女子高校生が理想のコスメブランドを創る話
少女漫画のヒロインってなんか18歳が多くないですか?
そんな漫画ばかりを読んでいたせいか、私にとってずっと、18歳は憧れでした。
友達と教室でバカな話で大笑いして、プリクラ撮ってカラオケ行って、彼氏ができて、、、毎日がキラキラしているんだろうなと。
でも実際は、一つも実現することはありませんでした。
私は、少女漫画のヒロインになれなかった代わりに、
「クリーンビューティーブランドを立ち上げるJK」になりました。
クリーンビューティーに出会う
きっかけは、友達から送られてきた化粧品製造のために動物が実験台とされている動画でした。
残酷すぎるその動画を見て、
人を美しくするものが、実は何かを犠牲にしてつくられていた(*)
その事実にモヤモヤするようになりました。
そして、資生堂のIR資料を見ているときにクリーンビューティーという単語を見つけました。
「おっと、これは、、、?良さげな響きだぞ?」
自分のモヤモヤが晴れるかもしれないという雰囲気を微かに感じました。
*現在、日本の多くの化粧品企業は動物実験をせず、代替法で安全性を確保しています。また、私個人としては動物実験をしていた過去は一概に非難すべきではないと考えています。
クリーンビューティーとは?
クリーンビューティーというのは、近年、アメリカを中心に広まる概念で、簡潔に表すと「肌・環境・社会に配慮した化粧品」のことを指します。
サステナブル・エシカル・ウェルネスといった価値観が重視される時代において、人々の間で「何かを犠牲にして得た美しさは本物なのか?」という問いが生まれたからこそ、クリーンビューティーが登場したのだと思います。
アメリカでは小売店がクリーンビューティー認証マークをつくり、クリーンビューティー市場はぐんぐん成長するとの予測がたてられています。
(Rulie代表エリによる説明会用資料より)
ときめかない、とどかない。
しかし、日本では、クリーンビューティーという言葉を知っている人の方が少ないでしょう。
114人にアンケートをとった結果、「肌・環境・社会に優しい化粧品を使いたいか」という質問には全員が「使いたい」と答えるのに対し、
(Rulie代表エリによる説明会用資料より)
「実際にそのような製品(オーガニック・ビーガン・クリーンビューティーの化粧品)を持っているか」と聞くと、半分以上の人が「持っていない」と答えました。
(Rulie代表エリによる説明会用資料より)
今ある4つのクリーンビューティーコスメブランドはターゲットとする年齢層が高く、製品の値段も高い。
私の友達に聞いても、
「いつも使っている製品よりも高いお金を払って、機能性を我慢して、クリーンなものを選ぼうとはならない」
という意見が大多数でした。
自分が本当に欲しいものをつくろう
だったら高校生が欲しいものを、私がつくろう
「SDGsウォッシュ」ならぬ「クリーンビューティーウォッシュ」が起きる前に、クリーンビューティーを日本において定義づけ、その象徴的な商品となる化粧品をつくろうと考えました。
そして現在、第一弾商品のアイシャドウのサンプルを作り、総勢18人のチームでブランドローンチに向けて全速力で走っています。
(詳しいことについてはまた後日、記事を書きます!)
小学生からの夢を叶えた(?)
小学五年生時の国語の授業で、人生のロードマップを書いた際に
50歳で自分のコスメブランドを持つ!
と書いたのを覚えています。
32年早まって、11歳の自分の夢を叶えかけている状況ですが、今の私にとって「ブランドを持つ」こと自体は、1つの通過点に過ぎません。
日本においてのクリーンビューティーがなんたるかを定義し、それを体現するプロダクトを仲間と共につくっていきます。
私の生み出した概念や製品が、より美しい世界を創ると信じて。
テキスト/エリ
編集/たろー
バナー/エリ
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