臨床心理士がスピリチュアルカウンセリングに行った話

「スピリチュアルカウンセリングに行きます」

そんなツイートをしたところ、いくつかリアクションをいただいたので、自分の備忘録も込めて書いてみようかと思います。

結論から言えば、面白かったです(語彙力のなさ)

今回、特にこれといった悩みがあったわけではないんですが、友人がスピリチュアルカウンセリングにいくと言うので、守護霊ってなに?オーラ?カルマ?BUMP?みたいな感じで面白そうだったので、ノリと勢いと好奇心で自分も行ってみようと予約をしたわけです。

今までにも「●●の母」とかタロット、手相とか、結構受けたことはあるんですが、カウンセリングとは違って、「占い」で何を自分が言われるのか、って結構怖いもの見たさ?の観点から好きなんですよね。

友人にタロット占いをしている人もいて、自分でもタロットを少し勉強してみたこともあるんですよ、ちょっとやってみたい気もなくはないんですよね。

「臨床心理士タロット占い」

・・・絶対怒られる。

でも、タロットとかって一つのトリガーみたいなものにもなるのかなと思っていて、出てきたタロットの意味を伝えて、それをきっかけに相談者が何を思い浮かべるかとか、どんな解釈をするかみたいなのは自由連想的なところもあって面白いんじゃないかなとは思うんですよね。

占われたい人がいたらぜひお声がけください。

そんなスピリチュアル記念日、午前中は健康診断に行ってきました(現実の極み)

35度を超える暑い日に、健康診断に行った後にスピリチュアルってなんかシュール・・とか思いながら、朝イチで向かったのですが思いの外混んでいたので、間に合うかドキドキしていました。

ドキドキしてたけど、血圧は120台でした。

ナンダカンダで、時間はちょうどいいくらいに終わりまして、

「どうやったら体重が減りますか」と聞きたい気持ちを抱えてスピリチュアルに向かいました。

スピリチュアルの部屋

某駅から歩いて数分の雑居ビルのようなところで、一つのフロアにいろんな事業の部屋がありました。

「時間ちょうどに来てください」ってアナウンスが前日にもリマインドメールが来ていて親切。

「時間ちょうどに来てください」って案内にはなんとなく親近感もありますね。

時間ちょうどくらいに、ルームがあるはずのフロアについたものの、どの部屋かわからず彷徨っていたら先生の方がドアを開けて、私を見つけてくれました。(myスピリットが迷子になってたのが見えたのかな。知らんけど)

カウンセリングルームのドアを開けると、白を基調とした部屋にヒーリングミュージックっぽい雰囲気のあるBGMが流れつつ、テーブルと椅子が2つの小部屋。

先生がドトールのコーヒーをテイクアウトしたものを飲んでいて、なんかそこが妙にに現実感がありました。

そうか、カウンセリングルームに、カウンセラーの個性が出ない方がいいってのはこういうことかなと思ったりもしつつ。

部屋の広さは、カウンセリングもこれくらいでできるけど、窓がないし、カウンセリングにはちょっと圧迫感あるかなとか考えてました(仕事脳)

「暑いですね」なんていう当たり障りのない季節の会話を交わしつつ、名前と生年月日、最寄駅、ここを何で知ったかなどを答えるカードをまずは記入。

最寄駅がスピリチュアルにおいて与える影響は何かあるんでしょうか、、着実にデータを蓄積して多い駅での店舗展開を考えているんだとしたら、やけに現実的な話である。さすが市場規模がカウンセリングより格段に大きな占い市場、侮れない。

今回は、初めての40分お試しということで、時間の説明を受けつつ、先生がタイマーをセット。これもまた非常に現実的な営みである。

まずは、守護霊や本霊(ほんだま)などを説明をされる(インフォームドコンセント)

どうやら魂は一人につき何万体もいて(グループソウル)、その魂が議論を重ねておろしてきているものを、健在意識がキャッチしているのだそう。

ただ、本霊と健在意識では意見が一致しないこともあると説明をされる。
精神分析でいう超自我とかの話に近いのでしょうか。

僕の頭の中では「インサイドヘッド」のイメージになってましたけど。

ダウンロード

そんな説明を受けていると、、

本霊が告げるトキメキと仕事の課題

「本霊から降りてきているのは、トキメキの課題と仕事の課題ですね」

と唐突に伝えられる。

TOKIMEKI・・・?ナニソレオイシイノ・・?

