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陥没乳頭の手術を受けた話③(術後一週間〜半年経った今)

こんにちは、るきです。

前回のつづきです。(だいぶ間が空いてしまってすみません)

術後3日目〜1週間

防水テープでビチビチにガードされているのでシャワーOKですが、湯船には浸かることができません(テープが剥がれてきてしまう、中に水が入ると雑菌が入って化膿の原因となるため)。初めこそかぶれて痒いと感じることもあったものの、数日経つうちに慣れて、さほど不便さは感じなくなっていました。
乳頭を保護しているため、普段サイズのブラはつけることができません。病院では2サイズくらい大きいカップ付きインナーやノンワイヤーブラを勧められましたが、わざわざ買うのがもったいなかったのでナイトブラで過ごしました。正直ブラ無しでも過ごせます(私はDカップくらい、テープでびちっとされているので、あんま垂れる感じがしない)。

余談。今回たまたまではあったのですが、術後に飲んだ抗生剤がものすごくお腹に合わなくて、この頃は下痢がめちゃくちゃ辛かったです…
抗生剤は感染症を防ぐ役割があり、お腹の菌を減らしてしまうので腸内環境が変わります。よって便秘や下痢を起こすことがあります。季節の変わり目で弱っていたこともあってかそれはそれは酷く、潰瘍性大腸炎(持病)の憎悪を疑うレベルに崩れました。
そんな感じだったのでシャワーは2日に1回、「ある程度の衛生さが保てればいいや」という割り切りの中でひたすら最低限の家事とスマホゲーをしながら過ごしました…(ちなみに書いている今はようやく落ち着いてきました。納豆すごい)
※「抗生剤を飲んだら絶対にお腹を壊す」というわけではないです。

運動はできなくはないのですが、まだ出血が続いている状況なので、血行を良くしすぎることは避けた方が無難です(痛い)。あとテープで肩回りが動かしづらいので、せいぜいスクワットとかランジくらいでしょうか…とてもじゃないですが腕立て伏せは怖くてできません。
乳頭を潰してしまわないように、うつ伏せで過ごさないように強く言われます(これは乳頭が安定するまでずっと気をつけることになります)。寝る時も胸に刺激がいくのが怖くて、ほぼ仰向けでした。

手術から一週間後の通院

今日で防水テープを外し、自分で保護材をつけるようになります。よって、ようやく!ようやく!!風呂に入れるようになります!が、それがまた新たな苦労の始まりだとは知らなかった…当時の私は…

まず、人生で初めて自分の乳頭が見られるとちょっとワクワクしていたのですが、あまりにもかさぶたがすごすぎて乳頭は見えません。めっちゃグロい見た目してる……!私が受けた手術では、真っ二つに切った乳頭をわざと縫合しきらずに、傷口を作ったままにしておき、そこを細胞に自己再生させることで元々小さい乳頭をちょっとでも大きくするのです。それによって再発(また陥没してしまうこと)を避けるのですが、その代わり、かさぶたはレーズン4個分くらいがくっついているような状態に。どこが乳頭本体なんだ…???

こちらの動揺をよそに、看護師さんにより処置がなされます。まずベリベリっとテープを剥がして、乳頭に傷の治りをよくするクリームを塗り、プチパッド(シリコン製の乳頭カップ:吸盤の仕組みで乳頭を引っ張り出すことができる)を付け、穴あきのスポンジを被せ、テープでスポンジを固定します。これらを自分でやるようになるので、お風呂にも入れるようになるというわけです。
しかし、これが慣れないうちは結構難しいのです…初回は乳頭のかさぶさがすごすぎて、かなりビビリながらやっていたのもあって30分くらいは格闘していたような気がします(体が冷える)。疲れてて早く寝たかったのに、気になって一回剥がしてしまったのは完全に失敗でした。テープの貼り付け方が上手くないと剥がれちゃったり、痒くなっちゃったり…回数を重ねてコツを掴んでいくしかないです。引っ張るように貼ってしまうと肌に負荷がかかって痒くなりやすいです。
しかも、まだ出血が微妙〜に続いているので、油断すると衣服や周囲が汚れることもありました。貼り直しは風呂上がりにやることになりますが、必須アイテムは「クリーム」「テープ」「ティッシュ」。クリームは乳頭の周りまで塗ってしまうとぬるぬるしてプチパッドがつきにくくなるので注意が必要です。

そんなひどいかさぶたも、4〜5日くらい経つとだいたい剥がれました!(無理に剥がしたくなる欲求を抑えるのに苦労しました)この頃になってやっと出血も減ってきました。傷口だった部分は最初は赤黒〜い状態ですが、半年くらい経つと肌色に近くなります(本当に自己再生するんだなって感心しました)。
さて、ここでようやく初めて自分の乳頭を見たわけですが、正直、思ったより、小さいなと思いました笑 そもそも陥没乳頭は乳頭の発育不全なので、おそらく他人より小さめなはずです。

手術から1ヶ月後〜半年

術後1ヶ月まで週一回ずつ通って、乳頭の状態を先生に診てもらい、問題がなければその後は月に一回ずつ通うことになります。元の陥没乳頭が軽症な方なら、もっと短いのかもしれませんが…
やることは、とにかくプチパッドを欠かさず付けて、胸を潰さないように過ごすこと。乳頭を衛生に保つこと。このプチパッドがまぁ服に響くんですよね〜〜〜〜〜〜服の素材にもよりますが、そのままだと乳首がめっちゃ出ているように見えてしまいます……(泣)なので、上からカップ付きのインナーとかを被せて、なるべく分からないようにします。ただ、カップで押さえつけるような形になるので、プチパッドが胸に食い込んで痛かゆい……乳頭を引っ張りだし過ぎると痛いし、かといって吸引を軽くすると動いているうちにプチパッドが取れちゃうし、これが毎日なので結構面倒くさいです、正直……これでも簡易的になるよう配慮してくれているんだろうなぁ〜とは思うんですが。

月一で通院し、様子を診てもらいながら、だんだんプチパッドをつける時間を短くして、乳頭の安定を待ちます。

半年経ったいま!

なぜかまだ通院しています。半年間という話だったじゃないですか!?ヤダー
傷口だったところはほぼ肌の色と変わらないようになり、そこそこ安定するようになりました。一日中プチパッドなしで過ごしてもOKとは言われているのですが、下着で押さえつけるようにしてしまうと、結構潰れちゃうんですよね……^^;
サイズを稼いだおかげか埋まりきってしまうことはなく、プチパッドで引っ張り出せば、ちゃんと出てくるんですけど……とりあえず気になるときはプチパッドを使っています。

本当に潰れなくなる、プチパッドなしで過ごせる日は来るのかな〜…
わかりませんが、でも完全に陥没していたころと比べたら格段に良いので、手術はやって良かったです!これは胸を張って言えます。
外観で結構目立つ箇所なので、このコロナ禍でやったのは後から思うとちょうど良かったかな〜と思います。旅行とか外で着替える時は気にすることが多くて面倒です^^;

他なにか気になることがあれば、コメントいただければ私にわかる範囲で回答いたします。こんな文章でも、もし何かのお役に立てば嬉しいです。
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