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自助グループ

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自助グループに参加した体験記の全て 私が摂食障害になって鬱を併発してから、自助グループというものが有るのを知り、参加した時の事を書いています。
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自助グループでの体験 Ⅰ

私は高3で摂食障害になり、 卒業後に銀行に就職するが症状がひどくなり、 知らぬ間に鬱にもなっていた時、 いきなり会社を無断欠席して、 だんだん会社にも行けなくなり、結局退社する事になった。 その翌年 私はある自助グループの存在を知り、母親と一緒に参加しに行った。 そこは母が当時、藁をも掴む思いで新聞で摂食障害の情報を集めていた時に目に入った自助グループだった。 最初は、来てる人がみんな自分と同じ悩みを抱えているのか?と半信半疑で信じられない気持ちだった。 その為か周りを

自助グループ 体験記 Ⅱ

自助グループ 体験記 Ⅰ の続き 参加していた自助グループでは、宿泊の合宿などもあった。 親子で参加する時は親と子は別々に参加。 それぞれのプログラムを子供と親に別れて過ごす 。 泊まる部屋も子供同士、大人同士に別れて寝泊まりする。 風呂は大浴場があり、みんな一緒に風呂にも入っていた。 知らない女の子達と初めて一緒の部屋で寝泊まりするのは緊張したけど、すぐに仲良くなった。 多目的室のような場所では、みんな自分の体験談等を話した。 食事の時間 自分は摂食障害だとわか

自助グループ 体験記 Ⅲ

自助グループ 体験記 Ⅱ の続き 印象に残ってるのは、異性依存症、セックス依存症の女性。 男性と行為に及んでる時が落ち着くと言ってた女性だ。 当時理解出来なくて、ただセックスするのが好きな女性くらいにしか思ってなかった。 でも、もう少し話しを聞いてみたら、 男性にしたらただの生理現象かもしれないけど、 その瞬間、自分がその時だけは必要とされてる気がして、 それで生きている実感がするんだと言っていた。 生きている実感……… それ以外では、この人は生きてる実感がないの

自助グループ 体験記 Ⅳ

自助グループ体験記 Ⅲの続き もう1人印象に残ってる人が、 拒食症と過食嘔吐に加え、万引きを繰り返し、 何度も刑務所に入ってる女の子だ。 服を着ててもわかるほど細く、転んだら簡単に骨が折れてしまいそうな彼女は、髪の毛は短くボーイッシュな子だった。 大浴場へ行くと、彼女は何度も何度も体重を計っていた。 痩せる事への執着心がかなりあるようだった。 何度も刑務所に入っていた彼女だが、話してみると控えめで大人しい感じだった。 だが家では部屋から一歩も出ず、 自分の部屋で食事