そして、畳み掛けるように、僕の本霊さんは、物づくりを通して人に喜びを与えるのがテーマであることが告げられる。

物を作ったり、企画をしたり、作り上げていくことを大事にしたい、要するに直感型、右脳型、の本霊であるとのこと。

確かに、占いとかで芸術家という傾向が出ることはあるよな、そういう類の話かなと思いながら聞いていたら、

あなたはスピリチュアル?

「スピリチュアルとかやってこられてます?同業者?」

have you ever done SPIRITUAL???

びっくりした。これは不意打ちでした。

こっち側に座っててもおかしくない感じですよねとか言われ、ドギマギしていたら、どんな仕事をしているんですか、と尋ねられる。

どんな仕事していると思います?僕のオーラが答えは知っているはずですよね、とか聞いてみようとも思ったけど、
素直に「心理に関する仕事をしています」と答えるくらいには素直な中村。

すると、なぜか驚かれる。

どうやら、心理学の仕事というのは左脳の仕事らしくて、本霊はそれに飽きているからとシフトチェンジを提案される(まさかのキャリアチェンジ!?)

確かに、周りに比べて理論に弱い心理の自覚はあると思ってはいたが、、そして、飽きてるって何?

理由としては、過去世(前世よりももっと前)では、とにかくいろいろ経験しているらしく、特に多かったのは先生というか、分析家とかそういうものだそうです。どうも、イデアの世界からこんにちは。

それ以外にも、過去世で大体のことは経験しているので、あまり動じないタイプでもるし、心理学みたいなこともだいたいやっているから、魂はもう飽きていると思いますよ、とのこと。大概のことはやり尽くしているから、何かを創造していくようなことの方が向いているんだそう。

そして、オーラが慈愛の紫らしいので、スピリチュアルが向いているタイプで、同業者と最初に思ったと打ち明けられました(リクルートされてる?)

ちなみに、オーラってのはエネルギーの状態のことのようで、その人の感情状態によっても変わるようで、イライラしてたりしていると黒くなったりもするし、もともと天真爛漫に明るい人でも黒みがかかったりするような感じだそうです。

ここまで15分くらいで、心理の仕事をしています以外にそんなに話していないのに、オーラや本霊みたいなところの観点から色々言われていて、
めちゃくちゃ面白いなぁとテンション上がってました(真顔で聞いてたけど)

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他にも僕の過去世さんは、惑星を破壊して廻っていた人もいるらしくて(あたしゃフリーザか)

核というキーワードには敏感だったり、壊された惑星の人たちの報復については恐れている気持ちもあって、人との距離感については、結構慎重なところがあって、傷つけたくしないし、傷つけられたくないし、ってのを考えやすい気質だそうです。

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惑星ベジータのみなさん、ごめんなさい。

トキメクトキメケ

次にトキメキの課題について、と。

過去世さんは、政略結婚が多かったから、恋愛ということが結構苦手だったりするらしいです。

なので、恋愛としては「顔で選んでください」と。

えー先生そんなズバッとサマータイム。

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内面はいくらでも猫かぶれるじゃない、2−3年くらい。
でも、顔はお金相当にかけないと変えられないから変わらないのよ、と力説。(先生、何か嫌な経験でも・・・?それってオーラ関係あるの?)

加えて、顔で選ぶ方がいい理由はあって、自分の今の顔や容姿はそもそも過去世の様々な経験を踏まえて、今回の現世において有益であるように自分が選んできているらしいんです

そして、そもそも、自分の好きな顔というのは過去世の中にあるとのこと。
なぜ顔で選んだ方がいいかというと、それは自分の過去世を受け入れることでもあるらしいんです。

自分がこれまでに選んできた過去の顔を、今の自分自身を受け入れることにもなるらしく、好きな顔を選ぶ=自分を受け入れることになるんだそうです。

ほぉ。なんか自己肯定感みたいな話ですね。
自分が好きな顔、そして過去の自分を受け入れることが、自分を肯定する生き方みたいな話になるんでしょうかね。

本霊に喝を入れられる

そもそも、僕の本霊は「成長をしていきたい」気質らしいので、一緒にいる相手については厳しいことを言ってくれる人の方がいいでしょう、とのことでした(みくりさんですかね)

そして、本霊の話から守護霊の話へ。

守護霊は今5体いるらしく、メインの守護霊さんは、母方の祖先でどっしりしたお侍さんとのこと。守護霊も時によって人数が変わるらしい。シフト制なのかしら。

守護霊のメッセージとしては、楽をするのではなく、あれ食べたい、これ食べたいとか言ってる場合ではない、と(体重の話、ここで伏線回収?)

