満載の園内をまわっていると、応援したいなという気持ちが湧いてきました。

甘えん坊の動物たちがたくさんいる宇都宮動物園。
地方の動物園ならではの、のんびりした雰囲気の園内で1日を過ごしてみてはいかがでしょうか?



宇都宮動物園
〒321-2115
栃木県宇都宮市上金井町552-2
TEL:028-665-4255

営業時間 
通常期間(3月~12月) 9:00~17:00※最終入園16:30
冬期期間(1月~2月)9:30~16:30※最終入園16:00
休園日:年中無休

アクセス

自家用車

東北自動車道【宇都宮インター】より車で約5分
インターより宇都宮市内へ下車。
直線方向へ約800m。
119号線 『日光街道』 を左折後、2つ目の信号を右折。
インター下車後、約5分。

路線バス

関東バス【「下金井」停留所】より徒歩約5分
JR宇都宮駅西口 『8番線』(山王団地行 日光方面行 石那田行 船生行)より乗車
各行きにて 『下金井町』 停留所下車。
バスの進行方向信号1つ目を右折。徒歩約5分



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