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健康診断で卵巣腫瘍が見つかった話②-病気判明〜入院前準備編-

こんにちは。Natsukoです。

前回の記事↓に続いて、今回はMRIの受診から書いていきます。

大学病院での診察の翌日に、家の近くでMRIを受けることに。
MRIも人生で初めてでしたが、こちらはすんなりと受けることができました。

まずは診察着に着替えて金属類(時計やアクセサリー、携帯)を外します。
そしてゆっくりと巨大な筒状の装置に入っていきます。
この時、ヒーリングミュージックが流れているヘッドホンを装着させられるのですが、筒状の中で約15分ほど
ドンドンドン!!カンカンカン!!!
といった大きな音が響き渡るので、音楽の方はどんなものが流れているかはよくわかりませんでした。

そうこうしているといきなりヘッドホンから
「では息を思い切り吸ってくださいー」と聞こえ、そのまま何回か長めの深呼吸をして終わりになりました。
閉所恐怖症の方はパニックを起こす可能性もあるようですが、思いの外不快に感じたり、恐怖感のある検査ではありませんでした。

検査結果が焼き増しされたCD-ROMをその場で手渡され、次の診察で大学病院の先生に診ていただくことに。
MRIから約2週間後、CDを持って病院に行き、看護師さんに手渡して結果を待ちました。

そして先生から言われたのは
「約10cm×10cm×7cmの成熟嚢胞性奇形種の所見と、やや小さめの子宮筋腫がありますね」
とのことでした。。。

卵巣は子宮の横に2つぶら下がるようについている臓器ですが、デフォルトのサイズはだいたいうずらの卵くらいなんだそうです。
悪性の初見は今のところないとのことだったため、症状がなければ切除の緊急性はなかったのですが、腫瘍が5cmを超えてくると小さくなることはないのと、茎捻転により卵巣がねじれて下腹部が激烈に痛む(人によっては陣痛に匹敵するほどの痛みなんだとか。。)リスクがあるため、原則手術による切除が行われるとのことでした。

それが私は基準の大きさの倍以上もあるのですから、問答無用で手術が決定してしまったのでした。

だいたい握り拳大くらいのモノが下腹部にいることになるので、下腹部が妙にぽっこりしていたのはこいつのせいかもしれないとのこと。

また、成熟嚢胞性奇形腫は良性の卵巣腫瘍の中でも比較的よく見られるものらしく、卵子が勝手に細胞分裂することで腫瘍の中に脂肪や髪の毛、骨や歯が入っているんだとか…。
ちなみに「ブラックジャック」のピノコというキャラクターは成熟嚢胞性奇形腫で出来た身体のパーツを組み合わせて出来た人間という設定だそうです。
妊娠は全く関係ないのに自分の体内に髪の毛やら骨やらがあるというのは、気持ち悪いというよりも人体の神秘を感じずにはいられませんでした。

成熟嚢胞性奇形腫含め、卵巣腫瘍の多くは原因不明、というよりも明確な原因はなく先天的なものや遺伝的な要因が大きいのだそうです。
つまり、ストレスや生活習慣、食事などはほとんど関係ないため防ぎようがない病気だということ、そして自覚症状がほとんどないため検診や茎捻転を起こしてしまうことで初めて発覚することが多いと聞き、改めて定期的に検診を受けることの大切さを実感しました。

繰り返しにはなりますが、女性の皆さんは必ず婦人科検診を受けましょう。

そんなこんなで先生から病気の説明を一通り聞いた後、入院日を決めて入院1ヶ月前に入院前診察を受けることになりました。

そして入院前診察の日。
血液検査と尿検査、肺活量の測定に心電図などいくつかの項目を受診し、いずれも特に問題はないとのことでした。

診察後に先生から手術の説明と入院時のスケジュールの説明を受けます。
今回行われる手術は腹腔鏡手術で、お腹に5mm〜2cm程度の穴を複数開けて内視鏡を通すため、開腹手術よりも術後の回復が早いのとお腹の傷の治りが早いのがメリットです。
ただし、腫瘍の大きさがあまりに大きかったり悪性の所見がある場合は開腹手術に切り替えられる可能性もあるとのこと。

全身麻酔を伴う手術にしては入院期間は短く、今回は4日間ということになりました。

私はこれまで入院や手術の経験がなかったため大部屋と個室のどちらが良いか、手術の辛さなど色んなことへのイメージがなく、個室だと差額ベッド代がかかるので大部屋で良い旨を先生に伝えると「ほんとに大部屋でいいんですか…?」と心配されたので、そんなに劣悪な環境なのかと逆に不安になってしまいました。

ひとまずは大部屋を第一希望で出し、手術に関する同意書にサインして入院当日までに用意する持ち物や手続きの確認を経て入院に備えることになりました。
この時点でまだ不安感はなく、これからどうなるのだろうという何となくふわふわした気持ちでいたのですが、これから待ち受ける日々が相当しんどいものであるということをまだ知らずにいたのです…。

それでは次回③入院・手術編になります。

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