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トイレについて考える

トイレの前で、手持ち無沙汰に連れの女性を待っている男性が溜まっているのを見るにつけ、思うんですよね。
なんでトイレの広さ、作りを考えないんだろうなって。
女性の方のトイレを多めにしておかないから、男性が待ちぼうけになるのになぁって。
男女のトイレの前に見取り図が貼ってあるところもあるじゃないですか。
面積同じなら、個室の数は女性の方が少なくなるので、回転が悪く、外から見えなくても中で並んでいるんですよね。ただでさえ女性の方が時間がかかるのに。
女性のトイレの面積を思い切り多くとって、さらに男性が待っていられるように椅子を設置しておけばイイのに…と。

トイレの問題は考え始めると、深い。

本屋さんや、図書館に行くとトイレに行きたくなりませんか?

あれ、青木まりこ現象という名前がついているのをご存知ですか?この原因は、インクの匂い説やプレッシャー説など諸説ありますが、よくわかっていないらしいです。ただ、1985年に青木まりこさんという方が雑誌に投稿するや、「私もあるある!」と話題になり、その名前がついてしまったのだそうです。バブルの時代ですよね。

思えば、バブルの時はデパートやいろいろなところのトイレが無駄にゴージャスになりました。
無駄に…というか、個性的なトイレが増えたんですよね。ただ、用を足す場所というより、プライベート空間として、もはや、哲学的。

そして、ウォシュレットが当たり前になり、日本のトイレがすごい!という話や、爆買いも話題となり。

日本のトイレを取材して回った本もありました。世界のトイレ事情を紹介する本も…
確かに、トイレの問題は、とても個人的であり、普遍的でもある。

そんな中で、私が出会った不思議なトイレを一つご紹介します。

☆飯給トイレ

タイトル写真のトイレ。そう、四方が全面ガラス張り。
小湊鐵道の飯給駅のトイレです。
「飯給」は、「いたぶ」と読みます。無人駅です。

菜の花が綺麗な季節に、行きました。
小湊鐵道沿線は一面の菜の花で有名です。
トイレに入っても、菜の花、綺麗ですね…
でもこんな風に、ガラス張りじゃ入れないよ!と思うでしょう?
ご安心ください。
このトイレ、周りが囲ってあるんです。
黒い丸太塀の一箇所に扉があり、そこを開けると小道が続いていて、その小道の先にこのガラス張りのトイレがある、と。
かなり広い庭の真ん中に、ガラス張りのトイレがあるという位置関係です。
周りを囲っている黒塀の扉に鍵をかけて入るので、ガラス張りでも大丈夫。

というか、黒塀がそもそも壁なので、中にガラスの囲いがいらないのでは…?
とも思いますが、囲いがないと雨、風防げないですもんね。

とても綺麗で、トイレットペーパーもきっちり揃っていました。

飯給駅の方面へお出かけの際は覗いてみてください。

あ、すみません。このトイレ、女性専用です。

女性用トイレの面積を大きくとって…とは思いますが、ここまで大きな個室は他にはないんじゃないかなぁ。

押し入れに潜り込むと安心するタイプの人は、広すぎて逆に落ち着かないかもしれません。

正式名称は、「Toilet in Nature」

建築家の藤本壮介氏によるアート作品なのだそうです。


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