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戦争体験でさえ、ユーモアたっぷりに語るおばーに教えられ

本日、 
無事、新聞社の記者さんに 引き継ぎ
橋渡し出来て、ほっとしたところです。

先日、
偶然お会いした戦争体験者のご高齢のご婦人。

私が、認知症にならない内に誰かに聞いて欲しい!
書いて欲しい!と切実に訴える85歳の
老婦人。

というより、
沖縄で言うところの
おばー😚
関西で言うところのオカン😚

私は、いつもなら休憩しない時間帯と場所で
普段持ち出さないケータイを手に
書籍を眺めていました。

近くの席から、
お二人のおばー
「愛情を込めてそう呼ばせて頂きます」が、
戦争体験らしき話を、大声で
しかも、時に、笑い声で楽しそうに
話されていました。

私は、書籍どころでなく、
容赦なく耳に入る情報を
何より楽しそうだったので、
近づいて、

「そばで一緒に聴かせて頂いても
よろしいですか?」
ここの者ですと名札を見せた。

ずっと荷物を持ったまま立って話していた
もう一人のおばーに
椅子を差し出し、私は、話してるおばーと
目線を合わせて、
しゃがんで、聞き入ってました。

話がお上手だし、なんせ面白い!
まるで漫談を聞いてるよう。

録音も承諾。ケータイ持ってて良かった🙂
私だけで聞くのは、勿体ない!!

かつて、沖縄の民間を巻き込んだ地上戦の話は、
おもわず耳を塞ぎたくなり、目を覆ってしまう。
悲しくて辛くて、嗚咽。

なのに、おばーの口からは、
その時の子ども達の暮らしぶりが
目に見えるようで興味深く、
どんどん引き込まれて行きます。

そんなおばーの話の最後には、
胸が熱くなりました。 

ここから以下は
生々しい戦争体験なので、
苦手な方は、読まないで下さい。

おばーが5歳で、母親と二人、
南部から、北部へ避難する中、
途中の洞窟らしき?(ガマ)ところに、
人がぎっしりと詰めるように
避難していたそうです。

母親が、「私は5歳の娘を連れてやっと、
ここまで辿りつきました。どうか私たち親子をここに
かくまって下さい」と頼んだそうです。

誰一人からも返事は、全くなく、
母親は、近くにいたおじさんを揺すって
頼もうとしたら、おじさんは、ころんと
横になり、既に息絶えていたそうです。

よく見ると、全員とも。

恐ろしくなり、慌てて洞窟(がま)を後にした
母と子。

おんぶされていた5歳のおばーは、
背中を向けるのが怖くて、恐ろしくて
お母さんに、下ろして、前を歩かせてと頼みました。 

すると、母親は、「お父さんが守ってくれてるから、大丈夫!」と、持っていた塩を舐めさせて
くれたそうです。

塩と鰹節一本を母と子で舐めながら
命からがら、やんばる(北部恩納)まで、
逃げてきたそうです。

最後の部分は、私は胸が熱くなり、
言葉を失いました。

直ぐにひょうきんなおばーに
救われましたけど。

おばーが私にいいます。
あんた若いさーいくつね?

そりゃおばーより、若いよ。
私が年を言うと「へー28歳かと思った!」

笑うしかないオヤジギャグ!

でも、私を知らない人には、
そこは、強調したくて、
おばーに、録音してるから、
「もう一度、それ言って!」と頼んだけど、
「はあー?」「若い!って」
おばーは、急に耳が遠い振り😅

本人が大笑い、私も大笑いで、
また、会う約束をして、
小走りに仕事に戻りました。

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