医療用帽子（ケア帽子）を自作
円形脱毛症になってしまった！
最近たくさん髪の毛が抜けて変だと思っていたら、頭頂部に丸く禿げている部分を見つけた。
しかもその部位の周りの髪だけでなく、側頭部など離れた場所の髪もどんどん抜けている。髪を1回かきあげるだけで数本抜け落ちていくし、座っているだけでも肩にパラパラ落ちてくる。朝や風呂上がりにブラッシングすると抜け毛が散らかってしまって、掃除するとでかい毛玉が作れてしまう。なんだか不気味……。
円形脱毛症は頭全体に広がる場合がたまにあるらしいが、それになっちゃったかもしれない。とはいえ何か別の病気だったらまずいので、いちおう今度病院に行く予定だ。
今のところ髪型はそこまで崩れていなくて、髪が抜けてしまった部分もパッと見では目立たない。ただ、今すごい勢いで脱毛しているので、今後はちょっと違和感のある見た目になるかもしれない。
自分はさほどファッションや美容に興味がないし、人と会うような仕事もしていないから、まあ普通に帽子かぶって過ごせばいいよね〜と思っていた。
それで昨日は普通の日除けのハットをかぶって、ファミレスに行って、ご飯を食べた。
外食する時はだいたい帽子を脱ぐけど、昨日は被ったままで食べた。見た目をカバーするというのもあるし、テーブルやソファに髪が散らばってしまうのもお店に悪いから。
そしたら、まあ……暑いわけよ！
あつあつドリアを食べていたらもう、顔周りが暑くて暑くて。おでこが蒸れてしまった。帽子、風に飛ばされないことや形が整っていることを重視して作られているわけだから、仕方がないんだけども。どうしたもんかなあ〜と思った。
それで、がん治療で髪が抜けてしまった人がかぶるニット帽を思い出す。ググってみて、その帽子が「医療用帽子」や「ケア帽子」と呼ばれるものであることがわかった。
普通のニット帽と比べると、医療用帽子は綿などの天然素材でできていて、日常的にかぶっていても蒸れにくいらしい。たしかに、普通の化繊のニット帽をずっと被っていたら暑そうだ。
医療用帽子は、オンラインショップで色々なものが売られているようだ。コサージュがついた上品なものも、ストリートファッション系のカジュアルなものもある。ショップを見ていたら色も柄もさまざまで、これらの帽子を今から楽しめると思うとわくわくしてきた。
ただ残念ながら、医療用帽子はオンラインショップばかりの展開で、なかなか普通のお店には置いていないらしい。（病院の中とかでは売られているらしい）
どういう形のものが自分に似合うのかわからないし、今後の脱毛の状況もまだ読めない。本格的に医療用帽子を買う前に、なにか安く手っ取り早く試せないかな……。
そういうわけで、自分で縫ってみることにした！
まずはこのサイトを参考にする。
これで帽子のだいたいの構造がわかるようになっている。ありがたい！
次に材料を用意。
ちょうどいいニット生地を持っていなかったので、古くなったTシャツを切って作っていく。新しく買った生地じゃないから、試しにちょっと縫ってみるにはぴったりだ。
頭に被るもののサイズ感の目安として、昔よく使っていたヘアバンドを並べてみて、頭の周りの長さを出す。
そこに、三角巾にしたバンダナ（脱毛がひどくなってから自宅で使っている）も並べてみて、必要な帽子の深さを把握する。
この生地をミシンで縫っていく。ニット生地は縫ったことがなかったけれど、意外と普通に縫えた。
先ほどのサイトを参考にしつつ、縁の部分をアレンジして帽子の形にしてみた。
このままでも被れるものにはなっているけど、変なスリットを入れてしまったのが気になったので、ワッペンか何かをつけて覆うことにした。
いろいろな飾りをあてがってみるものの、しっくりくるものがなく……すると、これが目に入った。
背中についている、このタグ……このTシャツの生地に合うようなデザインになっているから、これを綺麗に剥がしてつけてみようかな？
スリットを隠すようにつけてみたら、いいアクセントになった。これで完成！
くたくたになったTシャツの生地で、頭の周りの部分をゆるめに作ったから、長い時間被っていても楽そう。外食の時もこれなら暑くないだろうな。
深さも充分あり、目深に被ることができるので、もし生え際がぼそぼそになっちゃったとしても安心。
とりあえず、髪の具合がわかるまではこれを使ってみる。なかなか気に入ったものができて満足！
状況が落ち着いてきたら、オンラインショップでオシャレな医療用帽子を買いたいな。