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転職して気付いたこと、労働組合って何?

労働組合って何??

人事として約10年近く仕事をしてきた中で、
実は私は今の会社に入るまで・・・

労働組合とは何かを実はシラナカッタ。

前の会社は労働組合と呼ばれる組織がありませんでした。

労働組合がある会社で勤めてる人からすると、驚く人もいるかもしれないが、前の会社に新卒で入社をしてからずっとそんな環境で働いていたので、特に私は気にしてませんでした。

「会社」と「組合(従業員)」が交渉??

え?普通に人事が従業員と面談したり、対話したりして、話を聞いたらええんちゃうの??交渉って何??

それぐらいの認識しか、当時は持っていませんでした。

転職先を探す時には、一般的な「人事」をやりたいと思い、労働組合がある会社というのも一つの決め手になった。

春の交渉など、人事をやっていれば経験しておいた方がいわゆる”人事マン”として、良い経験を積めるのではないかと思いました。

前職:組合が無い会社の場合

給与や賞与ってどうやって決めてたの?

(あくまでも前職の場合、そしてるっこらさんの所感です。)

ほとんど会社が決めてます。世間の情勢等を見ながら、水準を決める。例えば2024年の連合が公表した賃上げ率が平均でも4.2%ということであれば、

「ん〜〜、会社としての業績はそこそこあって、世間の水準よりも高くないと何言われるか分からんし、5%ぐらいにしとこっか。」

「あとは昨年より少しでも上乗せしないと去年より業績が良いのに、下がるってのはありえへんやろ〜。」

恐らくこんな会話が上の方で繰り広げられてるのでしょう。

最終的には賃上げ率と絶対金額(社員からの見え方も重要)でさまざまな案を検討しながら決めています。

賞与についても一定のルール・計算式はあったらしいが、最終的には前期の評価に応じて、一定の係数を乗じた後で、鉛筆ナメナメの世界だったらしい。

えんぴつなめなめ。

多分今の若い人からすると、何言ってるんだと思うかもしれませんが、この場合の鉛筆ナメナメは8割ぐらいマジです。

聞いてみたら、実際に鉛筆で最終の金額を個別に書いていたとのこと。

さすがに鉛筆で最終書くのは草。

流石にもうそんなことはやっていないだろうとは思いますが、まだ転職して1年ぐらいですので、恐らくその習慣はまだ続いているかと・・・

やはり報酬は大事。

仕事のやりがいやエンゲージメントを育むのも大事ですが、昨今の価値観の多様化の中では報酬を重視する会社も増えてきてる。
去年、今年と新卒社員の初任給がどんどん上がっているのもその一つの例かと。

そういう意味では初任給が上がり、合わせて既存の社員の報酬も上がり、良いサイクルになっていって欲しいが、中小企業の方は本当に大変だと思う。

どういう形で人を採用していくのか。これはこれからの時代は真剣に考えていかないと大企業でも取り残されてしまうことは間違いない。危機感。

就業規則や36協定は?

会社の働く上でのルールを定めた「就業規則」や時間外勤務の事を取り交わす為の「36協定」はどうやって決めるのか。

一応、各事業拠点に従業員代表なる人がいて(投票で選任)その方達の同意を得ることで会社として、規則や協定を交わしていました。

もちろん変更点や変更の背景や趣旨を説明していましたが、説明を受けた側は正直、

「はい、わかりました」

としか言えないでしょう。なぜならば、会社が決めた・検討した内容について、なんとなく良い方向に変わっているだろう、もし不利益な要素があったとしても、会社はそれっぽい理由をつけて説明をするので、仕方ないことだろうと考えます。

もちろん中には、納得できない正義感の強い人も中にはいます。
ただ、それが一人だとやはり力として非常に弱いです。脆い。

実はここに「交渉」という要素があることで、進め方が変わります。

従業員が会社に「NO」と言えることが、実は大事なんです。

会社が従業員から「NO」と言われるかもしれない、となると真剣に考えます。

本当にこれは会社のため、従業員のために繋がるのか?

こういう「緊張感」(表現が正しいかはわかりませんが・・・)があることで会社と従業員が対等になることができます。

労働組合はある方が良い?無い方が良い?

組合が無いことはダメなんです、といった論調で話しをしてしまいましたが、前職の会社は組合がなくても、かなり従業員のことを考えていた会社だと思います。

ただやはり個人的には組合はあった方が良いと思う。従業員と会社で話し合いがあるというのはとても大事。最近は組合の力が弱くなってきてるという新聞記事も見ました。すごく残念。ただそれは力の強弱話だけの話では無いかと思っています。

会社と組合で話し合いを増やすこと。

就業規則を変える際も、どうして就業規則を見直したか、文字では伝えきれない部分を口頭で組合には説明します。会社の想いや考えを伝える良い場ですよね。

重要なのは話し合い(対話)だと思う。相手も人間だし、時には感情的になることもあります。最近の仕事をしている時も強く感じます。対話から逃げたらダメだと。

人事は理を重視し、従業員に会社の考えをきちんと伝えること。
組合も会社の立ち位置を理解し、要求内容をきちんと伝えること。

ここにお互いを思いやる気持ちを加えることで前向きかつ建設的な議論ができます。ベクトルが合わないとダメですね。

これは仕事をする上でも重要なことだと思っていますが、

ベクトルを相手に向けたら何も変わらない。
ベクトルは自分に向けて、自分たちが変われば、相手も変わる。

めちゃくちゃ大事です。

まとめ


なんだかまとまらない話をつらつらと書いてしまいましたが、新しい会社に入社して、1年経ち春季交渉を初めてやってみたが、やはり難しい。

数値の根拠、会社の考え、関係各所の説得、組合への伝え方、本当に勉強することがたくさんあった。恐らく前の会社のままだと経験できなかったことなので、改めて転職をして良い経験ができたと思う。

よし、頑張ろう。


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