湯本山神社 ~大山祇~

画像1 福島県いわき市湯本にある石炭化石館「ほるる」にお邪魔してきました。写真は炭鉱の竪坑櫓(たてこうやぐら)です。
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画像3 「ほるる」から離れて、奥の高台にある湯本病院(元は炭鉱の病院だった)の横にある山神社へ行きました。
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画像5 「湯本山神社」。Googleマップにも載っています。昔、神社のすぐそばはプールだったそうです。今は病院などの駐車場になっています。
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画像7 山神社は「さんじんじゃ」と読みます。やまがみというとどちらかというと農耕神を指してしまうのですが、農耕神とはまた別です。
画像8 記念碑。裏に色々書いてあります。
画像9 大山祇(おおやまつみ)を祀っているのが確認できます。大山祇に関しては、古事記に出てくるのですが、その娘の方が有名かもしれません。有名な娘さんが、櫛名田比売(くしなだひめ)です。
画像10 山神社で大山祇を祀るのは、とてもポピュラーです。
画像11 炭鉱は、抗口(こうぐち)ひとつに対して、山神社を一社(いっしゃ)建てるのが基本だったそうです。それだけ、危険な職業だったということです、炭鉱で働くということが。
画像12 さっきプールや湯本病院(温泉病院)の話をしましたが、常磐炭田(じょうばんたんでん)は水がたくさん出ました。出水事故も多かったそうですが、その水(お湯)が湯本病院が温泉病院である、その「温泉」なのですね。
画像13 また、常磐、湯本温泉やスパリゾートハワイアンズの水(お湯)は、炭鉱由来のものです。
画像14 大山祇が山神社で祀っている全てではないです。例えば、山の神は女性だ、ということで有名ですね。男性が好きな神様で、山で迷ったので裸踊りしたら道が開けた話などがありますね。
画像15 その関係もあり、常磐ではないですが、本を読むと、「血穢」を嫌うという話も残っています。
画像16 「血穢」については諸説ありますが、炭鉱って、昭和の一桁代に女性の入坑が禁止されるまでは、坑内で女性も作業してたんですよね、裸同然の格好で。それで、入坑していた頃の女性への規定の現れが、血穢だったのかもしれません。
画像17 山に神がいるとして、坑内、つまり「地下」に神はいたのか? という根本的な問題に対しては、いろんな説があります。「ほるる」内の模擬坑道には、その入り口に神棚があります。「いる」という解釈なのでしょうか。「炭鉱のカナリア」の話もしたいけれども、それはまた今度!! では、ここまでお読みいただき、ありがとうございました!!

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