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リソース Resource : 来る日も来る日もRiseさせる力


IBM Cloud の世界では、次の「三つのこと」を大事にというか、得意なことにしているようです。

・Designed for your Data
・Ready for AI
・Secure to the Core

・あなたの「データ」のためにデザインされています
・AI にむけた準備です
・「核」を se(分けて)cure(大切に保護)します


じゃあ、具体的にどんな風になっているのでしょうか。

IBM Cloud の世界の入り口に入ると、そこにはまず最初に、IBM Cloudの世界に用意されているリソース(resource)が紹介されています。

日本語になってしまった「リソース」は英語の resource のことですが、Weblioの英語の辞書では

【resource】 音節 re・source
① (一国の)資源、供給源、物資
  財源、資力、資産 
② (万一の時の)頼み、方策、やりくり
③ (内に秘めた)力、才、力量、資質、素質
④ 気晴らし、退屈しのぎ、娯楽
⑤ 機転、臨機の才
⑥ 教材、資料

とあり、日本語にすると、いろいろな訳がされていて、共通点が見出しにくいです。でも、ラテン語のresurgōに遡ると「甦り」と関係のあることが予想されます。

 Latin resurgō (“to rise again, spring up anew”).

さらに分解して、re + source の source のラテン語に遡ると

 Latin surgō (“to rise”)

とあり、日本語は

【source】音節 source
①〔もの・事の〕源泉; 元,源,原因 
 〔川・流れの〕水源(地) 
② [しばしば複数形で] 情報源,出所

ですので、リソース(resource)というのは、なにかを来る日も来る日も「rise」させる(太陽を昇らせるような)源の力のことのようです。

そこで「リソース」の日本語を振り返ると、来る日も来る日も「rise」させる力となるもの(resource)を、源となるもの(原料的)としてみた「資源」、産み出すものとしてみた「資産」、お金的に示した「財源」、平時の人の力とみた「才、力量」、非常時の人の力とみた「頼み、やりくり、機転」、そして、リソース自身の力の源としての「教材、資料」と、日本語では場面に応じて訳されるのでしょう。


* ITの世界でのリソース *


ITの世界に含まれるこういった性質をもつ一切がリソースとなりますので、コンピューター用語辞典での「resource」の意味もとても広範囲です。コンピュータシステムが「力」を発揮するために必要な要素、力の源になる要素はすべて「リソース」となっています。

コンピュータはすべての要素が統合的に動作して初めて用をなしますので、「リソース」はコンピュータシステムそのものの「機構(ハードウエア)」や「機能(ソフトウエア)」さらには処理に要する「時間」や「オペレータ(操作する人)」などの一切を指し示します。
おそらく、大きく捉えると、パソコンで検索する人も、スマホを持ち操作する人も、ITシステムのリソースで、通信のためのネットワーク網もリソースです。

また、ITシステムに「来る日も来る日も「rise」させる力」を求める以上、当然、コンピュターシステムが扱う「情報」そのものも全てリソースで、その情報を格納する器である「データベース」や、情報がネットワークを流れるときの乗り物になる「データファイル」もリソースです。


* IBM Cloud 世界のリソース *

IBM Cloud の「三つの大事なこと、得意なこと」

・Designed for your Data
・Ready for AI
・Secure to the Core


これを、実現させるために用意されているリソースのリストはこんな感じ。
私の勝手な予想での分類です。上から順に

*ハード的?

Device (デバイス)
VPC Infrastructure (VPC:プライベートネットワーク空間) 
Clusters (クラスタ)
Satellite  (サテライト)

*ハードとソフトをつなげるところ的?

Cloud Foundry アプリ  (Platform as a Service (PaaS))
Cloud Foundry サービス

*ソフト的、アプリ的?

Services        *Watsonはここ  

*データ保管的?

Storage

*ネットワーク的?

Network

*ソフトやアプリやプロセス同士を関数的にを関係付ける的?

Functions 名前空間
Apps(automatic process planning system)

*開発ツール的?

Developer tools

*仮想化環境的?

VM ware

*開発・テスト環境的?

Schematics workspaces
Code Engine

Watsonは、この Services のところにいます。



(ちょっと追伸的に)

「太陽が昇ること」を起源とするリソース(Resource)という言葉。
ラテン語系では「“to rise again, spring up anew”」で、太陽を昇らせる「力」の源に意味が集中して、足し算志向。
一方日本語の場合は「蘇る」「再生」に意味が集中して、そこには禊や清めや寿ぎがあって、引き算志向も大事な要素として含まれます。

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