過去世において犯したものがカルマで、そのカルマを返していくために人は生まれ変わっているそうで、カルマが無くなったら解脱をする(生まれ変わらない)らしいです。

そのカルマを返していくことも含めて、何千年先の魂の成長を見据えてやっていくのが大事なんだから、生温いことしているようだけど、まだやれるよね?って言っていますよ、と、守護霊さん。厳し目だな。

高校1年生の頃に、定期テストの前にテスト対策をしないで授業を進めるスタンスの塾だったので、テスト前に休むと電話をしたら

「大学受験と目先の定期テストとどっちが大事なんだ」と電話口で先生に怒られて、「目先の定期テストです」って休んだ僕なので、目の前のことで精一杯です。そもそも、過去の負の遺産を子孫に積み残すんじゃないよ、まったく。

世代間トラウマを過去の祖先に返していくようなトラウマ治療のトレーニングを受けたことがある身としては、そんな風に考えてしまいましたが、

自堕落してるんじゃないよっていうところはちょっと思い当たる節しかなかったので、何も言い返すことはできません。

とりあえず、成長を見据えて、もっと謙虚に感謝を忘れないでやっていきましょうとの言葉は受け止めて、感謝の心は大事にしたいと思います。

Do you like roller coasters?

そんな話の合間に唐突に「ジェットコースター好きですか」と聞かれる。

お侍さんは何処へ?

どうやら、過去にはUFOに乗っていた人もいたらしくて、UFOが故障して、横回転で振り回されたことがあったようで、そういうのが苦手らしいとのことです(その情報はどこで活かしたらいいんだろう。。ブランコで酔うレベルの三半規管なので、スペースマウンテンとか本当気持ち悪くなるのは過去のUFO襲撃事件によるものなのだろうか。なら仕方ない)

守護霊降臨!

残り10分くらいのところで、守護霊さんが降臨し始めます(先生も、時間配分とか考えているのかな)

先生の声が今までよりオクラーブくらい下がり、お侍さんが語り始める。

この時のことは守護霊が話しているので、あとで質問されても覚えていないかもしれません、とのインフォームドコンセントが冒頭に。

主自身が、高い霊格を持って、世の中の偏見というものをどれだけを受け止められるかというのが主のテーマじゃ。過去世はあれが嫌だ、これが嫌だとわがままばかり言ってきた。今のお主も自分の好きなことばかりやっておっては成長にはならぬゆえ、しっかりと人様が嫌がることでも笑顔で快く引き受けるぐらいの気持ちで受け止めなくてはならぬ。それこそが主自身のお返しじゃ。いつもいつも主を見ていて、これでよしとしているのかとはたはた呆れる時もあるがのお、もっと広い視野を持ってたくさんの人に寄り添うことをしてもらいたいもんじゃ。悔しいのお、物質に振り回されておって。この世の物質に振り回されることがどれだけ恥ずかしいことか思い知らねばならぬぞ。学び深めるために、苦労を厭わず地に足をつけてしっかりとこの大地を歩いて行かねばらないのじゃ。中途半端に御霊を飛ばしおるようではまだまだじゃ。もっと人様のお役に立つことを、そして、主自身の成長を祈っておる。以上じゃ。

的なメッセージを守護霊から賜りました(もう少し長かったはず)

肉体的な体はご飯を食べるけど、魂のご飯は別にあって、

それは神様からのご飯だそうで、そこに感謝をしていくのが大事ですよ、とのこと。

だからこそ、感謝の気持ちを忘れてはいけないと。

そこで守護霊からのメッセージは

「お返ししてこなくてすみません」

との考えだそうで、それはカルマのお返しのことだそうです。

そういう風に過去に感謝をすることで、エネルギーの状態が安定するんですって。人格=霊格なので、人のために感謝ができるようにしていくことが、今の自分を作るし、霊格を作るんだそうです。

