高齢者に必要なフットケア(禁忌編)

高齢になると白癬菌,巻爪などのフットトラブルが多くなります.

私たちネイリストが必要な知識を身につけ高齢者のフットケアの

施術が出来れば

爪トラブルによる痛みを軽減し再び,靴を履いて歩行も出来るようになる

お手伝いが出来ます.


正しい歩行で足の筋力,足の指の筋力が発達する事で転倒から

寝たきりになってしまうのを予防でき,


QOL(クオリティオブライフ※生活の質の向上)に貢献出来ると思います.

「予防」が何よりも大切ですよね.私たちネイリストが地域の高齢者の

方々に貢献出来るようになるのを願いつつ

フットケアにあたり禁忌や施術法,その他の知識をまとめていきます.

この回は4つ禁忌とその解説です.

これらは若い年齢の方でもあり得る事で

フットケアの基本なので高齢者に限らず日常のサロンワークでも

お客様で目の当たりにする可能性もあります.

人の身体に触れる仕事なので大切な知識です.



日本は高齢化社会を迎え、介護の必要な高齢者が増えているのが現状です。

2020年の時点で65歳以上の日本の総人口比は28.7%、

2035年には33%になると予測されています。

「寝たきりの老人」の問題を抱える国は医療が進歩していて、かつ平和な国だけで

起こる問題です。

中東やアジア等の後進国はそもそも「老人福祉」は発達していません.

先進国の中でスウェーデン、デンマークでは長期ケア施設における「寝たきり老人」の割合がわずか4%なのに対して日本は30%以上であるのが現状です。

これは先進国の中で最悪の数字です。

かつて日本も戦前は寿命が短く高齢者の数も少なく、介護問題も今の様に大きくありませんでした。戦後、高度成長を達成し豊かさを享受出来る様になり、当然医療も進歩しました。

と同時に寿命も延び高齢者に起こり得る病気、痴呆症や下肢機能の低下による転倒骨折が併発し介護の必要な高齢者の数は増えるばかりです。

では何故、先に述べたスウェーデンやデンマーク等の北欧に比べ日本は要介護の高齢者が多いのでしょうか。

ここから先は

2,429字 / 8画像

¥ 980

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?