やるべきことを蔑ろにして、感謝をしろということではないけど、そういう気持ちは忘れないほうがいいと。

そんな話をしているところで、タイマーが鳴る(時を告げる鐘)

最後に僕がスピリチュアルだと思った話について再度質問すると、

あの世の次元と、この世の次元をつなぐことができる、見えないものを大切にできる力を強く持っているし、そういう信仰を受け止められて行ける力があるオーラなので、それを活かせるんじゃないかというところを感じたそうです。

他にも細かいことは色々あったんだけど、大筋はこんな感じでしょうか。

占いでは聞きたいことを持ってくる人が多いだろうけど、オーラの話とかばっかり聞いていたので、幾度となく何か聞きたいことないですか、と先生から尋ねられました。変わった来談者に見えたのでしょうか。

スーパーバイザーに言われたこと

話が変わりますが、バリバリの精神分析の畑にいた先生にSVを受けていた時期に、言われたことと今回共通する部分もあって、それを途中で思い出しながらこの話を聞いていました。

自分がもらった言葉なので、ここでは少しぼやかすと、病態水準がよくない状態といい状態の橋渡しをするところの感性は大事にしたほうがいいというようなことを言われたことは最後の話につながるし、

あなたはもっとちゃんと心理学を学んだほうがいいんじゃない?って言われたこともあり、社会人を経験してから博士課程に行こうという気持ちを後押ししてくれたのもこの先生の存在が大きかったんだけど、その時も楽にこなせることをやっていくんじゃなくて、もっと伸ばす方向にやってみてもいいんじゃないの、って話をされたんですよね。

自分自身が自堕落な性格であることは自分自身が一番わかっているので、そこはもっと受け止めようという気持ちがあって博士課程をやってみようかと思ったわけなんですけど(他にも博士課程はパスポート的なこととかもあったんだけど)、それを改めて言われたような気にもなっているところです。

スピリチュアルカウンセリングを終えてみて

こうやって文字にしてみると、割とありきたりなことを言われているし、誰にでも当てはまるんじゃないかとも思うんだけど、その当たり前を媒介として自分に考えさせるって意味での占いの威力みたいなものはすごいとも思いました。

この占いの話に感動して、おっしゃる通りですって信仰に走れる性格だったらもっと違ってたのかもしれないけど、どこかエンタメ的に体験をみてる自分もいるわけなので、そこに盲信することはないと思う。全部がその通りと思っらわけではないし。

でも、的外れって感じではなく、自分自身を振り返るきっかけにはなったので、これはこれで面白い経験だったかなって感じがしています。

あとは、占いって、どこか「他責」にできる部分は、時に救いにもなるのかなというのを感じます(語弊あるかもだけど)

過去世のカルマのせいって言われたら仕方ない気もするし、そのせいで自分が今こんな気持ちでいるのかってふに落ちる部分があったら、どこか所在を感じられるのかもしれないかなと思うんですよね。

自分をこれ以上責めなくてもいいのかもしれない、とか、守護霊があの人とはあってないと言っているから離れなくてはいけなかったんだとか、と思うと失恋も受け入れられるとか。

それが加速すると、そこに救いを求めて、カルマの払拭のためにこのお札を買ってGO!GO!HEAVENですよって、話になりそうなわけだけど。

でも、カルマを払うために何か「行動」できることがあるのであれば、解決もできず何もできずにいるよりは、遥かに安心感を手にいられれるような気持ちにはなるのかなと思うんですよね。ツボ買って不幸が払えるなら安いもんだよって話。

今回はそういう話はなくて、感謝とか、自分の成長を考えるってことを言われたので、割と受け入れやすい価値観ではあったので、その辺りは考えてみようかなとは思うところではあります。

そんなこんなで思いの外、長い文章になってしまいましたが、料金としては、40分で5,500円でした(税込)

スピリチュアルカウンセリング、興味がある方がいたら、ここには書かないですが、場所や先生のお名前などを共有することはできますので、DMください。

8月がもう終わり間近ですね。まだまだ暑い日が続きますが、みなさんが体調を崩すことなく、良き日を過ごされることを切に祈っております(慈悲の心)

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